リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

お金は使ってなんぼのものというじゃない

2023年10月14日 | 日々の風の吹くまま
10月13日(金曜日)。☀⛅☁🌧。朝焼け。予報は夜から雨。今日は13日の金曜日。ワタシにはこの日はなぜかラッキーがことがよくあるんだけど、今日はどうかな。何も不運なことがなければ、それはそれでラッキーと言うことになるのかな。つまりは、幸運も不運もあざなえる縄のごとしってことか。でも、すでに遠い昔になって、いつだったかは思い出せないけど、何かひどくがっかりするようなことがあって、13日の金曜日だもんなあと自分を慰めたことがあるような気がするな。思い出せないのなら、それほどひどくがっかりしなかったのかもしれないけど。


朝焼けの空

コロナのパンデミック中の「終わりのない幕間」を経て、3年ぶりに通常のシーズンに戻ったArts Clubだけど、現状はまだ厳しく、チケットの売れ行きは緩慢ながら回復して来てはいるけど、柱であるサブスクリプションが25%も減少して、結果的にかなりの赤字になったらしい。そこで来年の5月にBMOセンターのニューモント劇場で上演を予定していた『Cambodian Rock Band』をキャンセルせざるを得なくなったというメールが来た。ニューモント劇場は240席ほどの小さなところで、小規模な新作や実験的な作品を1シーズンに3本上演しているんだけど、キャンセルした作品はキャストが大きすぎて、コストの大半をカバーできるだけの売り上げは見込めないと判断した結果だそう。いったんはラインアップに入っていたのがコロナでキャンセルになったといういわく付きで、せっかく復活かと思ったらまたキャンセルになって気の毒だけど、来年秋からのシーズンに440席のグランヴィルアイランド劇場に移して上演する予定だそうだから、3度目の正直で実現するといいね。

演劇界はコロナの「幕間」からの回復が今ひとつで、Arts Clubのようなメジャーの劇団でも、あるいはメジャーだからこそ、財政難に頭を抱えているわけ。サブスクリプションが減り、単発のチケットの売り上げが伸びないのは、コロナでリモートワークが普及したおかげで、定期的に芝居を観に行くような階層の多くがバンクーバー市から郊外に移動して、多額のマイホームローンを抱えて経済的な余裕がなくなり、バンクーバー市の隣の隣に住む私たちでも片道1時間はかかるから、もっと遠い郊外に移った人たちは時間的にも遠くなったという事情もあるんじゃないかな。メトロバンクーバーのどの市にも劇場があるんだから、かなりの郊外からでもアクセスしやすいニューウェストミンスターかコクィットラム、あるいはピットメドウズあたりに350席くらいのサテライト劇場を設けて、1シーズンのラインアップの半分でもいいから、バンクーバーで終演後に例えば2週間くらい腰を落ち着けて公演を続ければ、郊外に移ったために観劇を諦めた人たちを呼び戻して、さらにこれまで遠いから行きたくても行けないでいた人たちも引き付けるのに役立つと思うんだけどな。

共有の投資口座から少し引き出して預金口座に入れておこうと思っていたので、当初の「少し」よりもう少し多め出して、ワタシの家族であるArts Clubに寄付しようかな。焼け石に水なのは当たり前だけど、クリスマスが来ることだしね。(宝くじが大当たりしたらどぉ~んと寄付できるんだけど、さっぱり当たらない・・・。)私たちの年になると、幸か不幸か子供がいないし、リタイア生活に不自由がないんだから、持っているお金をがんばって増やすよりは楽しいことに使った方が、お金も喜ぶと思うんだけどな。お金は使ってなんぼと言うもの、一緒になってほぼ50年を2人してがんばって来たご褒美のつもりでね。



雲行きが怪しくなって来た・・・

秋たけなわで芸術と味覚と食欲をひとまとめ

2023年10月14日 | 日々の風の吹くまま
10月12日(木曜日)。☀。何となく目が覚めたら7時。日の出はほぼ7時半で、山の稜線が朝焼けっぽい色で、フレーザー川に沿って濃い川霧が立ち込めて、ポートマン橋は何となく暖かそう。川向こうのサレーは朝のようだけど、ニューウェストミンスター側はまだ夜の風景。何だか夜と朝の間と言う感じ・・・。


夜明け前・・・

川霧に埋もれたポートマン橋

カスケード山脈(アメリカ側)の荒々しい稜線

夜と朝の間

きのうの芝居はおもしろかった。『シラノ・ド・ベルジュラック』の翻案で、バンクーバーの多文化メッカであるコマーシャルドライブ(通称ザ・ドライブ)に舞台を移して、ぶ男のシラノはネットの商品説明を書くのが仕事の超肥満体の女性イサベル。ルームメートのクリスティンの出会いアプリのプロフィールを直してあげて、出会ったインド系の男ハジットとのデートをためらうクリスティンに代わって男に会いに行って好感を持ち、2人を出会わせた後はクリスティンに代わってSMSのメッセージを書いてあげて、クリスティンがバルコニーに立っているハジットに愛を告白するのを生垣の後ろに隠れて代演。原作ではシラノが愛するロクサーヌの腕の中で死んでしまうんだけど、イサベルはDV男の元彼を捨て切れないクリスティンと別れたハジットと結ばれて、めでたし、めでたし。Arts Clubのプロモ写真を拝借して来たけど、イサベルを演じたステファニー・デイヴィスはとってもキュートで、いい味を出していた。


『Someone Like You』のプロモ写真(Arts Club)


午後、抜けるような青空にぽかり、ぽかりと浮いていた白い雲。何となくコンピュータで描いたみたいな感じがするな。人が動物の顔が見えるような、見えないような。動物が見えるような、見えないような。大空で刻々と姿かたちを変えて行く雲は、自由奔放でいいなあ。気持ちが軽くなるような空の下をマーケットへ。ケイラのテントでカレシ注文のトマト、赤いのと黄色いのと取り混ぜて、大きくてみごとなのを5個。黄色いのがちょっと四角っぽかったので、ケイラに日本には出荷の便を考えて開発した四角いスイカがあるという話をしたら、「それは名案だわ」。でも、四角いトマトって、はて。ポールのテントでは今が盛りのシャンテレル(アンズタケ)をどっさり。ポールが「おまけだよ」とふたつかみも入れてくれて、一番大きなマイタケが入っているミックスのパックも買ったら、中のヤマブシタケが小さいからとそれよりも大きいのを「おまけ」に入れてくれて、もうきのこのOD(過剰摂取)になっちゃいそう。シャンテレルは明日注文したバックリブを取りに行くときにヴィクターにお裾分けしようっと。

今日の晩ご飯は分厚いアヒまぐろのたたき風ステーキに大根おろしと刻みネギを載せて、残っていた白かぶとポールの新鮮なシイタケとケイラのべか菜の煮物風と、シソの花芽入りの玄米麦ご飯。ワタシ得意の思いつき料理はみぃ~んな極楽とんぼ亭スペシャルの「ナンチャッテなんちゃら風」。あはは。でも、おいしくできたら文句なしだよね。