森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

オオミノコフキタケ

2009年01月30日 | Weblog
「コフキサルノコシカケ」と従来言われていた「オオミノコフキタケ」です。横浜市ズーラシアの森で撮りました。胞子が大きいので「オオミ」と言う名前がついたようです。「コフキサルノコシカケ」は北海道にだけあるそうです。この辺でみるのはこの「きのこ」のようです。名前も時代と共に変遷します。傘の裏には管孔があります。キノコはキノコの先生に教えてもらわないと全く判りません。今回は新しい「きのこ」を覚えました。
「きのこ」と言えば、昔々、山奥に遊びに行った子供が雨に会い、大きな「きのこ」の傘の中で雨宿りをしている内に寝てしまったという童話がありました。「きのこ」の傘が子供をすっぽりと包んでしまったのです。子供心にその子供が「きのこ」に食べられてしまったのではないかと恐怖を感じたことがあります。今でも「きのこ」を見るとこんな話を思い出します。「きのこ」には山の精が宿っているような感じがします。どこかの民話かも知れません。
記憶の欠片(かけら)とは面白いものです。不揮発性メモリーが脳の中にあるようです。脳は有機物なのにすごい働きです。記憶が何十年も消えないで残っているのですから。
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カイガラタケ

2009年01月29日 | Weblog
タコウキン科のカイガラタケです。半円形で貝殻のような縞模様がくっきりとしています。カワラタケに似ていますが、カワラタケは青黒いです。
横浜動物園ズーラシアの自然観察の森で撮りました。コナラについていました。
昔は薪炭林として活躍していたところでしょう。
きのこの裏側には襞があります。大きいのは10cm位あります。

カイガラタケが群生しています。

群馬の星野富弘さんの詩(小菊)
「よろこびが集まったよりも 悲しみが集まった方が しあわせに近いような気がする 強いものが集まったよりも 弱いものが集まった方が 真実に近いような気がする しあわせが集まったよりも ふしあわせが集まった方が 愛に近いような気がする」
いい詩です。 昔の子供のころの町の雰囲気がします。あの頃は、貧しかったけれどみんな助け合って生きていたような気がします。

足らざるを 集めて満たす 枯れ芒(遊仙)
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ネンドタケ

2009年01月28日 | Weblog
横浜のズーラシアの中の自然体験の森に生えていました。
茶色のきのこのネンドタケです。
きのこの裏は管孔があります。ひだではありません。
コナラの倒木に粘土のようにくっついていました。
鮮やかな茶色でした。
この森は背の高い白樫、コナラ、クヌギの森です。明るい感じの林でした。

きのこ狩り 落葉踏み分け 枯忍(遊仙)

コナラやクヌギの葉が厚く積もっていました。
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カガミガイとウラカガミ

2009年01月26日 | Weblog
カガミガイとウラカガミです。横浜市境川遊水池の12.5万年前の地層から採集した貝の化石です。左下の左がカガミガイで右がウラカガミです。
カガミガイはウラカガミに比べて蝶番のところが厚いです。

三枚目の写真はウラカガミです。カガミガイに比べて薄いです。

形からは、ウラカガミの方が丸っこいです。
ここで貝の化石が採れるのはこの近辺が昔海の中だったことを示しているそうです。

冬空の 他何もなし ズーラシア(遊仙)

ズーラシアはユーラシアからの連想でつけた名前だそうです。

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イワガネゼンマイ

2009年01月25日 | Weblog
イノモトソウ科の「イワガネゼンマイ」です。
葉脈が葉の縁に届いていて葉脈がやや平行です。「イワガネソウ」は葉の途中までで、葉脈がやや網状になっています。

イワガネゼンマイとイワガネソウはよく似ています。イワガネゼンマイは葉の先が急に細くなり、イワガネソウは葉の先がだんだん細くなると言われていますが、これがなかなか難しいものもあります。前述の区別が容易のようです。
植物の同定とは隅々までよく観察することです。

寄せ鍋や 太った牡蠣の つゆすする(遊仙)

気温が下がると寄せ鍋がおいしくなります。
健啖家の句ですね。
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オナガ

2009年01月24日 | Weblog
カラス科の「オナガ」です。留鳥だそうです。藤沢市羽鳥1丁目の交差点の松林の保存林で見ました。姿は美しいが声ががらがらの鳥です。
平塚の神社にもいました。昔はもっと沢山いたはずですが、西日本からはオナガの姿が消えたそうです。関東では増えているそうです。

この鳥は警戒心が強く近ずくと林から飛び出します。


冬木立 天女の舞の オナガかな(遊仙)

長い尾を垂らして飛ぶ様は天女のようです。


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セグロセキレイ

2009年01月23日 | Weblog
セキレイ科の「セグロセキレイ」です。自然度の豊富なところでみられます。これは境川遊水池の境川でみました。黒と白のツートンカラーです。燕尾服を着ているようにも見えます。こんなにはっきりと見たのは初めてです。
セキレイの仲間は、よく目にするハクセキレイとキセキレイがいます。
真ん中付近の背中が黒く腹の白いのがセグロセキレイです。最初の写真ではほぼ中央で、2枚目3枚目の写真では、大きな石の左側です。小さいですね。


次回は、もう少し、大きい写真を撮ってきましょう。

セキレイの 遊ぶ姿の 大自然(遊仙)

昔は気がつかなかった動植物が見えてくるようになっただけでも楽しくなります。
水辺の鳥を求めてカメラを構えているおじさんおばさんが三々五々の遊水池です。
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針葉樹と広葉樹

2009年01月22日 | Weblog
針葉樹(裸子植物)の「杉」と広葉樹(被子植物)の「むくのき」の斜面での根の張り方の違いを示します。
最初は「杉」です。樹の幹の山側が膨らんでいます。谷側は真っ直ぐです。
二番目は「むくのき」です。谷側の幹が膨らんで山側は直線です。
何故このようになるのでしょうか。進化的には広葉樹の方が進化しています。


しばらくは 木々の生い立ち 懐手(遊仙)

樹木の生態を観察しながらまだまだ判らないことがあるんだなとひとりで感心しています。
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タチツボスミレ

2009年01月21日 | Weblog
スミレ科の「タチツボスミレ」です。日本の代表的なスミレです。

寄りあって 淡き光の すみれかな(遊仙)

往々にして、すみれはかたまって咲いています。
二子山への山路で見つけました。俳句ではすみれは春の季語です。
この辺りでは1月にスミレが咲くんですね。
淡い紫色です。

タチツボスミレの仲間には地下茎があり、葉えきには櫛の歯状の杔葉があります。
スミレの同定は難しいです。
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タブノキの新芽

2009年01月20日 | Weblog
クスノキ科の「タブノキ」の新芽です。常緑高木で雨の多い地方に自生しています。三浦半島もスダジイとともにタブノキが沢山あります。
「椨の木」と書きます。樹の枝を横に張って大木となります。真ん丸い小山のような樹形となります。新芽の形がタブノキです。葉は全縁(鋸歯がない)で艶があります。

タブノキの 枝のびのびと 冬芽あり(遊仙)

常緑広葉樹の代表格です。この樹が地球上の生き物の生命を育んでいます。
植物は生産者でわれわれ動物は消費者です。人間は食物連鎖の頂点にいます。
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