綿業会館は、故 岡常夫氏(東洋紡績専務取締役)の遺言により奥様からの寄付100万と、
関係業界からの寄付50万円で建設された、会員制の集会施設です。
同年に復興されたコンクリート大阪城天守閣の建築費が47万円で、
予算の膨大さが解ります。
待ちに待った 見学会。
大勢の方が 集まってきました。
二重の鉄製ドアを通ると、吹き抜けのホールとなっています。
イタリア産トラバーチンが使われています。
正面の銅像の存在感
かなりインパクトのある大きさです。
やあ、ようこそ…と言う声が聞こえてきそう。
建物概要の説明の後、見学が始まりました。
見学順序とは異なりますが
一番見たかった談話屋からご案内します。
銅像の後ろに見える階段を右手に上ると談話室。
二、三階が吹き抜けとなった、重厚な中にも華やかさのある部屋で、
様式はイギリス・ルネッサンス初期のジャコビアンスタイル。
クラシックとゴシックの中間にあたる様式で17世紀初期に英国で流行したもの。
といわれても…ピンときませんが
旧岩崎邸の随所に使われている様式です。
(ますます 解らないかも…。)
談話室の入口脇にある階段
かつて階段を上った先には図書室があったそうですが、
今は無くなり、階段は使われていません。
暖炉脇の壁を飾るタイル・タペストリー
タイルは京都泉湧寺窯場で焼かれ、渡辺節自らが仕上げたもの。
模様のパターンは6種類だそうです。
色彩のグラデーションに目が眩みます。
まだまだ続きます。
2011.1.22