キンポウゲ科の「バイカモ」です。種子植物で顕花植物です。本州、北海道に分布します。こんなに群生して咲いているのを見たのは初めてです。水の綺麗な所にしか生えない多年草です。俳優の地井さんが70歳代の若さで他界された。自分の歳に近いので身近に感じます。死はある日突然、理りもなくやってきます。
ニシキギ科の「ツリバナ」です。5弁の白い花です。秋には赤い実になります。名前を表す風情です。津津浦浦という言葉は我が国が海に囲まれていることを表しています。海岸植物にも恵まれています。日本全土は植物園のようなものです。野山に自然観察の教材が溢れています。
スミレ科の「ツボスミレ」です。ツボとは坪と書き、庭の意味だそうです。「坪菫」です。花の中央が赤紫色であるのが特徴です。比較的ポピュラーな菫です。海岸では夏の到来に備えて海の家を建てています。
春の野にすみれ摘みにと来しわれぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける(山部赤人1424)
ウコギ科の「タカノツメ」です。小葉は3枚の複葉です。冬芽が鷹の爪のようだということでこの名前になったそうです。5月に花が咲きます。黄葉が美しいそうです。タラの芽のように食用で美味です。白馬村で撮りました。22度と涼しい一日です。
ラン科の「アツモリソウ」です。紫と白の花があります。花を平敦盛の矢をよける母衣(ほろ)に見立ててこの名前になったとか。「クマガイソウ」もラン科の花です。これは熊谷直実の母衣からの名前です。「アツモリソウ」の葉はユリのようですが「クマガイソウ」の葉は番傘のようです。
露寒や やや下向きの 岩煙草(遊仙)
ユリ科の「シロバナエンレイソウ」です。全国に分布しています。大きな3枚の葉っぱの真ん中に白い花が咲きます。「エンレイソウ」は赤紫色の花です。冷温帯の植物には葉っぱの大きいものが多いです。日差しが弱いので日光を効率よく集めたいためでしょうか。
ゼニゴケ科の「ゼニゴケ」の雌株の雌生殖器です。直径5mm位の破れ傘です。「ジャゴケ」ではなく「ゼニゴケ」でした。姫川源流の田んぼで見ましたが、小田原の丘陵でも見ました。気を付けてみると意外にみじかにありました。
ブナ林の林下に分布する「シコクスミレ」です。ハート型の葉っぱが特徴です。白馬村で撮りました。太平洋側のブナ林に分布していると言われていますがそうでないこともあるんです。
仙人が龍に「あんたは世の中のために何が出来るんじゃ」と問いかけました。龍は「私は夏には雨を降らして温暖化した世の中を涼しくします。」と答えました。仙人は「じゃあ冬はどうするんじゃ」と聞きました。龍は「冬は「子龍」に任せます。」と答えたそうな。「子龍」は「炬燵」の意味を含んでいます。小話でした。ご笑覧ください。