リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

父の形見の歌集が出て来た

2017年04月11日 | 日々の風の吹くまま
4月10日(月曜日)。雨、降ったり止んだり、のち曇ったり青空がのぞいたりの優柔不断な
天気だけど、男心と春の空とでも言うのか、何とも踏ん切りが悪いねえ。やっと来た春なん
だから、もうちょっとぱぁ~っと晴れてくれないかな、もう。

といいながら、朝のメールチェックをしたら、お、お、お・・・。超特急の仕事がひとつ。去年と
おととしもやってテーマがわかっている年次報告だし、2日でやって送れば校正と編集をす
る人も余裕でやれるしと、OKの返事をして、よく見たら、あれ、同じところからもうひとつ?
お、お、お、来たぁ。先月予告があった日本語訳の仕事が入って来ちゃった。前回は5千語
くらいでえらい苦労うぃしたというのに、今回はその続きで全部で3万語近い大きなやつ。し
かも発注元から「前回と同じ翻訳者と編集者で」とご指名いただいたとあっては断るわけに
は行かないなあ。ま、今回は特急じゃなくて各駅停車クラスの納期だから、少しは余裕でや
れそうだけど。

と言うことで、昼前に超特急仕事の算段をして、ランチの後でセルフストレージへ。えらく長
いことご無沙汰していたけど、雨漏りも結露もなくてひと安心。とりあえず今日は段ボール
箱と棚板を運び出して、カレシのビデオテープやカセットテープがぎっしりの箱はそのままト
ラックの荷台に「保管」して、ワタシのジグソーパズルやミニチュア工作の材料が入った箱を
スペアの寝室に運び込んだ。中には亡父が太平洋戦争末期に千島列島で書き綴った短歌
を紐で閉じた半紙の歌集(『島守抄』4巻と『ふぶき集』1巻)や離島の山や野原の鉛筆画、
そしてワープロで清書する前の手書きの自伝。冷え切った物置でひと冬を過ごしたせいか、
手に取ったときの茶色くなった紙の湿っぽさにちょっぴり涙目・・・。

また1ヵ月は忙しくなりそうだけど、仕事の合間に父の歌集を読み返してみよう。毛筆書き
はなかなか達筆だから、読めるかな。父が逝ってもう25年。77歳になるという年の1月の
末。葬儀の日に東京では珍しい大雪になったのは、旭川の師団にいて道産子の母と結婚し、
戦後を北海道人になりきって生きた父の想いだったんだと思う。長女なのに無類の甘えん
坊だったワタシも再来週はもう69歳。青年時代に海外雄飛を志した父の果たせなかった夢
の分も代わって生きて来たのかもしれないと思うことがある。この年になってもまだ恋しくな
るお父さん子のワタシ・・・。

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