森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

あかとんぼ

2005年09月30日 | Weblog
秋の風物詩あかとんぼです。
あきあかねです。

あかとんぼ 目で追う空の 広さかな

上の俳句は、作者不明ですが、一番気に入った俳句です。
秋麗の候 いよいよ天高し
空の青とトンボの赤のコントラスト 冷えた空気の透明感が秋を作っています。

Dragonfly in the sunset though it was long ago.
As from her back I see you yet red evening glow.

これは、小生の英会話の先生が作った夕焼け小焼けの赤とんぼの歌詞の訳です。
このとき、初めて「おわれてみたのは」の意味が「追いかけられて」ではなく、「負んぶされて」だったのです。
似たようなことは、しずかなしずかな里の秋という歌のなかで、
「栗の実にてます」という言葉の意味を「栗の実に似ている」としばらく思っていました。栗の実を煮ていたのです。
「しんだいしゃたのむ」というようなのもあります。
日本語は、むつかしく誤解をまねくことがあります。
おもいこみは本人が気がつくまでそのままになっていることが多いです。

夕焼けや 光を浴びて あかとんぼ(遊仙)





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いぬたで

2005年09月27日 | Weblog
タデ科の一年草です。
土地によっては「あかまんま」と呼んでいます。
ままごと遊びのお赤飯です。
かなり長い間赤くなっています。
道端に普通にみる雑草です。

祝い事 山盛り一杯 あかまんま(遊仙)

白いタデもあります。
そのときは「しろまんま」です。
横須賀中央で「もみじばふう」(あめりかふう)の街路樹が枝打ち
されていました。



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つりがねにんじん

2005年09月26日 | Weblog
桔梗科の釣鐘人参です。
小鈴の形の花をつけます。
秋の風に揺られて、
白紫の鈴から高い小さな音が聞こえそうです。

虫の声 釣り鐘人参 震えさせ(遊仙)

秋の虫の声と共鳴しそうな釣り鐘です。
金沢文庫でみつけました。


 
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まゆみ

2005年09月25日 | Weblog
ニシキギ科の真弓です。
落葉低木の対生、葉に鋸歯あり。
この木は弾力があるのでこれで弓を作っていたという話があります。
花弁は4個です。
種子は11月頃淡紅色に熟して4裂します。
「かわいい」という形容が似合います。
写真の実は9月の姿です。

金沢八景の近所のお寺で見つけました。
瀬戸神社には実生の「なぎ」が沢山発芽していました。

この木なん まゆみの特徴 直ぐ忘れ(遊仙)

植物の姿は、四季、場所、時間、気候、温度、湿度によって変化し、
はたまた個体差というものがありまして植物の同定は存外難しいです。

まゆみの実(2005.12)

 
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かつら

2005年09月25日 | Weblog
日本原産の落葉高木の桂です。
葉は丸くハート型です。秋には黄色くなった落ち葉が甘く匂います。
匂いは、醤油が焦げたようなにおいです。
昔、醤油をこがして匂い消しに使ったことがあります。
用途は、建材、碁盤に使われます。渓流沿いの冷温帯が好みのようです。
ルクセンブルクに美しい桂の林があります。
五日市街道の三鷹周辺にも最近植えた桂の街路樹があります。
えんじゅの街路樹と交互に植えられているところもあります。

黄葉(もみじば)する 匂いの方に 桂あり(遊仙)

桂の葉と樹皮を写しました。

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きだちちょうせんあさがお

2005年09月24日 | Weblog
なす科の常緑低木です。草本ではありません。
エンジェルトランペットともいいます。
ダチュラはちょうせんあさがお属のヒンズー語です。
最近、庭でよくみます。下向きに花が咲いています。

過ぎたるは およばざるがごとし なにごとも
くすりも 毒となる
「ちょうせんあさがお」は沢山の種類がありますが、いづれも有毒です。
葉、茎、花、種、根も全て毒です。
華岡青洲が麻酔に用いたのは、上向きの花の朝鮮朝顔です。



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まるばはぎ

2005年09月23日 | Weblog
マメ科の「まるばはぎ」です。
「やまはぎ」、「みやぎのはぎ」、「みやまはぎ」といろいろあります。
「まるばはぎ」と「みやまはぎ」は同じです。
「みやぎのはぎ」は宮城県の花ですが、枝がしだれるところが特徴です。
「まるばはぎ」の葉の中脈の先端には棘があります。とげのない葉では真ん中が写真のように凹んでいるものもあります。
さらに、葉の脇に葉よりも短い総状花序を出して花をつけています
「やまはぎ」は茎がまっすぐです。

ひとつやに やもりもねたり 萩と月(遊仙)

「まるばはぎ」の如く愛嬌のある[やもりの表情]をはぎに例えました。

一家に 遊女もねたり 萩と月(松尾芭蕉)

蛇足ながら、月の如く遠い俳諧の道と萩の如く美しい遊女の面影がひとつや即ち
芭蕉の心の中に共存しているという意味です。

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しらやまぎく

2005年09月23日 | Weblog
キク科多年草
散房状の花序
花茎の上のほうには葉があまりつきません。
まるいおおきな葉が下のほうについています。
葉柄に翼があります。
神奈川県21世紀の森にてみました。
花びらもおしべもまばらについています。

姿勢よし しらやまぎくの たたずまい(遊仙)
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こひるがお

2005年09月22日 | Weblog
ひるがお科の多年草のつる植物です。
葉っぱの形状から「こひるがお」です。
「ひるがお」との違いは葉っぱの基部に四角形の葉が左右に張り出していることです。
地下茎が発達しています。
昼に開花して夜は閂(かんぬき)をかけます。

源氏恋う 昼顔よりも 夕顔に(遊仙)

よく見れば じんがさはむし 昼顔に(遊仙) 

歩く宝石の「陣笠ハムシ」は、「夕顔」「こひるがお」の葉っぱが大好きです。
「えのき」に「おおむらさきの幼虫」というように虫と植物は親密な関係を有しています。
従って昆虫を見つけるコツ(骨)は、昆虫の好きな植物を覚えることです。
日本の森林の面積は国土の67%で2500万haあります。
世界有数の動植物の種の多い国だそうです。山は青き故郷、水は清き故郷、
この美しい自然とともにいつまでも、生きて行きたいと思います。
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ねぐんどかえで

2005年09月21日 | Weblog
かえで科の落葉高木です。
街路樹や園芸品種として庭木となっています。
これは、「えぐんどかえで・ふらみんご」という種類です。
1882年渡来したとか、雌雄異株です。
葉っぱは、白斑にピンクが混ざっています。
実は「かえで」らしく翼果です。

風のなか ねぐんどかえで 秋を舞う(遊仙)

実にかろやかにあかるい清楚な感じの楓です。
風の木という表現がぴったりです。


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