森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

実生のなんきんはぜ

2005年08月29日 | Weblog
灯台草科しらき属の落葉高木「なんきんはぜ」です。
横須賀の京急安浦駅(今は県立大学前)の近く平成通りの街路樹のひとつです。
久里浜にもあります。
秋に採集した真っ白な種子から芽生えたものです。今は、樹高20cmです。
秋は、それはそれは、美しい紅葉です。
種子は、真っ白な「ろう」で守られていたのです。

 DNA おやにそっくり 葉の形(遊仙)

子供の[なんきんはぜ]ですが、親木の「南京はぜ」によく似ています。
蛇足ですが、「はぜのき」からは「ろう」を採取します。
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はつゆきそう

2005年08月29日 | Weblog
灯台草科の夏の初雪草です。
実生から育ちました。
毎年同じ場所から芽生えてきます。
葉っぱの縁が白く、真夏に雪を被ったようです。

はつゆきそう 真夏の蔭に 雪が降る(遊仙)

そういえば、葉っぱの付き方が「とうだいぐさ」に似ています。
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こごめがやつり

2005年08月27日 | Weblog
カヤツリグサ科カヤツリグサ属
茎の断面は三角形です。
稔る(みのる)と稲穂のように垂れてきます。
鱗片の先端がカヤツリグサに比べて鈍頭で尖っていないことから区別できます。
この種の植物は良く似ています。
四方に伸びているので蚊帳のようだと言ったのでしょう。
昔昔、部屋の四隅に蚊帳をつるものをつけました。(40年位前)
アルミサッシの網戸が出てきてからなくなりました。
夏は、蚊帳の中に蛍を放って遊んだものです。
蚊帳の垂れ下がったところがあたかも象さんのおなかのようでした。
人それぞれ思い出があると思います。
蚊が入らないようにすばやく入るとか。

平成も かやつり遠く なりにけり(遊仙)

懐古趣味です。
蚊といえば、あめんぼうも仲間です。花の蜜や動物の体液を吸う昆虫です。
参考までに、蚊は羽が4枚で600ヘルツの音波を発振し、雌だけ
人の血を吸う吸血鬼になるようです。昆虫の世界も面白いです。
アカガネサルハムシを指名手配中です。
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こばのかもめずる

2005年08月25日 | Weblog
スイカズラ科で「かもめずる」よりも葉が細い心臓形のつる植物です。
7-8月に赤紫色の花を付けます。
寺家(じけ)ふるさと村で撮影しました。
小葉鴎蔓とも書きます。
つる植物は、代表的なのが今咲いている「せんにんそう」です。

寄りかかる 夏を彩る つる草よ(遊仙)

蔓植物は、横着にも他所(よそ)に寄りかかって生活しています。
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くさぎ

2005年08月24日 | Weblog
熊葛(くまつづら)科の臭木(くさぎ)です。
名前が示すように木や葉をもむと臭いです。
花は香りがいいです。
赤い愕と白い花で9月ごろ咲きます。

落葉低木で葉の基が心形で葉柄は長いです。
葉っぱは食用なんだそうです。
こんなもの、むかしの人はよく食べました。
「なまこ」を最初に食べたひとと同じです。

くさぎもむ くすりのにおい 顔しかめ(遊仙)

人の五感を働かせて植物を観察しますと,とても印象に残ります。
小さいものを大きくしてみるときは、虫眼鏡(顕微鏡・電子顕微鏡)も使います。
デジタルカメラやフィルムのアナログカメラ(写真機)の映像は、
解像度に限界がありますけど、被写体である生物の解像度は無限ですね。
最後は、素粒子の先までいくのですから。
いいたいことは、いろいろなメディアの映像は本物ではないのですね、
写真を拡大すると本物がぼけますが、自然界のものは無限にピント(焦点)
が合っているのです。
こんな当たり前のことに、最近感心しています。
人間の目や頭の解像度はどのくらいでしょうか?
9月25日のくさぎの実です。
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はくうんぼく

2005年08月23日 | Weblog
花は「えごのき」の花にそっくりさんです。
例によって、写真が「今市」なんですが、大きな違いは
おおきな葉っぱをもっていることです。
特に、先端の葉っぱが最もおおきく葉っぱの先が尖っています。
秋には黄葉します。この写真は葉っぱだけで、花は写っておりません。
小平の薬草園にこの「はくうんぼく」をみることができます。
雲霞(うんか)の如くに空いっぱいに咲く様は、見ごたえがあります。

雲霞似て 空埋め尽くす 白雲花(遊仙)

これは高尾山の「はくうんぼく」です。
葉っぱだけで、樹木の名前がわかるようになりたいものです。
北の丸公園のはくうんぼくです。(2005.10.29)
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続実生のむくろじ

2005年08月22日 | Weblog
その後の「むくろじ」の様子です。
厚ぼったい2枚の子葉から羽状複葉の葉っぱが
互生してでてきました。
これは羽根つきの黒い玉の入っている実からでてきたものです。
「はぜ」のような葉っぱです。
植木鉢の「むくろじ」と書いた札の傍から8月に入って、すでに4箇所から
芽がでてきました。土の中に双葉が埋まっていて、除々に小さな羽状複葉の
葉っぱが顔をだして伸びてきます。
掘り出そうとしましたが、意外に根っこは長く、白い根っこの途中を折って
しまったことがありました。それからは掘り出すときは範囲を広くするなど
注意しています。
東京都立小金井公園のユリノキの林のある広い公園の真ん中に独立してこの
「むくろじ」の大きな木が立っています。
是非見て触ってください。
秋には、幹の下に沢山の「つくばね」の黒い玉を拾うことができます。
実の外側は、茶色で「でこぼこ」のしわだらけですが、中に、つるつる
肌の黒い実があります。

この写真の「むくろじ」の発芽は5月末でしたから、3ヶ月経過した姿です。

つくばねの 黒玉はぐくむ むくろじよ(遊仙)

黒い硬い実ができるのに何年かかるのでしょう。
煎じ詰めれば、これも太陽のエネルギーなんです。
水、炭酸ガス、葉緑素、窒素、燐、カリと光でセルロース、リグニン
その他の有機物が生成されるのです。
世界最大(重量)の生物(有機物)は、実は樹木なんだそうです。
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続なぎの芽

2005年08月18日 | Weblog

ようやく、球果がとれて、葉っぱになる方の子葉がでてまいりました。
小さな4枚の葉です。大きさは5mm位です。
2枚目の写真は、3cm位になった4枚の葉です。
「なぎ」の特徴の平行脈がはっきりと確認できます。
昨今、このなぎの木を観葉植物として販売されているようです。
葉っぱの緑がとても美しいからでしょうか。

みどりなす つくばねなぎの ぬれ羽色(遊仙)

みずみずしい なぎの子葉にしばしうっとりと見とれてしまいます。
 
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あきからまつ

2005年08月16日 | Weblog
秋落葉松できんぽうげ科です。
葉っぱの形に特徴があります。
花は黄緑色です。

なつのくさ 秋でないのに 秋という(遊仙)

終戦の日、高尾山は15時から雷雨でした。
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くまのみずき

2005年08月12日 | Weblog
みずき科で「みずき」の葉より細長い落葉高木です。
みずきは互生ですが、熊は胎生なので「くまのみずき」は対生と覚えるとよいと
教わりました。
花の時期は「みずき」よりも遅いようです。
今回は、葉っぱに焦点を合わせてみました。

白雲の テーブル珊瑚 くまみずき(遊仙)

花の集合体があたかも、空中に浮かぶテーブル珊瑚です。
最初に関心を持つ代表的な花です。
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