リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

日本でも政治風刺ドラマを作れる?

2013年09月20日 | 日々の風の吹くまま
日本はまた三連休だそうで、またまた仕事の置きみやげ。でもまあ、1日余分にあるか
ら、今日は一日「ご隠居さん」。シニアになりたての頃は仕事がないときはちょっと罪悪
感があったけど、「ぼちぼち仕事、ぼちぼち遊び」のライフスタイルにもやっと慣れて、
今や仕事がなければあっさりと「だらけ」モード・・・。

近頃は「お勉強モノ」や昔一緒に見ていたイギリスのテレビドラマのDVDをよく見る。
ゆうべは『Yes, Minister』。イギリスで1980年代にBBCが放送した、政治家と官僚の
舞台裏での丁々発止を風刺したコメディシリーズで、登場人物の名前からして、架空の
「行政省」の新米大臣ジム・ハッカー(Hacker)はpolitical hack(お雇い政治家)、官僚
の鑑のような事務次官ハンフリー・アップルビー(Appleby)はapple polisher(ごます
り)、秘書官バーナード・ウーリー(Woolley)はwoolly(曖昧模糊)の捻りと来ているか
らたまらない。(シリーズはこの後ハッカー大臣がひょんなことから首相になって、続編
『Yes, Prime Minister』になる。)

初入閣でやる気満々の大臣は政治主導を試みるも、百戦錬磨の事務次官は官僚主導
を守ろうとあの手この手で抵抗。普通は官僚側の勝ちで、次官がしてやったりと微笑ん
で「かしこまりました、大臣」。でも、頼りない大臣だって時には官僚を出し抜いてどや顔。
そういうときの次官はムカつき顔で「かしこまりました、大臣」。生まじめな秘書官は2人
の間に挟まっておろおろ。「○○が知っているということを大臣が知っているということを
○○が知っているかどうかは・・・」という言い回しにはいつも大笑い。勝手にバーナード
トークと呼んでいたけど、ワタシの一番好きなキャラクターだった。

毎回30分のドラマだけど、下心・皮肉・嫌味満載の言葉の綾のやりとりだけで笑わせ
てくれるからたまらない。自国の政府をここまでパロディ化して、徹底的におちょくって、
笑い飛ばせるイギリス人はたいしたもんだと思う。アメリカにも架空の大統領と側近の
すったもんだをコメディ化した『West Wing』というヒット番組がある。日本でも、たとえば
アソー大臣をモデルにした日本版『Yes, Minister』なんておもしろそうだけどな。でも、
元々ユーモアのセンスと笑のツボがまったく違うから、「不まじめだ!」と苦情が来たら、
即行で経営陣が直角謝罪して、番組は放送中止ってことになるのがオチかな。(まあ、
アソーさんはそのままでおもしろすぎだから、あえてパロディ化することもないか。)

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