リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

感謝祭の日に出発してハロウィンの日に帰国

2021年09月26日 | 日々の風の吹くまま
9月25日(土曜日)。☀🌤。あぁ~あ、またもう週末。でも、今日は夏が忘れ物を取りに戻って来たような日で、何というか絶好の掃除日和。でもその前に、ジェフに帰って来る日はEUで夏時間が終わって時計の針を動かす日なんだけど、72時間前のPCR検査って出発前か到着前かとメール。年に2回時計の針を動かすめんどうな制度は廃止する方向で進んでいたんだけど、コロナのおかげで北米は立法措置が立ち往生で、ヨーロッパは廃止を決めたものの実施に移せないまま。ジェフからは「到着前。現地でちゃんとめんどうを見てくれるから心配しないで」との返事。ああ、よかった。でも、帰る日にヨーロッパで1時間戻して冬時間になって、帰って来てから1週間後にこっちでまた1時間戻して冬時間。ほんっとにめんどくさいったらない。時計の針を戻すから、1日が25時間になる勘定で、2回もやったら2時間も寿命が延びてお得なような気がするけど、まさか。

何かやたらと偶然が重なったのかどうか知らないけど、出発の日は感謝祭で、帰って来る日は何とハロウィン。感謝祭の日は夜の8時過ぎで、集まった家族がローストした大きな七面鳥を食べている頃だから、飛行機は空いているんじゃないかという気がする。アメリカが感謝祭の祭日だということを忘れてサンフランシスコに遊びに行ったときは、夕方の飛行機はがら空き、空港もがら空き、タクシーに乗ったら道路もがら空き。レストランはどこもスペシャルディナーをやっていて入れず、ホテルのレストランのマネジャーを拝み倒して、厨房に近い隅っこに小さいテーブルを用意してもらったっけ。スペシャルだから普通のメニューがなくて、周りと同じ感謝祭の伝統料理。ユニオンスクエアに面したセントフランシスは普通でも高いのに、すっごく高かった。味は普通の七面鳥だったけど。

帰りはハロウィン。北米のハロウィンはおおむねアメリカとカナダの子供の行事(最近は大人のどんちゃか仮装パーティの方が盛んみたい)だけど、ヨーロッパではかなり趣が違うようで、スペインでは31日の「魔女の日」で始まって、11月1日は「万聖節」、翌2日は「死者の日」と続く3日がかり。バルセロナでは「魔女の日」の夜にバーやクラブで陽気に騒いで、翌日の「万聖節」にカタロニアの伝統習慣で祝うんだそうだけど、残念ながら私たちがバルセロナを発つのは午前6時20分で、魔女だってまだ目を覚ましていなさそうな時間。まあ、お祭りで大勢集まって騒げばどうしても密になるだろうから、その前に離れてしまう方が安全だろうな。フランスでもフランスの伝統に則ったハロウィンのイベントがあるらしいけど、残念ながらパリではドゴール空港で乗り換えるだけ。何だったら、魔女の箒にヒッチハイクで乗せてもらったらどうかな。

ハロウィンの魔女と言えば、もう十何年も前だけど、ハロウィンの夜にラスベガス行きの飛行機に乗ったとき、出発の時刻になってプッシュバックしようとしたら、飛行機が搭乗ブリッジから離れなくなるというハプニングがあった。ハロウィンだったせいか、乗っていたのはせいぜい30人くらいで、「魔女にお菓子(トリート)を上げなかったから悪さ(トリック)をされちゃったんだよ」と冗談を言いながら、窓から空港の周りでポンポンと上がる花火を眺めて待つこと1時間以上。やっと離陸してバンクーバーの住宅地の上を旋回したときのあちこちの裏庭から人魂のように上がって来る花火は壮観だったな。コーヒーが配られた後で、客室乗務員が「今夜はお酒が無料でぇ~す。さあ、みなさん、ぱぁ~っと行きましょう」と小瓶のリキュールをコーヒーにどぼどぼと注いで回ったので、深夜にラスベガスに着いた頃にはみんなすっかりご機嫌。でも、今度は飛行機が遅れないように、魔女にあげるすてきなお菓子を買っておこうか・・・。


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