リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ミシシッピ川の泥の匂いがするブルースが好き

2017年09月11日 | 日々の風の吹くまま
9月10日(日曜日)。晴れ時々曇り。朝の気温は12度。東の方がもやっとして見えるのは
煙じゃなくて正真正銘の朝もや。秋が迫って来ている気配が濃厚で、雨上がりの青空もすっ
かり秋の色になっている。きのうのストリートパーティイベントは予定通り5時過ぎに終わっ
て、7時過ぎにはテントもステージも撤去されて、道路にはごみひとつなかったからびっくり。
去年の無責任ぶりがひどかったから、市役所と警察から今年も問題があったら来年は許可
しないとかきつくお灸をすえられたんだろうな。来年は予告して欲しいもんだな。

それでも半日ズンドコとおなかの底に響くような大音響の中にいたせいか、今日は何だか
疲れた気分。年かな、やっぱり。でも、CISLからLG104.3に切り替えてからほとんどなじ
みのなかった80年代のロックに慣れて来て、初めは騒々しいという印象だったけど、少し
ずつ「いいねえ」と思えるものが出て来た。70年代の後半くらいからリズムが前面に出て来
たようで、聞きながら体を動かせる曲が多いのはいいな。マンションでは飛び跳ねるわけに
は行かないせいで膝に負担をかけずに踊れるのがいいし、こう見えてもけっこうダンスのリ
ズム感はいいらしいから、背筋を伸ばして、手足を思いっきり振り回して、ロックンロール。

でも、LGに切り替えて一番うれしい発見は、日曜日から木曜日まで毎晩3、4時間ぶっ通し
で真夜中までやっているブルース専門の番組。ワタシはミシシッピ川の泥の匂いがするよう
なブルースが好きなんだけど、ヒット曲中心のラジオではほとんど聞くことがなかった。それ
が、LGではかなり前からやっていて、しかも伝統的なミシシッピ川デルタのブルースや南
部から職を求めて北上した人たちによって都会化されたシカゴブルースのような本格派か
ら、比較的新しいものまで聞けるからたまらない。

ブルースには胸がきりきりするほど哀愁のこもったものから、赤面するほど卑猥なものまで
あって、どれも人間らしい気持を赤裸々に吐露したもので、若い頃のプレスリーの内容を
「消毒」したヒット曲の元歌にはあまりの泥臭さ、卑猥さにぎょっとするようなものが多い。禁
じられていたブラックミュージックに魅せられた南部の白人の若者たちの中からロックの芽
が吹き出したわけで、ブルースこそが現代アメリカ音楽のルーツなんだという感慨が沸いて
来る。クラシックからポップスまで、音楽もその国の歴史の歯車のひとつなんだもの。