森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

アセビ

2008年01月27日 | Weblog
ツツジ科の「アセビ」です。

足痺れ(あししびれ)があしび→あせび
になったのではないかと推測します。
別の説もあります。
なにしろ万葉集にもでてくる大和言葉です。
この植物は、夏から準備して
冬にはしっかりと蕾をつけて
春に花を咲かせます。

冬来(きた)る あせびの花は 咲くばかり(遊仙)

アセボチンという有毒物質を含む植物なので
草食動物に食べられることなく育ちます。
万葉集(旺文社1903)
わが背子にわが恋ふらくは 
奥山の馬酔木(あしび)の花の今盛りなり
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンサクの冬芽

2008年01月26日 | Weblog
マンサク科の「マンサク」の冬芽です。
マンサクの冬芽は、鱗片に覆われていない裸芽で、
星状毛(せいじょうもう)に覆われています。
星状毛とは放射状に出ている毛のことをいいます。
冬芽を乾燥から護っているようです。
これも、鎌倉の大巧寺です。
2月ごろ黄色いリボン状の花が咲きます。

冬の芽や ぬくぬくしつつ 春を待つ(遊仙)

しっかりと防寒着をきて春を待っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツルウメモドキ

2008年01月25日 | Weblog
ニシキギ科の「ツルウメモドキ」です。
葉と茎が梅に似たつる性植物です。
赤と黄色のコントラストが美しい
ツルウメモドキの実です。
ちょっと萎(しな)びていますね。
これも鎌倉の大巧寺(大行寺)で見つけました。
生け花によく使われています。
本当に冬は撮る花が少ないです。

冬の実や 名前なかなか 浮かばざる(遊仙)

草木の名前が、喉元まで来ているのですが
なかなか出てこないことがあります。
でも、ふとした拍子にはじける様に
思い出します。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グランサム椿

2008年01月24日 | Weblog
ツバキ科の「グランサムツバキ」です。
香港が原産地で1962年に日本に
きたそうです。
最近ですね。
大きい花びらです。
これも鎌倉の大巧寺にありました。

小さき椿 大きい椿と 咲きにけり(遊仙)

これは冬に咲く種類のようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エクスバリー・アザレア

2008年01月23日 | Weblog
ツツジ科の「エクスバリーアザレア」です。
1870年代にイギリスのエクスバリー演芸場で
ロスチャイルドと言う人が日本のレンゲツツジを
品種改良して作ったそうです。
こんなことは何処の文献に書いてあるのでしょうか。
オリジナルを知りたいとおもいます。
花がツツジで花房が石楠花に近いそうです。
英名はExbury Azaleaです。
これは、鎌倉の大巧寺の境内にあります。
鎌倉駅の真ん前なので沢山の人が訪れています。
2008.1こんな時期に咲いていました。
つつじは春の季語ですがこのつつじは冬の季語です。

花びらに 紅差しいてる つつじかな(遊仙)

うっすらと紅を差している風情がいいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芙蓉

2008年01月22日 | Weblog
葵科の「芙蓉」の実と種です。
種子は木槿(むくげ)に比べて小さいです。

芙蓉の種です。大きさは2mmくらいです。

参考のため、むくげの種です。
大きさは5mm位あります。


芙蓉種子 風にふかれて 何処へやら(遊仙)

風散布の植物の種です。たんぽぽ、ていかかずらも
風散布ですが、種の毛の付き方が異なります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬芽

2008年01月21日 | Weblog
桜と鬼ぐるみの冬芽です。
最初は春を待つ桜の蕾(つぼみ)です。

三角帽子を被っているのが特徴のオニグルミです。


冬芽満つ 覆いかぶさる カメラマン(遊仙)

夢中になって接写している姿です。
単独では寂しいので「ネズミモチ」の実です。
草木に興味を持ったときに
最初にこの木は何だろうと
勉強するのがこの「ねずみもち」です。
ねずみの糞の形をしています。
と言っても最近の方はねずみの糞なんて
ご存じないと思いますが。
庭木として植えている家が多いからでしょうか
目に付きます。
葉が分厚くて葉脈が透けて見えません。
透けて見えるのは「トウネズミモチ」です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミズサンザシ

2008年01月20日 | Weblog
レースソウ科の「ミズサンザシ」です。
喜望峰ヒルムシロともいいます。
浮き葉と水中葉があります。
鎌倉の大巧寺(だいぎょうじ)の庭にありました。
元々、大巧寺は大行寺と言っていたそうです。
三々五々多くの方が花をたずねて訪れています。
草木には名札があっていいところです。
南アフリカ原産とのこと。

それがしも 手持ち無沙汰ぞ ヒルムシロ(遊仙)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムクゲ

2008年01月19日 | Weblog
葵科の「ムクゲ」の種です。
夏には白い花が咲きますが、
冬は、実が開いて毛のついた種子が
沢山みえます。
実は5裂します。
鳥の巣のようです。
種子は、毛が絡み付いていて
ちょっとやそっとの風では飛びそうにありません。
自然の摂理で種子を遠くに飛ばす為に
このような構造になっているようです。
すなわち、強風が吹くと種が離れて遠くに
飛んでいくようです。
風散布型の植物でした。
そういえば、木槿(むくげ)は山の斜面
などによくみられます。

それがしも その日暮らしぞ 花むくげ(小林一茶)

花鳥はみなその日暮らしです。

おぬしらも その日暮らしか 木槿の実(遊仙)
おぬしらも その日暮らしか びわの花(遊仙)

俳句は、日本語の勉強になります。
日本語にも色々な表現方法があるようです。
国語辞典と漢和辞典が手放せません。
ムクゲの種子です。
大きさは5mm位の種に5mm位の毛が
縁に沿って平らについています。
種の形はひょうたん型です。

ムクゲの実です。これがやがて
五つに分かれて開きます。

同じくムクゲの実です。
ほんのりと紅が射しています。

ムクゲの実がひらいたところです。
葵科の「ふよう」も似ていますが種が1mm位で小さいです。
毛も種子の周りについています。

種が飛んでいった木槿の実です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンボケ

2008年01月19日 | Weblog
バラ科の「カンボケ」です。
冬に咲く花と春に咲く花があり、
これは冬に咲く「寒木瓜」です。
瓜のような実が生るので木瓜と書きます。
山野で見られるのは「草木瓜」です。
真冬に咲く花としては珍しいです。

木瓜燃えて 真冬さびしき こともなし(遊仙)

真っ赤に燃えるカイロのようなものです。
話は別ですが、「桐一葉 落ちて天下の 秋を知る」
は、誰の俳句かと思っていたら、
坪内逍遥の「桐一葉」という小説の中に書いて
あったのです。
秀吉の天下の終焉を語っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする