イノモトソウ科の「オガサワラハチジョウシダ」です。葉の先端の形状がワラビの特徴を持っています。小笠原諸島 父島で撮りました。今朝は強風が吹き荒れています。今日のラジオ深夜便は、頭を傾げながら走っていた君原マラソン選手のお話を伺いました。71才までに16万km走ったそうです。
マメ科の「ギンネム」です。別名「ギンゴウカン」「銀合歓」といいます。合歓木(ネムノキ)の仲間ですので夜は葉が閉じます。白いボンボンのような花で、葉は羽状複葉です。中南米原産で、ハワイ、沖縄などの南の島に植栽されたそうです。小笠原父島ではこの木が沢山見られます。下の写真は長い種です。気温が上昇して行楽日和になってきましたが、よりによってイベントを予定している3月31日だけ雨が降るようです。
ヒルガオ科の「グンバイヒルガオ」です。父島で撮りました。四国九州沖縄に分布しています。実の弾けた跡が見えました。海岸植物です。葉が軍配の形です。NHKのラジオ講座の時間が新年度から変更になりましたが、これは、これまでの生活のリズムを乱す事になります。
ヒメシダ科の「ケホシダ」です。葉の両面に毛が密生しています。柔らかい感触です。小笠原、伊豆半島、四国、九州、沖縄に分布しています。父島で撮りました。最下羽片の第一小羽片が長いです。島固有の植物が見つかると面白いものです。この植物を同定したのは本土に帰ってからです。昨日近くの川のほとりを散策しました。「ヤマルリソウ」「ヨゴレネコノメソウ」が咲いていました。肌寒く雨まで降ってきましたが、春は一歩ずつ近づいています。
ヤシ科の「コガネタケヤシ」です。父島で撮りました。マダガスカル原産だそうです。小笠原には生態系の侵入があったようです。竹の節のようなものがあるヤシです。葉が鳥の羽に似ているので別名「ヤマドリヤシ」と言います。亜熱帯植物園のような小笠原諸島です。今年は本土ではようやく「サンシュユ」「南高梅」「沈丁花」が満開です。
マメ科の「イソフジ」です。琉球、小笠原、東南アジアに分布している海岸植物だそうです。数珠のような実がなります。黄色い花が咲きます。父島の港の大村海岸で撮りました。島に上陸して最初に目についた植物です。父島には群落があったそうです。せめて港の公園の植物には名札をつけていただきたいと思いました。小笠原ビジターセンターで、春夏秋冬の「小笠原の自然」という本を出版されるといいと思います。小笠原に永住していなくても小笠原のガイドに成れる道を作っては如何でしょうか。
アオイ科の「オオハマボウ」です。別名「イチビ」「カイガンイチビ」と言われています。黄色い花が赤くなります。ハート型の葉が特徴です。花の色が変化するところは「酔芙蓉」に似ています。父島で撮りました。本土にもある「ハマボウ」の仲間です。
キク科の「オオバナセンダングサ」です。小笠原父島で撮りましたが熱帯アメリカ原産の外来種です。しかしこの時期、観光客の目を楽しませてくれます。舌状花のあるセンダングサです。
何故、外来種が嫌われているのでしょうか。それは長い年月によって育まれた固有種が人間の生活によって持ち込まれた外来種によって駆逐されて種の多様性が損なわれてしますからです。種の多様性が実現できることが価値が高いという考え方です。現実の世界は弱肉強食、優勝劣敗なのです。それを人間の手で弱い生物を保護していこうというのが今の環境教育です。