森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

ヤマシャクヤク

2008年05月30日 | Weblog
キンポウゲ科の「ヤマシャクヤク」です。
農家の畑に咲いていました。
「シャクヤク」は見たことがありましたが、「ヤマシャクヤク」は初めてでした。
こんなに清楚な花があるのです。[立てば芍薬 座ればボタン 歩く姿はゆりの花」といいますが、そんなに背は高くありません。ボタンは樹ですが芍薬は草です。
ボタンは花が枝分かれしますがシャクヤクは枝分かれせず真っ直ぐに一つ花をつけるため、「立てばシャクヤク」と言われるようになったそうです。

真上を向いています。
芍薬は花びらが多いですが、これは10枚です。世の中にはこんなに美しい花があるのです。花の王様です。

シャクヤクの 気品あふれて こぼれ落つ(遊仙)

華麗な中に気品があふれています。
日本の花です。


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クリンソウ

2008年05月29日 | Weblog
サクラソウ科の「クリンソウ」です。
赤い花が鮮やかです。

杉林の中に咲いていました。


美しや クリンソウも 幽谷も(遊仙)

深山に咲く近寄りがたい花の美しさです。
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ギンメッキゴミグモ

2008年05月28日 | Weblog
コガネグモ科の「ギンメッキゴミグモ」です。
ジョウロウグモとの大きな違いは、網のなかで頭を上にして獲物が引っかかるのを
待っていることです。普通の蜘蛛は下向きです。
何故かと言われても判りません。
これは、神奈川県四季の森公園で撮りました。
背中が銀メッキされているようです。

中空に 一匹の蜘蛛 動(ゆる)がざる(遊仙)

悟りを開いた如く微動だにしない蜘蛛です。

昆虫の蜘蛛が嫌われるのはダニやさそりの仲間だからでしょうか。
金メッキゴミグモなんてあってもいいですね。

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オオバテンナンショウ

2008年05月27日 | Weblog
サトイモ科の「オオバテンナンショウ」です。
大きな葉っぱと帽子のような花のつばに白い筋があるのが特徴です。
蝮草にもあります。
新潟県長岡の日本海側でみられる「マムシソウ」です。
花の方が葉よりも上にあります。
とにかく葉がでかいです。

夏草や キノコバエも 命がけ(遊仙)

テンナンショウは最初は雄花が咲きます。この蜜を吸いに「キノコバエ」が
筒の中に入り蜜を吸います。筒の内側はつるつるして「キノコバエ」は這い上がることができません。でも、雄花の時は筒の下に孔が開いていてそこからハエは外に出られます。しかし、やがてテンナンショウは雄花が雌花に変わり、筒の孔が閉じてしまいます、雌花のときに蜜を吸いに入った「キノコバエ」は外に出ることができません。性転換するのです。
というお話がありますが、ハエですから空中を飛んで外にでることもできるのではないかと思うので、ちょっと疑問符です。

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コシノカンアオイ

2008年05月26日 | Weblog
ウマノスズクサ科の暗紫色の大きな花の咲く「コシノカンアオイ」です。
日本海側の「カンアオイ」です。越は新潟県の越です。
これは中越で撮りました。
花の大きさは4cm位あります。

岐阜蝶が産卵していたのはこの「カンアオイ」です。


春愁や あやしく光る カンアオイ(遊仙)

なんとなく不気味な花です。

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マルバコンロンソウ

2008年05月25日 | Weblog
アブラナ科の「マルバコンロンソウ」です。
新潟県長岡で撮りました。
これから白い十文字の花が咲きます。
葉っぱは羽状複葉です。
タネツケバナに似た花ですが、頭頂角がありません。
同定には自信がありません。
崑崙というと崑崙山脈を思い出します。
タクラマカン砂漠の南の7000m級の山々の連なる崑崙山脈です。
今回大地震の発生した四川盆地に伸びています。
小生にとってアジアの西の地域の憧れの名前です。
なんとなくエキゾチックな感じがします。

ふところで 崑崙山の 上に立つ(遊仙)

コンロンソウとは、崑崙山に降った雪のように
白い花のことを形容しているそうです。
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クジャクシダ

2008年05月23日 | Weblog
ちょっと綺麗な「シダ」を掲載します。ホウライシダ科の「クジャクシダ」です。
孔雀が羽を広げたような美しいシダです。

山梨県の倉岳山への沢沿いで撮りました。

山清水 孔雀シダの ありにけり(遊仙)

山の清水がかからんばかりの場所にクジャクシダがありました。
このシダに出会えたのは幸運でした。
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カタクリ

2008年05月22日 | Weblog
ユリ科の「カタクリ」です。
春を告げる花です。新潟県長岡の山中で撮りました。足の踏み場もないくらいに群生していました。花びらが反り返る様を見て「イナバウアー」だと騒いでいました。


カタクリの 反り返りたる ことごとく(遊仙)

カタクリの花は徐々に反り返ってきます。
薄紫色が美しいです。
これは片栗粉の材料です。今の野菜並に栽培していたのでしょう。

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オオタチツボスミレ

2008年05月21日 | Weblog
スミレ科の「オオタチツボスミレ」です。日本海側の雪の多い地方にみられるスミレです。

紫色がやや濃いめです。

紫の スミレの向こうに 佐渡が島(遊仙)

春の野に すみれ摘みにと 来(き)し我ぞ 野をなつかしみ 一夜(ひとよ)寝にける
(万葉集629-759年の130年間 山部赤人)
昔から「すみれ」は咲いていたのです。
来(き)し方行く末といいます。
来(こ)は未然形です。
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オオカメノキ

2008年05月20日 | Weblog
スイカズラ科の「オオカメノキ」です。
5枚に分かれた白い装飾花が咲きます。
本当の花は中心部にあり、実がなります。
よく似ている「ヤブデマリ」の装飾花は4枚に分かれているようにみえます。
残りの一つが小さすぎるからです。
装飾花は「アジサイ」の花もそうです。実を実らせない花です。
「オオカメノキ」の葉は丸いです。花が咲くのもヤブデマリよりも早いです。
新潟県長岡で見つけました。

この手の花は他にも「オオデマリ」「コデマリ」というのもありまして区別がしにくいです。「オオデマリ」は「ヤブデマリ」の母種とか。
「ガクアジサイ」と普通の「アジサイ」との違いによく似ています。

万緑の 中空にある 花の群れ(遊仙)

ちょっと薄暗い森を背景に白い花が浮いて咲いている風情は幻想的でもあります。


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