きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

ASF(オールソフィアンの集い) と上智大学1号館

2013-06-27 | 近代建築
上智大の英語名はソフィア。
毎年5月の最終日曜日に開催される、ソフィアン(上智大学の卒業生、現役学生、教職員)による開かれたお祭り。
オールソフィアンズフェスティバル(ASF)

卒業生ではありませんが、行ってきました。
今年は100周年だそうです。
学祭とは違い、参加者の年齢は幅広く
なんとなく良い感じ。
OB会があちこちで開催されていました。

まずは一番行きたかった正門脇の1号館へ。
1928年、上智大学が大学令による大学に昇格した際に、多数の学生を収容できる校舎が必要になり、建設資金調達のために
ドイツ、オランダ、フランス、アメリカなどのカトリック教会・学校あてに寄付「レンガ募金」を呼びかけて
できた建物です。










マスコットキャラクターの「ソフィアンくん」
胸には上智大学の標語「真理の光」Lux Veritatisの頭文字が。

ポーズをとってくれているけれど
私は、後ろの1号館を撮りたいの…。





















◇上智大学1号館
竣工 1932年
設計 マックス・ヒンデル
所在地 千代田区紀尾井町7-1

2013.5.26

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さよなら ていぱーく(逓信総合博物館)

2013-06-23 | 近代建築
明治に誕生した郵便博物館が前身で、現在は情報通信の総合博物館。
今年8月で閉館となります。
再開発で、来年解体されるようです。















吹き抜けの大空間は、ダイナミックではありますが
その空間を生かした展示ではないのが残念です。


郵便の仕組みや、電話のつながるしくみなど
丁寧に解説されています。







「あなたも飛脚コーナー」があって、同じポーズで記念撮影しました。





ポストもいろいろあります。



こういう電話機も、見なくなりました。
電話の進化と、手紙からメールへと
逓信事情のめまぐるしい進化に追いつけない
アナログ人間なので、ポストを見るとほっとします。

それにしても 来訪者がほとんどいません。












さようなら。さようなら。。

◇ていぱーく
逓信総合博物館
竣工 1964年
設計 小坂秀雄
所在 東京都千代田区大手町2-3-1
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みずほコーポレート銀行(旧日本興業銀行本店)

2013-06-21 | 村野藤吾
日曜日のオフィス街は
シャッターが降りています。

銀行の建物ゆえ
窓の前には、植え込みがあり
近寄るものを拒んでいます。
でも どこか 温かみを感じてしまう。











外壁は鏡のようにピカピカで
周囲の建物を映し出しています。





赤い御影石



細くなった先端は
12層分吹き抜けの機械室だそうです。
生き物のような不思議な形にびっくり。



こういうビルで働いていたら
建物を ちょっと 自慢しちゃうのにな~。






竣工 1974年
設計 村野藤吾
所在 東京都千代田区丸の内1−3−3
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皇居東御苑の花菖蒲など

2013-06-18 | 美術館・博物館・記念館・園




かつて あまり良いことに使われなかった
平川門から入りました。





梅林坂は 桃のような
甘い香りが漂っています。
梅の実は 収穫されること無く ぽとりと落ちたまま。
自然に帰っていきます。もったいないような…。



天皇陛下が愛する「二の丸雑木林」
都会の真ん中とは思えません。



鹿児島県 マメ科の「かいこうず」



芝生の中に シロツメグサが刈り取られずに咲いています。



二の丸庭園







菖蒲田は、さほど広くはありませんが
明治神宮から株分けされたものだそうです。




  果樹古品種園
梨・りんご・柿が植えられていて、天皇お手植えの苗もあります。






茶畑






天守台 蒸し暑くて、登頂は断念(笑)



広々としていて、手入れが行き届いて心地よいところ。
かつての江戸の香りも楽しめます。
東京観光するなら 一押しの場所です。


photo by OZ










2013.6.15

日傘をさしていたのに、日焼けしてしまいました。
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リュ・ファヴァー

2013-06-16 | レストラン・居酒屋など たべものや
ガーデンプレイスを右手に見ながら進むと、交差点の角に
3階建てのお店があります。

1階はケーキ売り場で、2、3階は客席。
以前来たときは昼間でしたが
3階の室内装飾に驚いた記憶があります。

街が暗闇に包まれたころ
お茶を飲みに3階へ



赤い壁と天井は
昼間よりさらに妖艶。
深みのある赤い天井に描かれている虫の絵に

「灯かりに集まる虫の影のイメージ。
だから 大きく描かれているんだね」と
一緒に行った友人が言いました。

たしかに そうかもしれない。






昼間より 夜のほうが お薦め。
そういえば、まだここのケーキを食べたことがありません。

◇リュ・ファヴァー
所在 東京都渋谷区恵比寿3-28-12

先を急がないと
どんどん写真がたまる一方なので
いつになく少し飛ばします。
皆さんのところに行って
コメントせずにごめんなさい。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恵比寿ガーデンプレイス

2013-06-16 | 公園
東JR恵比寿駅から歩く歩道を乗り継いで着いた先は
恵比寿ビールの工場跡に再開発された恵比寿ガーデンプレイス
商業施設、飲食店、高層住宅、ホテル、美術館などがあります。






東京都写真美術館で「写真のエステ - 五つのエレメント」を見た。
エステって 美容のことかと思ったら「美学」の意味でした。

写真は やはり 真実を伝えるものでありますが、撮る側の美を表現したものだということを
再確認。



トリックアートに見えてしまう。某高級レストラン。

 
恵比寿といえば、やはりエビスビール。
大好きです。
恵比寿麦酒記念館にて。

サッポロビール本社周囲は、高低差のある庭園となっていて
遊歩道があります。







恵比寿神社











恵比寿ガーデンプレイスにきたのなら
ぜひここも散歩してみてください。

2013.5.25

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エビスグリーンガーデン

2013-06-14 | 屋上
いつもまっすぐ恵比寿ガーデンプレイスに向かいますが
この日は ちょっと寄り道を。
JR恵比寿駅上にお花畑があるだなんて
ちょっと不思議。
貸菜園もあります。









ウッドデッキを 初夏のさわやかな風が通り抜けます。


◇エビスグリーンガーデン
所在 東京都渋谷区恵比寿南1-5-5
アトレ恵比寿7階屋上

2013.5.25 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成城コルティ 屋上

2013-06-14 | 屋上
猪股邸見学の後、小田急線の成城学園前駅の駅ビル4階 箱根暁庵で
遅い昼食をとりました。




美味しいです。
もう少し 盛がよければなあ~。

ガラスの大屋根のある建物は、とても明るくて
気持ちの良い空間です。

コルティとは、イタリア語の中庭を意味するコルティーレの造語だそうです。
4階には屋上庭園 があります。



雑木林の丘




オリーブの庭




屋上の緑を見ていると、ここが4階だということを忘れそう。

電車の通過を見守るのも楽しいです。

◇成城コルティ
竣工 2006年
設計 坂倉建築研究所 + 小田急建設
所在 東京都世田谷区成城6丁目
   小田急線・成城学園前駅
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「画廊の夜会」と「アートアイランズTOKYO 四谷三丁目」

2013-06-11 | 美術展
「画廊の夜会」
東京銀座5丁目から8丁目の25画廊が
夕方から夜にかけて一斉に開館し
敷居が高くて入りづらいと感じている方々に
気楽に作品を楽しんでもらおうという
粋なアートイベント(6月7日、8日の二日間で終了)です。

画廊の夜会…
ネーミングが 絶妙。
参加している画廊には、路上に夜会の提灯が下がっています。



今年は」土曜の昼間も開催していて
ブロ友 ジョヴァンニさんのナビで
ちょっと駆け足で数箇所巡ってみました。
雑居ビルの階上にある画廊は、やはり入りづらいです。
作品の下には、ざっくりとした値段が表記されていて
う~ん こんなものなのか と目が点に。

銀座は、おしゃれなビルやディスプレイが多く
画廊間の移動も 心うきうき。









握るのを躊躇してしまった…。某画廊の入り口







この日は そして 四谷4丁目の
CCAAアートプラザ ランプ坂ギャラリー(元小学校)で開催中の
「アートアイランズTOKYO 四谷三丁目」のオープニングパーティーに参加しました。
会場は、元図工室。
絵の具のしみた木の机が 郷愁を誘います。
手作りのお料理でのもてなしに
あたたかい心遣いを感じました。
出展作家数は、約30名。
多彩な作品が 教室や屋外に展示されています。

そうえいば 私は 東京の島々に行ったことが
ありません。







会期は 6月15日(日)までです。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル)建築ガイドツアー2013 アルバム

2013-06-09 | 村野藤吾
千代田生命保険相互会社の本社ビルとして建てられ
2003年、改修を経て目黒区役所本庁舎となった建物です。
目黒区美術館と目黒区主催の建築ツアーに初参加しました。

用途変更されても、いまもなお建築家村野藤吾の
意匠は生きています。
なにげに通り過ぎていた場所が
説明を聞くことで ひとつひとつ意味を持っているんだなあと感心しました。

難しいことは抜きにして、バーチャルツアーを楽しんでくださいね♪
(茶室は前の記事をご覧ください)


高低差のある敷地を利用して建てられているので、南口は3階にあります。


エントランス

かつては照明として輝いていたらしいアクリルのオブジェ



エントランス天井には、8つの天窓があり
ガラスモザイクで四季をあらわしています。




村野藤吾は、1階渡り廊下からの眺めが好きだったそうです。
植え込みの樹木が育ちすぎて
見晴らしが悪くなっています。


2階渡り廊下には窓はなく、細いガラスがあしらわれています。



電車の連結部をイメージ?




しじゅうからの間




屋上

中央の白いものは、エントランスの天窓








階段は中央に立つ柱などにより吊りささえられていて
まるで 宙を泳ぐかのよう。












元守衛所



そして6月8日(土)の最終見学会の1時間前に訪れ
茶室で ぼーっとしてきたのでした。。
建物の中で ふわーっとした気持ちで空間を楽しむのって
とても贅沢な至福のときです。

2009年10月訪問時の記事です
らせん階段 ・ しじゅうからの間 ・
 屋上の井戸はもうありません
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル) 茶室

2013-06-08 | 村野藤吾
建築ガイドツアー通常コースで屋上を見学。
屋上の普段出ることのできない2重フェンスの中から見下ろすと
広場になっている駐車場に、ぽっかりと穴が見えます。
真下に、茶室と坪庭があるのです。
かつて社員のクラブ活動等に使われたのだとか。
ビルの谷間のオアシスです。







1階廊下から、日本庭園や茶室が見えますが
普段は公開されておらず
今回の見学会を楽しみにしていました。
目黒区民で、登録団体であれば安価で利用できるとのこと。
なんとも うらやましい。




































籐の光天井がみやびに輝いています。

モダンなオフィスビルの中に
こういった和の空間があるということ。
施主からの注文は特になく
設計者側からの提案で生まれたそうです。
機能主義ではなく
余裕の場所とをうまく共存させている
村野藤吾の仕事の素晴らしさ。

茶室に座り体験できて良かった。

良いなあ と
何度もつぶやいてしまった。

後日、茶室集中コースに参加しました。
ここは駐車場下のため、排気の機械室が隣接されていて
平日はその騒音が響くのは、想定外だったらしいという説明がありました。

ガイドの建築家の方の解説を聞いて
また違った発見がありました。
さまざまな意匠のちりばめられた素晴らしい建物です。
老朽化の波を うまく乗り越えてほしい
と願うばかり。
樹木は、高く育ちすぎかも。

2013.4.29
2013.5.10
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル)らせん階段

2013-06-04 | 村野藤吾
初めて見たときのときめきが
甦りました。

























宙を舞うかのように伸びる階段。
繊細で華奢な手すりを添えて
弧を描いています。

私は建物の中で、一番階段が 好き。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル)建築ガイドツアー2013

2013-06-02 | 村野藤吾
目黒区美術館と目黒区主催の建築ガイドツアーに参加しました。
例年春に開催されるイベントで、先着定員制です。
いつも気がつくと 終わっていました。

今回見学コースは3コース。
通常コース・コンバージョン(用途変更)コース・和室茶室集中コース
スタンダードな通常コースに申し込みました。

なんどか ふらっと訪れていましたが
解説付きで見学するのは初めて。
ツアーガイドは、目黒区美術館の学芸員の方でした。

広い駐車場の正面に、本館、左手に南口
高低差のある敷地です。














南口玄関



白い三角ポールをどけると
村野藤吾が設計した日生劇場のバルコニーの自然石柱の要石があります。








別館入口の庇はオリジナル。

窓には、少し空間を置いてアルキャスト (アルミニウムの鋳物で作ったパネル)のルーバーが施されています。
バルコニーがあることで、やわらかな日ざしが差し込むという。

「光をはねかえす表現ではなく、重厚でいて光を吸収する、ほりの深い、そして表面に影を付ける」という村野藤吾の言葉を胸に。













竣工 1966年
改築 2003年
設計 村野藤吾
所在 東京都目黒区上目黒2-19-15

2013.4.29
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする