リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

新型肺炎で一番パニックになっているのは

2020年01月26日 | 日々の風の吹くまま
1月25日(土曜日)。☂☁☁。旧正月。中国正月。ゴンヘイファッチョイ!漢字では「恭喜發財」で、マンダリン(北京語)だともっとソフトにコンシーファーツァイ。バンクーバーでは昔から中国語と言えば広東語なので、新年の挨拶も広東語版が根付いている。たしかに「儲かりますように」という意味だから、語勢に弾みのある広東語の方がぴったりの感じだな。よしっ、みんなで儲けようぜっ。ゴンヘイファ~ッチョォ~イッ!

でも、武漢から始まった新型肺炎が広がる中ではめでたさも中くらいどころじゃないだろうな。でも、普通のインフルエンザでアメリカだけでも毎年数千人の死者が出るのに、1千万人クラスの巨大都市で死者が数十人という数字だけを見ると、なんで世界中が震え上がって右往左往するんだろうと思ってしまうけど、まだSARS騒動の記憶が新しいからかな。でも、工学博士号を取って南京大学の教授になったチオンが「怖くてスーパーに行けない」と言ったり、上海のセレナが送って来た新年パーティの写真で10人くらいの若者たちが全員マスクをして乾杯しているのを見るたときは、いくら春節で民族大移動があると言っても、南京は600キロ、上海は千キロも離れているんだから、ちょっと大げさじゃないかと思ったけど、奥の奥がありそうな感じがする。

メトロバンクーバーでは中国人/中国系が人口の約20%を占めていて、バンクーバーと中国の都市の間を航空会社10社で週に100便以上飛ばしているくらいなので、日頃からどこに行っても中国人が大勢いる。だから自然に知り合いや友だちができるわけだけど、彼らを見て常々思うのは迷信を担ぐ人が多いということ。まあ、迷信なんてどの民族も星の数ほど持っているんだけど、中国人はそれを本気で信じている人が多いという印象。今の時代に迷信も何もないだろうと思うけど、中国人(というか東アジア人)には他人を信用しないところがあるから、いつもどこかに漠然とした不安感を抱えていて、それを迷信を担ぐことで緩和しようとしているのかもしれない。

そうでなくても政府が発表する情報なんぞ端から隠蔽工作でしかないと知っているから、憶測が憶測を呼ぶ下地は十分で、メディアの煽りもあって、事態はもっと深刻なんじゃないかと疑心暗鬼になっているのかもしれないな。でも、中国政府が巨大都市を住民もろとも封鎖するような過激な対策を講じたと言うことは、市民の疑いが図星なのかもしれないという気がする。はて、面子にかかわる一大事でパニックになっているのは習近平その人だったりして。


コメントを投稿