森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

ツヤアオカメムシ

2007年12月29日 | Weblog
カメムシ科の「ツヤアオカメムシ」です。
庭の「ナギイカダ」の葉にいました。
緑一色というか青一色のカメムシです。
かなり、臭いを発していました。

去年今年 花と虫見て 暮れるらん(遊仙)

去年今年は「こぞことし」と読みます。

昔、ある国の中央に「渾沌」(こんとん)という帝がいました。
ある日、南海の帝と北海の帝とが中央の帝の渾沌のところで出会い、
大いにもてはやされました。そこで南海と北海の帝は、渾沌の好意に報いようと
相談して、一つも穴のない渾沌に、耳や目や鼻や口など七つの穴をほってやったところ、渾沌は死んでしまったそうです。
渾沌は分析を超えた不可分の実在を象徴していて、分別知をはたらかせて、
いたずらなる分析をするとき、渾然たる実在は死滅するということです。
渾然とは分別差別のない状態をいいます。(荘子の哲学 大濱 晧著)
今、地球の温暖化に対する議論に似てなくもありません。
自然必然の変化が人間の知力や意志を超えた絶大なものであることを
象徴的に表現しています。
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マサキ

2007年12月28日 | Weblog
ニシキギ科の「正木」「柾」「マサキ」です。
常緑樹で「対生鋸歯ありマサキさん」です。
垣根にされているのをよくみます。
これは、マサキの実です。
「つりばな」も仲間です。

懐手 赤きマサキも ひなたぼこ(遊仙)

日頃は地味な樹ですがなかなかのものです。
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ソテツ

2007年12月27日 | Weblog
裸子植物のソテツ科の「ソテツ」です。
これは雌花と赤い実です。
ソテツの実の硬い殻を割って中の実を
取り出してみました。
池野成一郎という人が1896年に
ソテツの精子をみつけました。
生きた化石で2億年前にこの地球に現れたようです。
植物は、藻類、こけ、しだ、裸子植物、
被子植物と進化してきたそうです。
アンモナイトの化石で有名な白亜紀ごろから
被子植物が全盛になったようです。
銀杏の精子もソテツに先立って
1896年に平瀬作五郎が発見しています。
池野成一郎は平瀬作五郎の先生で当時東大の助教授だった
そうです。
平瀬作五郎は一介の画工であったそうです。
二人とも発見した功績で学士院賞をもらっています。

着ぶくれて 真っ赤に燃ゆる ソテツの実(遊仙)

「着ぶくれて」が冬の季語です。
ソテツの実は、暖炉で燃える火のようです。

ソテツの実の中
白いやわらかい実が一個ありました。
カプサイシンという有毒な物質が中にあるそうです。
食べてはいけません。いろいろな病気になります。

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ヒヨドリジョウゴ

2007年12月26日 | Weblog
ナス科の「ヒヨドリジョウゴ」です。
ヒヨドリが好む赤い実と上戸(お酒飲み)
の赤い顔からこの名前になったとか。
冬の野山でよく見られます。

ひよどりの 食べ残したる 実のあかき(遊仙)

昨日久しぶりに「ごいさぎ」と「かわせみ」
をみました。
寒さがいまいちのようです。
冬鳥も躊躇しているようです。
ヒヨドリは留鳥で年がら年中飛んでいます。
そろそろ、「オオタカ」が飛ぶころとなりました。
巣作りをして卵を産む時期です。
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カラスウリ

2007年12月24日 | Weblog
ウリ科の「カラスウリ」です。
寒い季節になると、赤い木の実
や草の実が鮮やかに目に入ります。
これは、カラスウリの赤い実です。
最初は瓜坊のような緑色の実で、
秋には色づいてきます。
中に面白い形の種が入っています。

七変化 冬の姿の カラスウリ(遊仙)

植物は、春夏秋冬その姿を変えて行きます。
カラスウリの実を開けたところです。
これは、中に10個の黒い種がありました。
未熟の白い種は28個ありました。
これから熟すのでしょう。

カラスウリの種です。ぬめりを取ると
きれいになります。
かまきりの顔に似ていると言う人がいます。

大きさは10mm位で比較的大きいです。

白い種もありました。

11個の種を写しました。

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サンキライ

2007年12月23日 | Weblog
ユリ科の「サンキライ」「山帰来」です。
別名「サルトリイバラ」ともいいます。
これは、山道のサンキライの実です。
今の季節は、いろいろな赤い実が稔っています。
クリスマスのリースによく用いられている
サンキライの実です。
市販されている実は多すぎて風情がありません。
九州、中国地方ではこの葉で柏餅を作ります。

今年また ゆずの湯つかる 冬至かな(遊仙)

一年の越し方を咀嚼しながらゆったりとした
時を柚子湯に浸します。
今年は12月22日が冬至でした。
つる性多年草の植物です。
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ホソバ ヒャクニチソウ

2007年12月22日 | Weblog
キク科の「細葉百日草」です。
学名は「ジニア・リネアリス」といいます。
観音崎自然博物館の前庭の花壇に咲いていました。
白と黄色の花があります。
葉は3cm位で細長いです。
花の高さは10cm位です。
さるWEBで名前を教えていただきました。
世の中には、花の名前に詳しい方が居られます。
日頃よく観察されておられるのでしょう。

何の花かと 振り向けば 忘れ花(遊仙)

「忘れ花」とは春に咲く花が小春日和の
影響で、季節はずれに咲く花をいいます。
「返り花」ともいいます。
冬の季語です。
もっとも、この花は「忘れ花」ではないと
思いますが。
黄色い花です。
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ソナレマツムシソウ

2007年12月21日 | Weblog
マツムシソウ科の「ソナレマツムシソウ」
です。
「ソナレ」とは「磯馴れ」の意味です。
海岸に咲く「マツムシソウ」です。
これは観音崎で撮りました。
観音崎博物館の庭で人工栽培して
増やしていました。
秋の虫の「まつむし」が鳴くころに
咲く花なのでこの名前になったとか。
淡い紫色で山でも見られるマツムシソウに
比べて茎が短いそうです。
三浦半島と房総半島など関東の海岸で
見られると牧野富太郎博士の図鑑に
書いてありました。

松虫や 磯馴れしたる マツムシソウ(遊仙)

葉が人参の葉に似ています。
ソナレマツムシソウの葉です。

花は箱根のマツムシソウにそっくりです。

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ロウヤガキ

2007年12月20日 | Weblog
カキノキ科の「ロウヤガキ」です。
老鴉柿(老いたカラスの柿)と書きます。
牢屋柿ではありません。
昭和10年代に中国から日本にきたそうです。
東戸塚の民家の庭に植えてありました。
最初は豆柿かと思いましたが、先がとんがった
小さな柿でした。
萼(がく、へた)が大きいです。
別名ツクバネ柿ともいいます。
これは、どこかで見たことがあるなと思っていたら、
盆栽にしているのをみました。

柿色の 夕日のなかに うずもれる(遊仙)

柿の朱色の赤は、日本の色です。
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大磯丘陵のテフラ

2007年12月19日 | Weblog
神奈川県平塚の大磯丘陵のテフラです。
3万年ー8万年前の富士山の噴火による
テフラは火砕流堆積物、軽石、火山灰が
降り積もったものです。
最初の写真は「降下軽石」です。噴火による
火山灰が偏西風に流されて静かに降り積もって、
横に長い筋になっています。境界面が波打って
いるのは多分火砕流のせいで撹乱されたためと
みられます。
森林を支える大切な土壌のお話です。

年忘れ 大地をさぐる ロマンかな(遊仙)

軽石をみて大昔に想いを馳せます。
いつごろ、どうやってこの丘陵はできたの
だろうかこれからどうなるのだろうかと。
それこそ想像を逞(たくま)しくしていきます。

2番目は
大きい軽石の「降下軽石」です。軽石と軽石の間に
火山灰がありません。火口からの距離に応じて
軽石がふるいにかけられて大きさが決まります。

3番目は
軽石流堆積物です。
軽石流堆積物は軽石と軽石の間に火山灰が詰まっています。
白っぽいのが軽石です。
これは火砕流によってできたものです。
時速300km位で流れてきたようです。

4番目は4万年前位の東京軽石です。
テフラの年代を測定することによって地層の年代が
判ります。

5番目は泥炭層です。
黒っぽい地層です。

6番目は遠藤原でみた、1707年、
300年前の宝永火山の噴火にによる軽石です。
ぱらぱらと白い軽石が横に並んでいます。
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