日常生活状況報告表の改訂部分について説明していきます。
日常生活状況報告表の意味については→過去記事「日常生活状況報告表」
日常生活状況報告表の改訂についての総論的な記事は→過去記事
さて、改訂された日常生活状況報告表の第1項は、
”日常活動”
についてです。
設問は25問。
就学中の方はさらに5問が加わりまして30問になります。
(設問)
1 起床・就寝時間を守れますか。
2 日課にしたがった行動をしていますか。
3 言葉による指示を理解できますか。
4 言いたい内容を相手に十分伝えられますか。
5 電話や来客の意図を理解して相手に応対し、家族へ適切な伝言ができますか。
6 適当な量の食事を適切な食事時間に食べていますか。
7 簡単な食事の準備から調理、配膳や食器洗いができますか。
8 部屋の掃除や整理、後片付けなどができますか。
9 洗剤の準備や洗濯機の操作、洗濯物干し、取り入れ、片付けなどができますか。
10 通勤や通学あるいは通院などのときに、安全に行き帰りできますか。
11 交通機関の利用で、切符購入、乗車、乗り換え、目的地での降車などができますか。
12 施設や病院等との連絡・調整、役所での必要書類の作成などができますか。
13 日用品程度の物品を選んで、買い物ができますか。
14 日常生活に必要な金銭管理ができますか。
15 体調を適切に判断して、体調不良の相談をしたり、簡単な傷の処理ができますか。
16 服薬の必要性を理解し、服薬の時間、量を間違わず、飲み忘れがないですか。
17 病院受診について、治療の必要性などの理解や判断ができていますか。
18 保険証や預金通帳、財布などの大切な物の管理ができますか。
19 他人からの借り物やレンタルビデオなどの返却ができますか。
20 タバコの火やガスの始末、家の戸締りなど安全のための管理ができますか。
21 メモ帳やカレンダーなどを利用して予定を管理できますか。
22 キャッチセールス、ダイヤルQ2、迷惑メールなどに適切に対応できますか。
23 落し物、金銭の不足、道に迷うなどの日常生活で問題が起きた時に対処できますか。
24 円滑な対人関係を保っていますか。トラブルはないですか。
25 人と付き合う場合に、社会常識や基本的マナーに基づいた行動をしていますか。
就学している場合は、以下の項目もご回答ください
26 毎日の授業についていけますか。補習が必要になっていますか。
27 学校から過家庭へ向けたお知らせを、忘れずに家族に告げられますか。
28 休み時間や放課後に、沢山の友達と話したり、遊んだりしていますか。
29 翌日の授業のための準備ができますか。
30 休まずに学校に行って、授業も普通に受けていますか。
この設問自体は日常生活を項目化したものですので、至極当たり前の質問なのですが、問題はその答え方です。
次の6つの選択肢から回答するようになっています。
(選択肢)
0 問題がない。
1 多少問題はあるがあらかじめ準備をしておいたり、環境を整えておけば一人で安定して行える。
2 確実に行うためには、周囲からの確認や声かけが必要。
(確認・声かけが何回かに1回で済むのであれば、左欄の『1』とする)
3 周囲の人が行動を共にしたり、具体的なやり方を示すなど、言葉以外の直接的な手助けが必要。
4 準備、声かけ、手助けなどを行っても、指示を守れなかったりするために、周囲の人が後始末をしなければならない場合。
N(当てはまらない) 年齢や生活環境が異なるために、質問の内容が不適当で回答出来ない場合(同居していないなどのため)情報不足の場合。
この6つの選択肢により、高次脳機能障害の援助の程度をはかろうとしているのでしょうが、1~4の選択肢のどれを選ぶかはかなり難しいのではないかと思います。
また、それぞれについて「事故前」と「事故後」の生活状況を書かなければなりません。
家族は高次脳機能障害との生活になれてしまっていると、「だんだん事故前の状況がわからなくなってくる」という声を聞きます。
これは、以前の状況と比較することに伴う苦痛を回避する思考のせいではないかと筆者は思っていますが、それはともかくとして、この作業をひとりですることは、家族にとって相当に苦痛なのではないかと思います。
日常生活状況報告表の意味については→過去記事「日常生活状況報告表」
日常生活状況報告表の改訂についての総論的な記事は→過去記事
さて、改訂された日常生活状況報告表の第1項は、
”日常活動”
についてです。
設問は25問。
就学中の方はさらに5問が加わりまして30問になります。
(設問)
1 起床・就寝時間を守れますか。
2 日課にしたがった行動をしていますか。
3 言葉による指示を理解できますか。
4 言いたい内容を相手に十分伝えられますか。
5 電話や来客の意図を理解して相手に応対し、家族へ適切な伝言ができますか。
6 適当な量の食事を適切な食事時間に食べていますか。
7 簡単な食事の準備から調理、配膳や食器洗いができますか。
8 部屋の掃除や整理、後片付けなどができますか。
9 洗剤の準備や洗濯機の操作、洗濯物干し、取り入れ、片付けなどができますか。
10 通勤や通学あるいは通院などのときに、安全に行き帰りできますか。
11 交通機関の利用で、切符購入、乗車、乗り換え、目的地での降車などができますか。
12 施設や病院等との連絡・調整、役所での必要書類の作成などができますか。
13 日用品程度の物品を選んで、買い物ができますか。
14 日常生活に必要な金銭管理ができますか。
15 体調を適切に判断して、体調不良の相談をしたり、簡単な傷の処理ができますか。
16 服薬の必要性を理解し、服薬の時間、量を間違わず、飲み忘れがないですか。
17 病院受診について、治療の必要性などの理解や判断ができていますか。
18 保険証や預金通帳、財布などの大切な物の管理ができますか。
19 他人からの借り物やレンタルビデオなどの返却ができますか。
20 タバコの火やガスの始末、家の戸締りなど安全のための管理ができますか。
21 メモ帳やカレンダーなどを利用して予定を管理できますか。
22 キャッチセールス、ダイヤルQ2、迷惑メールなどに適切に対応できますか。
23 落し物、金銭の不足、道に迷うなどの日常生活で問題が起きた時に対処できますか。
24 円滑な対人関係を保っていますか。トラブルはないですか。
25 人と付き合う場合に、社会常識や基本的マナーに基づいた行動をしていますか。
就学している場合は、以下の項目もご回答ください
26 毎日の授業についていけますか。補習が必要になっていますか。
27 学校から過家庭へ向けたお知らせを、忘れずに家族に告げられますか。
28 休み時間や放課後に、沢山の友達と話したり、遊んだりしていますか。
29 翌日の授業のための準備ができますか。
30 休まずに学校に行って、授業も普通に受けていますか。
この設問自体は日常生活を項目化したものですので、至極当たり前の質問なのですが、問題はその答え方です。
次の6つの選択肢から回答するようになっています。
(選択肢)
0 問題がない。
1 多少問題はあるがあらかじめ準備をしておいたり、環境を整えておけば一人で安定して行える。
2 確実に行うためには、周囲からの確認や声かけが必要。
(確認・声かけが何回かに1回で済むのであれば、左欄の『1』とする)
3 周囲の人が行動を共にしたり、具体的なやり方を示すなど、言葉以外の直接的な手助けが必要。
4 準備、声かけ、手助けなどを行っても、指示を守れなかったりするために、周囲の人が後始末をしなければならない場合。
N(当てはまらない) 年齢や生活環境が異なるために、質問の内容が不適当で回答出来ない場合(同居していないなどのため)情報不足の場合。
この6つの選択肢により、高次脳機能障害の援助の程度をはかろうとしているのでしょうが、1~4の選択肢のどれを選ぶかはかなり難しいのではないかと思います。
また、それぞれについて「事故前」と「事故後」の生活状況を書かなければなりません。
家族は高次脳機能障害との生活になれてしまっていると、「だんだん事故前の状況がわからなくなってくる」という声を聞きます。
これは、以前の状況と比較することに伴う苦痛を回避する思考のせいではないかと筆者は思っていますが、それはともかくとして、この作業をひとりですることは、家族にとって相当に苦痛なのではないかと思います。