語りを教えているみなさんに宿題を出しています。
それは「ご自分が語るものがたりの光と闇はなにか」という宿題です。
ものがたりの主題は 本格的昔話の場合 ほとんどが闇の克服 です。
1 三枚のお札 闇=山姥
2 ならなしとり 闇=おっかぁの病気
3 六地蔵 闇=貧乏
どのおはなしも 不思議なちからがはたらいて 闇は克服されます。
やさしさ 信心 智恵 が 本人の問題 さすれば 仏なり 神なり たすけてくださる。
おそらく ならなしとりは古いおはなしなのでは...なぜかって仏教が出てこないからね。
三枚のお札も起源は古事記のいざなぎいざなみといわれておりますが...仏教が入ってから昔話はある意味生気を失いました。
さて 現代のストーリーテラーわたしたちは 学校で 授業時間に語り部として 戦争体験のエピソードを語ることもしています。
本来 語り部は巫女 口移しでありますが 今はそうもいっていられないので ものがたりの解釈や 脚本のバックにあるものを読み解くことから みなさんに指導するわけです。
子どもたちの感想文のなかから子どもたちの感動として読み取れるもの それは....戦争という極限のなかにあってさえ 失われない ひとのやさしさ 人間としての尊厳でした。....これが ものがたりの 光 ....です。
それでは 闇とは 戦争と言う極限のなかで 失われた ひとのやさしさ 人間性 ...
だからこそ 戦争は悪 そのものなのです。
愛と 愛と非なるもの.... ここで さきほどの記事の大極図画浮かんできました。愛も愛でないものも もともとは同じ.....。
非・愛 は 憎悪なのだろうか.... その憎悪はどこから生まれるのだろうか....
戦争は 宗教が起こし 助長した。経済・お金もまた ひとつの宗教ではないでしょうか....