リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

在宅勤務は迷惑かと聞かれると・・・

2021年09月27日 | 日々の風の吹くまま
9月26日(日曜日)。🌧🌧☔。寒々とした雨。しかも大雨警報発令中。もっとも、警報と言っても予想雨量は50ミリから70ミリなんだけど、きのうはあんなにも夏っぽい天気だったのに、何という激変ぶり。

天気のせいか、あんまりやる気が起きないので、今日はだらだら(読売新聞の)小町横丁の散策。最近は興味を惹かれるようなトピックが少なくなったと思っていたけど、今日見つけたのは『僕の在宅勤務は迷惑ですか?』というタイムリーなトピック。トピックの主は1年半も在宅勤務している男性で、家族は週3日午前中パートの奥さんと小学生の男の子2人。自分の母親に「奥さんにあまり迷惑をかけないように」と言われて聞き流していたけど、奥さんに「いつまで在宅勤務なの?」と聞かれたそうで、「妻にとっては在宅勤務は迷惑なのでしょうか」。トピ主が思い当たるのは、奥さんが(パートに出る日も)昼ご飯を用意しなければならないこととリモート会議が多いため家の中で静かにしなければならないことで、掃除機をかけるのは週末だけ、子供たちも騒がないように注意ているとのこと。

コロナのおかげでリモート会議があたりまえになった感があって、オフィスで勤務していても普通にあることだと思うけど、それを自宅でやるとなるといろいろとめんどうなことが起きる。在宅勤務というのはかってメディアにもてはやされていた「職住近接」を通り越して「職住一体」になるわけで、ネット時代になっても住居の環境が技術的な環境の変化について来ていないから、専用の仕事場がない限り、公私の線引きがめちゃくちゃ難しい。独り暮らしならまだしも、家庭を持っていたら、仕事をする方にとっても、その周りにいる家族にとってもストレスだろうと思う。案の定、百何十件も並んだコメントのほとんどが在宅勤務になった夫を持つ主婦からの批判や苦言の大合唱で、特に、トピックの主が妻が作る昼ご飯が前の番の残りやサンドイッチといった「簡単なもの」と言ったことに対する反撃がすごい。(サンドイッチを作るのって簡単なことじゃないのよっ。)そのトーンからすると、奥さんたちは専業主婦という「職業」を軽く見られていると感じたのかもしれないけど、でも、何だかなあ。

ワタシは長いこと在宅自営業とワンオペ主婦業の二足の草鞋をフルタイムで履いていたので、仕事と家事の時間のやりくりや公私の線引きの難しさはいやというほどわかっているから、家族が常に周りにいる中でZOOM会議や電話をやらなければならないトピックの主のストレスも、夫の留守中に独占していた「自分の空間」がなくなってしまった奥さんのフラストレーションも、どっちも容易に想像がつく。カレシが突然早期退職したのは21年前のことで、リタイアそのものは私たちを離婚の危機から救ってくれたけど、24時間在宅になっても家事に参加するという考えがなかったから、ワタシにとってはまるで仕事と家事に「子育て」が加わったような感じだったな。(転居してからなぜか急に自発的に2つのバスルームの掃除をしてくれるようになったけど。)古希を目の前にしてリタイアを決めたワタシはカレシに言ったもんだ。仕事を辞めたからと言って専業主婦になると期待しないでね。それじゃあ再就職するようなもんだから、と。まあ、相変わらずワタシが9割がた家事を負担しているけど、独り暮らしだったら当然自分でやらなければならないことを自分でやっているだけだから、手抜きのやり放題でいられるのがいいところかな。


コメントを投稿