リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

とっても昭和な日本語

2014年05月18日 | 日々の風の吹くまま
三連休の中日の静かな日曜日。小さな仕事が入っているけど、今日の夕方(日本の月曜日
朝一番)が納期ではないことを確認して、「だらだら」モード。土木工学の仕事は日本語の原
稿の読解に苦労して疲れてしまった。校正担当も「最初ざっと見たときはわからなかったけ
ど、ひどい作文だなあ」と嘆息。うん、誤変換もざらだし、偉い学者先生にしては雑なんだよ
ねえ、文章が・・・。

ワタシの日本語も劣化しているから人のことは言えないけど、平成の日本語はわかりにくく
なって来たと感じる。その平成日本語を昭和50年の日本語で解釈して翻訳しようというわ
けで、どうりで白髪が増えるはずだな。そのうち『源氏物語』を原語で読むような感じになら
ないといいけどね。英語人が今の英語とは(特に綴りが)かなり違う「中期英語」で書かれた
『カンタベリー物語』を読まされるようなものかな。あ、『源氏物語』は円地文子訳で読んだけ
ど、ワタシは何と言っても「宇治十帖」・・・。

平成日本語でおもしろい?のが「きらきらネーム」現象。外国風な響きに漢字を当てた名前
らしい。日本人に外国名をつけることに苦言を呈する向きもあるけど、外国語を何でもカタ
カナ語にする国だからいいんじゃないの?子供には「外国風」よりも「漢字から想像もできな
い名前」ということの方が問題になりそうな気がするけど。ワタシの元の日本名は平凡だけ
ど2通りの読みがあったので、別人だと思って返事をしないことがよくあった。カナダに来て
ローマ字になったら、今度は音の違いがわからない英語人に似たような日本名で呼ばれる
ことが多かった。

諸般の事情で、親からもらった名前をミドルネームにして、ファーストネームを古代ギリシャ
語由来の名前に変えたのはもう10年以上前。北米では女の子の名前の上位1000位に
入らない「珍しい」名前で、漢字を当てて日本名としても通じそうだけど、もしかして「きらきら
名前」の部類に入るのかな。でもそれは日本での話で、長年の英語苗字と一致して落ち着
いた気がするし、アイデンティティが固まったし、違和感を表す人もほとんどいないし、運気
も上がったと思う。言葉も名前も時と共に変わるもので、ちなみに北米では最近は古風な名
前に回帰する傾向があるらしい。芸能人が子供につける「きらきらネーム」への反動なのか
な。そのうち日本でも「昭和な名前」(と昭和な日本語)が復活する・・・かな?