安倍さんは アメリカの核の傘からの脱却を考えているようですね
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求められる「核の傘」脱却

(写真)核兵器廃絶署名を呼びかける人びと(右)と応じる観光客など=1月2日、長崎市
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「スピーチ」は「日本は、世界で唯一の戦争被爆国として…『核兵器のない世界』の実現に向けて、国際社会の取組を主導していく」とのべています。「核兵器のない世界」の実現を求める国際世論が大きく発展するもとで、日本政府もこれを無視することはできません。
ところが「スピーチ」は、核兵器は「究極的には廃絶する」と、遠い将来の課題とする一方、核兵器全面禁止条約については一言もふれていません。とくに見過ごせないのは、核兵器の使用を容認する、これまで以上に危険な立場を表明していることです。
すなわち「核兵器の使用を個別的・集団的自衛権に基づく極限の状況に限定する」ことを核保有国が宣言すべき、との主張です。つまり、日米が集団的自衛権を行使するような戦闘でも、「極限の状況」と判断すれば、核兵器の使用が許されるというものです。
日本政府はこれまでも、米国の「核の傘」に依存することを表明してきましたが、核兵器の使用については具体的に言及しませんでした。核兵器の使用を公然と容認した今回の立場は、安倍政権の「戦争する国」づくりと軌を一にしたものといえます。
国際的にみても、非核保有国がこのような形で、核兵器の使用を容認するなどということは異例であり、被爆国日本の発言として、きわめて重大です。
以上