森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

ツクシイバラ

2008年06月30日 | Weblog
バラ科の「ツクシイバラ」です。四国、九州に自生するバラだそうです。

写真は、挿し木で増やしたものです。
今年初めて花が咲きました。花の真ん中が黄色で薄い紅色の花びらは真ん中がへこんでいます。花の直径は6cm位で、4対の葉の形が「ノイバラ」の葉に似ています。
花芽は20個以上あります。

梅雨空や ツクシイバラの 突き抜けり(遊仙)

とにかく、勢いよく徒長枝が出て上へ上へと伸びています。

花は2-3日でしぼんでしまいます。

最初サンショウバラかと思いましたが、実の形状が異なることに気がつきました。
再度検索して「ツクシイバラ」と同定しました。

(2008.5.31)
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クサハナビ

2008年06月29日 | Weblog
草花火と書きます。スベリヒユ科だそうです。
紫色の花が咲いていました。葉っぱが線形で松葉菊の仲間です。
根茎でどんどん増えていくそうです。
里山や渓谷にこの種の園芸品種が増えていますが、日本古来の花の方がその土地に
合っているように思います。

といっても、世界中の花が混ざり合うのも時間の問題でしょう。
キク科のタカサブロウだって地球の右回りと左周りの2種類が日本にあるのですから。
昔から花の種は地球を旅しているのです。ちょっと人間がその変化を加速させているのが問題かどうかということだと思います。

緑陰に 依代(よりしろ)の風 呑み込みぬ(遊仙)

依代とは、八万(やよよろず)の神が降りてくる目印の神社の森のことです。
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キツリフネ

2008年06月28日 | Weblog
ツリフネソウ科のキツリフネです。山路に茎から垂れ下がって咲いていました。
おとぎの国のゴンドラのようです。これは黄色いので「キツリフネ」と言います。
ピンク色もありましたこれは「ツリフネソウ」と言います。
空中に浮かんでいるようなので釣り糸で吊られた船のようです。
幻想的な雰囲気を醸し出しています。こんなに綺麗に撮れたのは初めてです。

夏草や おとぎの国の 黄釣船(遊仙)

写生句です。

ホウセンカのように弾けて種が飛びます。

緑色のは果実です。触るとはじけます。

果実がはじけた跡です。
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クロアゲハ

2008年06月27日 | Weblog
アゲハチョウ科の「クロアゲハ」の幼虫です。
身体に触ると「紅色の肉角」を出します。
みかん科の甘夏の葉の上にいました。ひょうきんな顔をしています。
身長は5cmくらいです。
一般的にこの種の生き物は気持ちが悪いのですが、これはなんとなく親しみが湧きます。「カラスアゲハ」の幼虫は「橙色の肉角」を出します。

蜜柑咲く クロアゲハの子 何見てる(遊仙)

何か言いたそうな雰囲気のクロアゲハの幼虫です。

小さいときは、黒と白の鳥の糞のような形をしています。
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マタタビ

2008年06月26日 | Weblog
マタタビ科のつる性の「マタタビ」です。
白い花のような葉が梢に広がっていました。
キュウイも「マタタビ」の仲間です。
「マタタビ」とは、牧野富太郎さんの本によればアイヌ語で「冬の亀の甲」の意味だそうです。

緑陰に マタタビの咲く 花の如(遊仙)

マタタビの花です。甘い香りがします。

初めてこのように白くなった葉に気がつきました。

マタタビのつぼみです。3個ついていました。

白くなっているところは空気が入っているようです。葉を透かしてみると白い部分が光を反射して暗くなっているだけで、葉緑素はぬけていません。なぜこのように
白くなるのか謎です。一説には花が咲く頃に白くなるので、昆虫を誘(おび)き寄せるためかもしれません。


葉の前面が白くなっているのもあります。「ハンゲショウ」や「コンロンソウ」のようです。

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ラミーカミキリ

2008年06月24日 | Weblog
カミキリムシ科の「ラミーカミキリ」です。
黒とうす青色のコントラストが美しいです。

緑陰にあり 美しき 掃除虫(遊仙)

自然界の生ごみの掃除隊です。自然界の食物連鎖を構成する重要な段階を担っているのが昆虫です。植物や虫を分解して食べ、自らも食べられてしまいます。
これらの昆虫がもしも居なくなると自然界の循環システムが壊れて大変なことになります。自然界の大切な営みの自浄作用でもあります。

食草は「カラムシ」とのこと、いまごろ普通にみられます。
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ナギの花

2008年06月23日 | Weblog
裸子植物のマキ科の「ナギ」の花です。
鎌倉鶴岡八幡宮の境内で撮りました。
最初の花は「ナギ」の雄花です。
今が花の季節です。
「イヌマキ」も「マキ科」です。
イヌマキの雄花です。黄色い紐状の花です。

ナギは雌雄異株だそうです。
ナギの雄花です。


夕凪の 船乗り守る ナギ葉かな(遊仙)

夕凪は夏の季語です。
「ナギ」は「凪」に通じるとして船乗りの海難よけのお守りとする風習があるそうです。神社には憑代(よりしろ)として植えてあります。
「よりしろ」とは神が宿るための目標物(樹木)です。
八万(やおよろず)の神の日本の神話に根っこがあります。
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バーベナ

2008年06月22日 | Weblog
背が高く(1m以上)そこらじゅうに生えている紫色の花です。
茎を触ると4っの稜があります。四角形です。
「クマツヅラ」科の「バーベナ ボナリエンシス」です。
南アメリカから来たそうです。
最近よく目にします。「ヤナギハナガサ」「三尺バーベナ」ともいいます。
葉と茎です。

昨日は夏至だったのです。もっとも昼の長い一日だったのです。
俳句の季語では「短夜(みじかよ)」です。

短夜や さっきの夢の 続き見る(遊仙)

明るくなるのが早くて、目が覚めるが、まだ宵の口、もう一度寝て夢の続きをみます。でも、さっきの夢をわすれてしまうのです。
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テングチョウ

2008年06月21日 | Weblog
タテハチョウ科の「テングチョウ」です。
白と朱色の紋があります。
天狗のように顔の先が長く尖っています。
紋の模様から「テングチョウ」です。
最初「タテハチョウ」とまちがえました。
光の丘水辺公園で撮りました。


風薫る 水面に映る テングチョウ(遊仙)

「風薫る」は夏の季語です。
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アブラチャン

2008年06月20日 | Weblog
クスノキ科の「アブラチャン」の実です。
春に柄のある黄色い花をつけました。

株立ちするのが特徴です。横須賀市光の丘水辺公園で撮りました。
昔、実から灯油の油を採ったそうです。
重油が高騰すると昔に戻るかもしれません。

菜種油はその最たるものですね。

草いきれ 石垣の上 汗ぬぐう(遊仙)
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