南斗屋のブログ

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日常生活状況報告表第3項=日常の活動及び適応状況

2007年06月27日 | 高次脳機能障害
 日常生活状況報告表の改訂部分について説明するシリーズ、その3です。

 日常生活状況報告表の意味については→過去記事「日常生活状況報告表」
 日常生活状況報告表の改訂についての総論的な記事及びその1、その2については→過去記事

 さて、改訂された日常生活状況報告表の第3項は、
  ”日常の活動および適応状況”
についてです。

 第1項、第2項では5段階ないし6段階からそれぞれ設問に対して答えるというスタイルでしたが、第3項は、以下の10段階の中から、適応状況を選ぶということになっています。
 その10段階とは、次のようなものです。

1 家庭、地域社会、職場、または学校などの広い領域において、問題なく良く活動・適応している。
2 家庭、地域社会、職場、または学校で、効率良く順調に活動・適応している。
3 家庭、地域社会、職場、または学校における行動や人間関係に、ごくわずかな障害がある
4 家庭、地域社会、職場、または学校でいくらかの困難がある。しかし全般的には良好にふるまっていて有意義な対人関係もかなりある。
5 家庭、地域社会、職場、または学校で、中程度の困難がある。
(例:友達が少ししかいない。友人あるいは職場の同僚とラブルを起こすことがある。)
6 家庭、地域社会、職場、または学校で深刻な障害がある。
(例:友達がいない。仕事が続かない。)
7 家庭、地域社会、職場、または学校で、重大な障害がある。
(例:友人を避け、家庭を無視し、仕事ができない。子供の場合、しばしば乱暴をし、家庭では家族に反抗し、学業は同級生についてゆけない。)
8 家庭、地域社会、職場、または学校で、役割を果たしたり、人と関わることができない。
(例:家屋内あるいは自室に引きこもり。仕事も家庭も友人関係も維持できない。)
9 最低限の身辺の清潔や健康維持もできない部分がある。一人ではほとんど生活を維持できない。
10 最低限の身辺の清潔および健康維持を持続的に行うことができない。

かなり、細かい分類で、この10段階を適切に評価するのはこれまた骨が折れるのではないかと思います。




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