森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

コガマ

2010年08月30日 | Weblog
ガマ科の「コガマ」です。花穂の長さが10cm位の小型の蒲(がま)です。
蒲団(ふとん)は蒲の穂を使ったのでこの名前になったそうです。蒲鉾(かまぼこ)は蒲の穂の長細い形からこの名前になったそうです。うなぎの蒲焼(かばやき)も形からきています。

背景の葉はハンゲショウです。横須賀市水辺公園で撮りました。
蒲の穂には利尿・止血作用があり、大国主命(おおくにぬしのみこと)の命令で因幡の白兎が蒲の穂に包(くる)まれたということが古事記に書いてあります。歌にもなっていますね。
鎌田駅の周辺は蒲が沢山生えていたのでしょう。

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ベニスジコケガ

2010年08月29日 | Weblog
コケガ科の「ベニスジコケガ」です。赤い筋が特徴です。

シンメトリーが美しい蛾の模様です。

夏草に 子猫一匹 隠れけり(遊仙)

濃い陰が日射しの強さを物語っています。
太陽電池が地球の環境に優しいと云っていますが、本当にそうでしょうか?
太陽電池のセルを製造する為にどれだけのエネルギーを消費していることでしょうか。単結晶を製造するエネルギーは膨大のものです。
電力会社が配電していないまたは出来ない地域である山岳地帯とか宇宙空間で太陽電池を使うべきだと思います。
もしもそんなに効率がよく経済的だったら何故電力会社が全てのガスタービンなどの発電施設を太陽電池に変更しないのでしょうか。太陽電池の設計をしていた技術者としてこれは現代のパラドックスだと思います。環境問題については、ムードに流されることの危険性を感じます。こんなことを云うと「人でなし」と言われかねませんが、専門家は勇気を出して真実を語るべきだと思います。電気自動車も矛盾一杯だと思います。本当に省エネですか?マスコミもしっかりして欲しい。翁の独り言

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ツマグロヒョウモン

2010年08月28日 | Weblog
タテハチョウ科の「ツマグロヒョウモン」です。これは「ツマグロヒョウモン」の雌です。雄は細い黒い縁取りはありますが、全体的にだいだい色です。温暖化の影響で北上しています。元々南国の蝶です。北国では越冬できません。東京都小平市で撮りました。


炎天へ打って出るべく茶漬飯(ちゃづけめし)(川崎展宏(かわさきてんこう))

さあ!もう一息だと言って炎天の中、仕事に出かけた様な雰囲気の句です。

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オオトビスジエダシャク

2010年08月27日 | Weblog
シャクガ科の「オオトビスジエダシャク」です。
黒い斑紋と波打った筋が見えます。

フラッシュを焚いた写真です。

これも珍しい部類の蛾です。

桑の葉の照るに堪へゆく帰省かな(水原秋櫻子)

炎天下を急ぐ帰省子の様子がみられます。
今朝の神奈川県の気温は少し下がりました。

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ヒョウタンボク

2010年08月26日 | Weblog
スイカズラ科の「ヒョウタンボク」です。赤い液果です。おいしそうですが、猛毒です。

猛暑に似合う真っ赤な実です。

ごく普通の家の庭に生っていました。

古(いにしへ)よ今に黄河が耕しし大き民族をわれは想はむ(宮柊二)

昭和14年ー18年山西省で戦いのときに詠んだものです。
王之渙(おおしかん)の「寒鶴鵲楼(かんじゃくろう)に登る」の漢詩を思い出します。

白日山に依りて尽き 黄河海に入りて流る 千里の目を窮めんと欲して 更に一層楼に登る

西のほうは赤々とした落日がまさに山の端に沈まんとしています。東のほうを見れば黄河が流れて海に注いでいます。すばらしい眺望を詠んだこの漢詩は中学生の脳裏に深く刻み込まれました。東と西、白と黄、千と一の対照を上手く使っています。特に「海に入りて流る」という言葉が雄大な流れを表現しています。海に流れて入るのではありません。

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ホソヘリカメムシ

2010年08月25日 | Weblog
カメムシ科の「ホソヘリカメムシ」です。カメムシの中では細身のカメムシです。
足の太ももに刺があるのが特徴です。

腹の周囲の黄色い点も特徴的です。

昆虫はその名前もさることながらその身体的特徴を細かく把握することが重要です。AさんとBさんの違いを言葉で説明することが出来れば御の字です。

分け入っても分け入っても青い山(種田山頭火)

途方も無い自然の力と大きさを感じます。

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ヤママユガ

2010年08月24日 | Weblog
ヤママユガ科の「ヤママユガ」です。
6月26日にまゆを作り8月23日に羽化しました。
黄色いまゆから出てきた後の穴です。

羽化直後のヤママユガです。

羽の目玉模様です。

大きさは15cm位です。

何処へも行かずじっとしています。



今回、大自然の神秘を垣間見た感じがしました。
口吻が退化しているため何も食べないそうです。羽化後は子孫を残すための営みが仕事のようです。まゆの中に約2ヶ月飲まず食わずでこんな変態を起こすなんて遺伝子の驚異的な仕業です。自然界は実に緻密にできているなあと一人で感心しています。
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コバギボウシ

2010年08月23日 | Weblog
ユリ科の「コバギボウシ」です。葉は10cm位で花に紫色の筋があります。

花も小ぶりです。

ヤママユガ まゆより出づる せみ時雨(遊仙)

6月26日まゆを作ったヤマユガが今朝8月23日羽化してその美しい姿を現しました。

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アオモンイトトンボ

2010年08月22日 | Weblog
イトトンボ科の「アオモンイトトンボ」です。水辺に分布しています。緑色の蜻蛉が雄でオレンジ色が雌です。

オレンジ色のアオモンイトトンボです。宝石のようなトンボです。

雄雌はいつもいっしょにいるのでしょう。


爽(さわ)やかに 敵の校歌を聞いており(黛まどか)

甲子園も興南高校の優勝で幕を閉じました。この稀に見る猛暑の中あれほどの運動ができるのですから若さってすごいですね。その時々その歳に相応しいことを遣っておきましょう。

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ヒメサルダヒコ

2010年08月21日 | Weblog
シソ科の「ヒメサルダヒコ」です。
直径3mm位の小さな白い花です。ガク片は尖っています。葉には粗い鋸歯があります。

水辺の湿地帯に生えています。

花びらは4枚です。
「コシロネ」との違いは枝が下方で多く分枝しているといわれていますので次回確認のため写真を撮ってきましょう。
こんな小さな花は誰かさんに教えていただかなければ到底見つけることが出来ません。
それにしても植物に詳しい方がおられるものです。その方は80代のおじいさんでした。

道のべの木槿(むくげ)は馬にくはれけり(松尾芭蕉)

ムクゲ(ムングハ)は韓国の国花ですが今を盛りと咲いています。アオイも咲いていますがムクゲの方が大きい種子ができます。
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