森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

クモラン

2010年10月31日 | Weblog
ラン科の「クモラン」です。曇らんではありません。蜘蛛蘭です。櫻や梅の木に生えるそうです。丸火自然公園の苔むした太い桜の木にへばり付いていました。

花の後でしょうか実のようなものがあります。

大きさは1cm位です。蜘蛛と言えば、高尾山の「クモノスシダ」が有名です。知る人ぞ知るシダです。

秋の水 知る人ぞ知る 野草かな(遊仙)

丸火自然公園で、初めてお目にかかる野の草の多いことを再認識しました。まだまだ、修行・精進が足りません。

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ガクアジサイ

2010年10月30日 | Weblog
ユキノシタ科の「ガクアジサイ」です。これは花が終わった後の姿です。装飾花が下を向いています。真ん中の沢山ある丸いものは両性花です。この花の周りに額縁のように装飾花があるので「ガクアジサイ」と言われています。

装飾花が下を向くのは、アジサイやガクウツギの特徴です。
伊豆や房総三浦半島の海岸には「ガクアジサイ」が分布しています。

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イソツツジ

2010年10月29日 | Weblog
ツツジ科の「イソツツジ」です。
イソという名前から海岸植物のようですが、高層湿原の植物だそうです。6月ごろ白い花が咲きます。50cm位の高さです。輪生状の葉っぱが細いです。東北、北海道に分布しているそうです。「イソギク」は海岸植物です。

これは花が終わっています。
自然観察会は講師とお客様が一緒に楽しむことが重要である。先生と生徒という関係ではなく。それぞれが好ましいと思うやり方で自然を観察する。極端に言うと自然観察会は観察する場所を提供するのが目的である。資源としての生物の多様性の大切さを教えるようなことが目的ではない。命を大切にすることが結果として生物の多様性に繋がってくるのだと思う。多様性もいいが、その土地に合った生物の保存が重要である。自然観察は人によってその対象は異なるが「人それぞれにとっての新しい発見」であると思う。統制の取れた観察会、先生のお話を傾聴しなければならないということではないと思う。興味のないことは聞かなくてもいいのです。いろいろなレベルの人々の関わる観察会ではなおさらである。さまざまな観察会にも参加する機会があるが、遠くから講師のお話を伺うこともある。以前植物の種子や葉っぱをとにかく収集したが、最近になってこれらを土に戻した。心境の変化が惹起されたのです。心のどこかに満足感が広がって収集保管に興味がなくなってしまった。実生の姿も一応見てしまったということもあろうか。それでも形の良い葉っぱは、ボードに張って未だ楽しんでいる。物の収集はある時期になると飽きてしまうのかもしれない。今日は富士山山麓の丸火自然園へ行くがさてどんな新発見をしようか。
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イオウゴケ

2010年10月28日 | Weblog
ハナゴケ科の「イオウゴケ」です。硫黄のあるところに生える「硫黄苔」です。箱根の山にも自生しています。

赤い部分の形から「マリリンモンローの唇」とも言われています。真ん中に穴があいています。

もじゃもじゃとした白っぽい枝が出ています。
気温も15度以下となりました。夏から秋を通り越して急に冬になったような感じです。
今日は全国的に冬模様のようです。

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ツユクサ

2010年10月27日 | Weblog
ツユクサ科の「ツユクサ」です。露草と書きます。なんと秋の花だったんです。梅雨時には咲きません。ハナダグサ(縹草)とも言います。

黄色いのは飾り雄しべ(仮雄しべ)でX字型のものが3個、真ん中のY字型のものが1個です。本当の雄しべは長く伸びている2本です。雌しべは一本です。花被片はよくみると6枚あります。そのうちの2枚が貝殻のような2枚の青い花被片(かひへん)です。もう一枚は透明な白っぽい花被片が下に一枚あります。よくみると更に3枚花被片がありますが写真では見えませんが。
おもしろい形をしています。花がしぼむと長い3本の白い管が内側に巻き込んで自家受粉をします。ツユクサのしたたかな生存戦略です。以上は多田多恵子さんという植物学者の「したたかな植物たち(植物の七不思議)」という本に書いてありました。

この露草の青は染料に使われます。「はなだいろ(縹色)」「はないろ」と言われています。「はなごろも」とは露草で染めた衣のことです。日本古来の植物です。こんなに複雑な形の美しい花があったのです。全部は見えないけど花びらは6枚あるのです。花の形の概念を変えてくれる花です。

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ワダン

2010年10月26日 | Weblog
キク科の「ワダン」です。「ワダ」とは海のことで、海の菜っ葉である海菜(わだな)がなまって「ワダン」となったようです。「聞けわだつみの声」というのがありますが「わだつみ」とは「海の神」のことです。日本語の表現はおもしろいです。さすがに菊の花は秋に咲くのですね。
城ヶ島に「ワダン」の黄色い花がしっかりと咲いていました。

300万年前の初声層(はっせそう)の崖にへばりついている「ワダン」です。

葉っぱはキャベツに似ています。海岸植物とは不思議なものです。こんなに自然の険しい
ところをわざわざ選んで生息しているのですから。

生き生きて わが選びたる道なれど 或ひはひとりの放恣にあらぬか(宮柊二)

放恣(ほうし)とは勝って気ままで節度のないことです。
そう言われればそうかも知れないそうでないかも知れない。

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アシブトチズモンアオシャク

2010年10月25日 | Weblog
シャクガ科の「アシブトチズモンアオシャク」です。「チズモンアオシャク」に似ていますがちょっと違います。観音崎の蛾のよく集まる場所で撮りました。前にも書きましたが、日本語では緑色のことを青といいます。青信号がいい例です。
こんな美しい蛾がいたなんてちっとも知りませんでした。自然は大芸術家です。

どこか南洋のひょっこりひょうたん島の地図のようです。緑が沢山あるようです。


つかの間の 中有の身より 昼寝覚(原尚久句集「群青」より抜粋)

中有(ちゅうう)とは中陰(ちゅういん)のことで死後の49日の間のことです。
昼寝の後の不思議な気持ちを詠っています。寝ぼけたような感じですが昼寝の間に別世界に行っていたのかも知れません。

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イヨカズラ

2010年10月24日 | Weblog
ガガイモ科カモメズル属の「イヨカズラ」です。暖地の海岸に生えています。葉は対生で全縁です。九州、四国、本州の海岸に分布しています。5弁の白い花が咲きます。これは珍しいイヨカズラの実です。風で飛んで行く種も見えます。

実が生っているのを見たのは始めてです。長さは4-5cm位です

この植物の種子散布は、綿毛の付いた種子が風で飛んでいくので、風による散布すなわち風散布といいます。カエデは翼(プロペラ)で飛んでいきます。タンポポには綿毛があります。
木本植物の中で綿毛で風散布するのはヤナギの仲間とテイカカズラくらいのものだそうです。

イヨカズラのイヨは四国愛媛県の伊予のことでしょう。

水澄みて イヨカズラの実 伊予の国(遊仙)

秋の実りは、秋の風物です。

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ノリウツギ

2010年10月23日 | Weblog
ユキノシタ科の「ノリウツギ」です。ガクアジサイのような白い花が咲きます。大船フラワーセンターにもありますので今度花を追加します。今回は葉っぱのみです。

枝が赤っぽいっです。

この木で紙を漉くときに糊がとれるのでこの名前になったとか。
リモコンでシーリングライトが点灯し、最近の蛍光灯は従来よりも細いものが売りにだされています。これからの主流になるとか、電気器具は20年前と比べるといつの間にか進化していました。更にいいものを作ろうと努力している技術者がいたのです。段々便利に取り付けやすくなっています。
たいしたものだ。必要は発明の母とはよく言ったものだと感心しています。翁の繰言(くりごと)

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ミヤマセンキュウ

2010年10月22日 | Weblog
セリ科の「ミヤマセンキュウ」です。2回3出葉で全裂です。葉っぱの形に特徴があります。寒冷な地方に分布しています。

小さな花が枝の先についています。

切れ込みの深い細長い葉で構成されています。

似たような花が沢山ありますのでこんがらがってしまいます。

いつのまに 色づく柿の 食われけり(遊仙)

食べやすい場所に生った柿が一個丸ごとヒヨドリに食べられてしまいました。おいしかったでしょう。渋がない甘がきです。
彼らは生きるために必死です。コンビニエンスストアーも無いのですから。
罪のない熊さんが殺されてしまうのもやりきれないですね。

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