森林

森林の姿をわかりやすく紹介しましょう。
樹木、草本、動物、昆虫など、なんでもあります。

ハマゴウ

2008年09月29日 | Weblog
クマツヅラ科の「ハマゴウ」です。「浜栲」と書きます。浜香がハマゴウになったとか。
海岸に生える落葉低木だそうです。砂浜を這うように伸びています。夏に花が咲きます。実も良い香がします。三浦半島毘沙門天の海岸で見つけました。葉山の御用邸の海岸にも群生しています。

葉っぱはやや内向きに湾曲しています。青紫色の美しい花です。雄しべが4本雌しべが1本あります。
「ハマゴウ」のコルク質の実は海流によって運ばれ、「ハマゴウ」の仲間が世界中の海岸でみられるそうです。

秋の実の 遠き島より 流れ寄る(遊仙)

黒潮に乗って南の島から日本列島に流れ着いたのでしょう。やしの実だけではなかったのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムラサキニガナ

2008年09月27日 | Weblog
キク科の「ムラサキニガナ」です。観音崎の海岸の山の崖に生えていました。
この植物の背丈は2m位あります。赤紫の花は下向きに咲いています。下のほうの葉は柏のような形です。「ニガナ」は黄色い花ですが、これは紫色です。
たんぽぽの花のような綿毛の実もついていました。
珍しい植物に出会いました。

秋の空 ムラサキニガナ 大背伸び(遊仙)

紫苑のように、気持ち良くすくすくと背の高い花です。

中央の大きな葉です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルコウソウ

2008年09月26日 | Weblog
ヒルガオ科の「ルコウソウ」です。葉が線状です。
「モミジバルコウソウ」という種類もありますが、これは「ルコウソウ」と「マルバルコウソウ」の交配種だそうです。[ハゴロモルコウソウ」とも言います。全部で3種類あります。
真っ赤なトランペットのような形の花です。

一匹の 蚊の鳴く音に 大騒ぎ(遊仙)

ブーンという嫌な音に振り向いて手を鳴らします。
夏も終わりかけると蚊も元気がなくなります。
白い花のルコウソウです。江ノ島で撮りました。

モミジバルコウソウです。

葉が太くなって紅葉のようです。

別の機会に「マルバルコウソウ」を掲載しましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マヤラン

2008年09月25日 | Weblog
ラン科シュンラン属の腐生蘭の「マヤラン」です。
兵庫県の摩耶山で見つけ牧野富太郎さんが命名したそうです。
葉緑素がないので共生菌から栄養をもらって大きくなります。
葉がないのが不気味です。高さ20cm位で地面から直接伸びています。
今時分(7月)、湿気の多い季節によく見ます。
似ているのに「タシロラン」と言うのもあります。
これは、井の頭公園のソロ(イヌシデ)の林で群生しているのを偶然みつけました。絶滅危惧種です。


何の囲いもないところに無造作に咲いていました。ランの愛好家も
気がつかないのでしょう。

花が終わると姿が見えなくなりますのであれっ消えたという感じの幻の花です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハマビワ

2008年09月25日 | Weblog
クスノキ科の「ハマビワ」です。葉っぱはビワに似ています。裏に金色の毛が生えています。花芽が沢山ついて、咲いているのもありました。江ノ島の駐車場の近くに沢山植栽されていました。何度も江ノ島を散策していますが、この樹に気がついたのは初めてです。
樹高は2m位です。楕円形の黒い実がついていました。
関東以西の植物なんだそうですので植栽したのかもしれません。自生とは思えません。何気なく散策するといろんな植物に出会います。その中には始めての出会いのものが少なくないです。散策にはそんな楽しみがあります。

秋空や 小路に佇(たたず)む 人一人(遊仙)

秋空の下、七草の咲く小路を散策している人がいます。何かを見つけて佇んでいます。四季咲きバラが花をつけてきました。


ハマビワの花です。

葉です。

葉の表です。

葉の裏です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウスキクロテンヒメシャク

2008年09月24日 | Weblog
シャクガ科の「ウスキクロテンヒメシャク」です。
翅に黒い点が4個あります。
大きさは2cmくらいです。

秋立ちぬ 声を限りに ほうしかな(遊仙)

忙しそうに「つくつくぼうし」が鳴いています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コナラ

2008年09月23日 | Weblog
ブナ科のコナラのドングリのついた葉っぱです。
この葉の枝は「ハイイロチョッキリ」というゾウムシの仲間が切り落としたものです。

コナラのドングリの殻斗(かくと)に黒い穴があいていますが、これは「ハイイロチョッキリ」が産卵するために開けた穴です。コナラの木の下を歩くとこんな葉っぱが沢山落ちています。今までは風で飛んだのだろう思っていましたが実は虫の仕業だったのです。自然界には知らないことが溢れています。

森の中 ドングリ笛を 吹き鳴らす(遊仙)

コナラの殻斗(帽子)を手の指に挟んで笛を作って鳴らすことができます。
静かな森に甲高い音が突き抜けていきます。熊避けに役立つかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タマムシ

2008年09月22日 | Weblog
甲虫目タマムシ科の「タマムシ」です。
近所の花の木公園に生息しているのでしょう。完全な姿を初めて手にしました。
緑色の金属光沢はどうみても昆虫の宝石です。縦に2本の赤い筋があります。
法隆寺の玉虫厨子には数千匹のタマムシが使われたそうです。

玉虫の 羽の輝き 太古より(遊仙)

桜や榎の幹を食い荒らす害虫とか、小生は、まだ生きている玉虫をみたことがありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツルボ

2008年09月21日 | Weblog
ユリ科の「ツルボ」です。
下から順番に花が咲いてきます。猛暑の頃は休眠していて涼しくなると花が咲き始めるそうです。全体は土筆のような形状です。草原に普通に見られる花です。

天高く 植物図鑑 捲(めく)る朝(遊仙)

昨日見た草木の名前を探して一枚一枚めくっています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノシランの花

2008年09月20日 | Weblog
ユリ科のノシランの花です。ひも状の花が熨斗のようなのでこの名前になったそうです。横浜自然観察の森で撮りました。実は緑色から青色に変化します。
最初花の名前が浮かびませんでした。
ジャノヒゲかななんて思っていました。


ひとり増え ふたり増えする 墓洗う(遊仙)

お彼岸の日がまたやって参りました。
知り合いがひとりまたひとりと減ってくる年代となりました。
人生無常、避けて通ることの叶わない事象です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする