きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

歌舞伎座 二月大歌舞伎 歌舞伎座さよなら公演

2010-02-28 | 近代建築
受験生のいる母ですが~
今月上旬に歌舞伎座さよなら公演 夜の部を観てきました。
建て替えの決まった歌舞伎座です。
明治生命館や黒田記念館、そして鳩山会館と同じ岡田信一郎の設計。
和風建築もありだったのです。

開場前の歌舞伎座は、黒山の人だかり。
記念撮影をする人が後を絶ちません。







看板には、演目のクライマックスが描かれています。
おっと~これは 見ちゃいけないシーンも…。
結末を描いたものまで。

夜の部
壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)
高坏(たかつき)
籠釣瓶花酔醒(かごつるべさとのえいざめ)
16:30~21:00













仕事帰りでは間に合わない中途半端な時間ですが、満席でした。
去年、今日の出し物とほぼ同じものを観ているので、予習はばっちりです。
客席が静かにならなくても、いきなり開幕。ちょっと驚き。
観ていると、だんだんセリフが解るようになってくるのが不思議です。

開演中、食べたり飲んだりは自由で、売店でお弁当をはじめ、きんつばやアイスモナカ
を実演販売しています。東京土産もたくさん売っていて、幕間の時間がもう少しあれば、もっとよく見れるのにと残念でした。
座席間は狭く感じられます。昔の人と体格が違うから、いたしかたないですね。








高坏のタップまがいの足技のクライマックスシーンで
「待ってました!」の掛け声が。
ふさわしい掛け声に 感動~。

舞台装置や背景の美しさに見惚れて
そして役者さんの優美な動きを堪能した一時でした。

ぐるぐる建物内を探検し
二階席から舞台を見たり
天井を見上げたり…

しばらく
「つくづく嫌になりんした」という 花魁八ツ橋
のセリフが耳に残りました。
役者が違うと ずいぶん印象も違います。





さようなら。歌舞伎座!

◇歌舞伎座
竣工 1924年
設計 岡田信一郎
所在 東京都中央区銀座4-8

歌舞伎の楽しみ方がわかるサイト
ご機嫌歌舞伎座ライフ
コメント (23)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな春

2010-02-23 | マイホーム



長男と二男の受験が終わりました。
それぞれ、合格をいただけて ほっとしました。

いつのまにか 手から離れて一人で歩いていく
後ろ姿を そっと見守っていきたいな。




先週、長男は、天気が良さそうだから…といって
往復夜行バスの切符を手に
遠野へ。

高2の晩秋に初めての一人旅で出かけた場所です。
泊まった民宿のおじいさんも覚えていてくれて、2泊予約したのだとか。
たまたま登校日に帰ってくるので、鞄に制服をぎゅっと詰めて
旅立ちました。



もうすぐ 春ですね。
コメント (32)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きゃおきゃおツアー 国際こども図書館

2010-02-21 | 近代建築



時間の都合で見学するかどうか ひそかに迷っていた
国際こども図書館です。
予定通り見学することができました。
ちょっと見、入りにくい建物ですが、誰でも入館出きますが、
本の貸出はしていません。
3階までエレベーターで上り、階段を降りました。
ここは、階段と廊下部分は撮影可能です。

1階のティールームで休憩し、しばしおしゃべり。
さすがの私も、見学のはしごは久々でした。

厳冬という言葉がぴったりの、ことのほか寒い一日。
最後まで、見学場所は秘密にして、移動しました。
行ったことのある場所だったら、がっかりするかも…と心配でした。
きゃおきゃおの庭に遊びに来ていただいているお名前だけ知っている
方々のお顔が見れて、楽しい一日でした。


お土産を頂きました。
chamekoさん手作りの、メジャー内装の針刺し    bokuさんに頂いた熊野の市木もめん


あれから2週間。記事をUPするのに2週間かかってしまいました。(笑!)
これにこりずに、また皆さんとご一緒に見学できればな~と思っています。


 

◇この日の行程◇
10:15 地下鉄日比谷線 築地駅 集合 
     トイスラー記念館(外観)
10:30 聖ルカ礼拝堂→カトリック築地教会(外観)
    日比谷線築地駅~日比谷~三田線神保町駅
12:30 学士会館(ランチ)
    タクシーで神田駅まで(下見は徒歩) 山手線JR神田駅~JR上野駅
14:30 上野動物園旧正門→黒田記念館→こども図書館
16:00 解散 




きゃおきゃおミステリーツアーに
参加していただいた皆さん、ありがとうございました。







コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きゃおきゃおツアー 黒田記念館

2010-02-19 | 近代建築
とある夏の日
額の汗を拭きながら急ぎ足で森をぬけて図書館へ向かう途中
誰かに声を掛けられたような気がして
足をとめ、振り返ってみました。
通りを歩く人は誰もいません。気のせい…?

ふと、いつも気になる建物の、閉まっている扉が開いていることに気づき、
建物内へ階段を上り入ってみました。

ここは洋画家 黒田清輝の作品を展示している、東京国立博物館の施設「黒田記念館」






 

階段の手すりと赤い絨毯。白い壁…。
係の人に、階段の写真を撮って良いかと尋ね、「良いですよ!」の返事に
喜んで 写真を撮りました。









その後何度も来ていますが、昨年思い切って聞いてみました。
「展示室の天井の装飾を撮って良いですか?」
「当館は、全室写真撮影はOKです。 ストロボを焚かなければ展示作品も撮影出きます。」
「…なんと。もっと 早く聞けばよかった。」







トップライトの光は自然光。
柔らかな光が作品をひきたてています。





湖畔



私の大好きな場所 黒田記念館へ
いつもブログを見ていただいている方をご案内したくて
きゃおきゃおツアーを計画しました。




黒田記念館
竣工 1928年
設計 岡田信一郎
所在 東京都台東区上野公園13-9

2010.2.6
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きゃおきゃおツアー 学士会館でランチ

2010-02-13 | 近代建築
地下鉄を乗り継いで、神保町の地上に出ると、目の前が学士会館。
旧帝国大学を母校とする出身者の交流の拠点として開館した施設で、数年前、老朽化に伴う大規模な改修工事を行い、リニューアルオープンし、一般の人も利用出来るようになりました。

昨年秋に訪れたとき、お日柄もよく会館内は婚礼や同窓会で賑わっていました。
レストランは満席で、少し待って席に通され重厚な内装の店内に目をみはり、
宴会場を含め、見学して帰ってきました。

きゃおきゃおツアーの日程は、仏滅の土曜日。
会館やチャペルは結婚式は無いだろうと選んだ日でした。
キリスト教は、関係なくて聖ルカ礼拝堂では結婚式が予定されていましたが、
ここ学士会館で婚礼はなく、2階宴会場でブライダルフェアが開催されていました。





学士会館のフレンチレストラン「ラタン」を予約しておきました。
建物と、お食事を楽しめる 2度美味しい場所です。
外観や建物内の見学は後回し。
とりあえずランチをいただきましょう♪



「ラタンコース」本日のメニューは
きのこのテリーヌ・ポークソテーのレーズンソース・いちごのムース
パン・コーヒー

食べる前に 儀式が…
お料理の写真撮影(笑!)
皆さん初対面ですが、お話もはずみ楽しいひとときを過ごしました。




税金込みで、¥1,500円。サービス料金は付きません。
パンは温められていませんが、充分です。
食材にこだわり、この日はサボイキャベツがソテーに添えられていました。
そういえばレストラン入口に食材の野菜が飾られています。
お洒落なランチを気軽に楽しめるレストラン、お薦めします。

食事後に、お客さんが帰って静かになった店内を撮影させていただきました。
参加者全員が、レストランをぱしゃぱしゃ撮るのも
またすごい光景です…。



館内は、見所満載。








談話室のガラスケースの中に並んでいた、なまずの置物に家人OZは心奪われ
京大の総合博物館ミュージアムショップ ミュゼットに問い合わせして、その後購入。
本日無事家に到着しました。(1,575円+送料)
前京大総長 尾池先生(地震学者)のトレードマークのなまずの文鎮だそうです。





設計は、高橋貞太郎。
東京駒場にある旧前田侯爵邸も高橋の設計で、この学士会館と同時期に建てられたもの。びっくり…。
日本橋高島屋、伊豆の川奈ホテル、晩年には帝国ホテル新本館なども手がけています。

この日は、風が強くて寒い日でした。
JR神田駅までは下見では徒歩16分でしたが、タクシーで移動することに。
少しでも、見学時間が多くなるといいなあ。
ツアーは、もう少し続きます。

学士会館
竣工 1928年
設計 高橋貞太郎+佐野利器
所在 東京都千代田区神田錦町3-28

2010.2.6

コメント (28)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きゃおきゃおツアー いきなり番外編

2010-02-11 | 近代建築
ネット上で、見学者募集する私も無謀なら
申込をしてくれたかたも、
きっと悩みながらコメントしてきたのでしょうね。
行き先のわからない、ミステリーツアーなら なおさらのこと。

「私のとっておきの場所へのご招待」のふれこみに、応募してくれた方がいらしたので
一週間前(1月30日)、実踏に出かけました。

やわらかな春のような日差しの、とても暖かい土曜日。
チャペルの見学のことをお話したくて、聖ルカ礼拝堂へ。
牧師さんを訪ねました。姿が見えず、お花を片付けている方に「牧師さんはどちらに行けばお会いできるのか」と尋ねていたら、
3階の高いところに座っている女性の方が、「今お帰りになったばかり」と声をかけてくれました。
病院のチャペルへ行ってみましたが、お会いできず残念でした。
聖ルカ礼拝堂の見学は自由ですが、今まで数回訪れましたが、土曜日は結婚式などのセレモニー、日曜日は礼拝が行われていて、見学を諦める日も多くあり、
見学可能か確かめる必要があったのです。



せっかくなので、近くにあるカトリック築地教会を見学しました。
イオニア式(うずまき)柱頭の門柱が迎えてくれました。
正面の柱は、装飾のないドリス式です。
バラとユリのペディメントが青空によく映えています。



ちょうどオルガンの修理中で、調律の音が響きわたっていました。
祭壇には、左右に葡萄・百合、麦のステンドグラスがあります。
もともとあった建物は、レンガ造りの建物でしたが、関東大震災(1923年)で倒壊し、
再建された建物は、木造セメント塗り。東京最古の教会です。
教会は工事中のため、駐車している車が沢山並んでいて、門からの写真は諦めました。
時間があったら、ここも見学できるといいな~。

◇カトリック築地教会
竣工 1927年
設計 ジロジアス神父、石川音次郎
所在 東京都中央区明石町5-26

聖路加病院の庭に戻り、トイスラー記念館の写真を撮ろうとしたら、先客がいたので
視界から消えようとしたとたん
「きゃおきゃおさん?」と声をかけられました。
以前建物オフ会でご一緒したカズさんです。
互いにびっくり。可愛らしい建物なのでスケッチをしていたのだとか。
カズさんは訪ねたことがないと言うので、チャペルを案内しました。
スケッチ散歩の続きをするとのことで、正面入口を出て別れ、
私は次の見学先へ向かいました。

数日後電話にて、牧師さんと見学についてお話しできました。
顛末は、見学記のとおりです。
チャペルの見学が可能になったので、予定を変更して築地駅集合としました。



工事中で見ることの出きなかった、チャペルの外観はこんな感じ



6月から7月にかけてのトイスラー記念館



その後、昼食レストランへ行ってメニューをゲット。
JRの駅まで歩き、次の見学先へ移動してタイムスケジュールは完成しました。



目印のキョロも選び終わり
準備はOK~♪
こうして、ツアー当日を迎えました。

強い北風の吹く、寒い朝です。
心配しましたがメンバー6名、全員到着。
集合が終わり、簡単なHNの自己紹介をして、初対面とは思えない(?)
グループ行動が始まりました。
集合場所から左へと曲がった角に、「聖ルカ通り」の道案内標識に観念して
「聖ルカ礼拝堂を見学しますので…こちらへ」と案内し、ミステリーツアーは始まりました。
チャペルのある建物が見えた途端、6人は一斉にカメラを取り出し
おもいおもいの場所で ぱしゃぱしゃ
シャッターを切り出しました。
う~ん 傍から見たら 異様な集団…かな。

コメント (22)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2回きゃおきゃおツアー 聖路加国際病院 聖ルカ礼拝堂

2010-02-09 | 近代建築
ツアー参加者の方には、きゃおきゃおの目印は、「バックにキョロちゃんをつけて行きます」
とお知らせしました。長男に、「ツアーガイドは、やっぱり旗を持たなくちゃ」と言われ、悩みながら急きょタペストリーを使って旗を仕立ててみました。
(実際は、使いませんでした…。)



凍てつく寒さの北風の吹き荒れる朝、きゃおきゃおツアーに集まったのは自分を入れて6名。
心配しましたが、無事集合出きました。
行き先を知らせないミステリーツアーの始まり始まり~。
私の、とっておきの場所へご案内いたします。





見学約束時間に少し早いので、聖路加国際病院トイスラー記念館を外から見学。
元は明石町にあった、病院の社宅(宣教師館)を移築したものです。
紫陽花の咲く頃、あたりはうっそうと草花に取り囲まれ、家の周りの小川の流れを見るのもなかなか素敵。
冬はやっぱり寂しいですね。

◇トイスラー記念館 
竣工 1933年
設計 J・V・W・バーガミニー
所在 東京都中央区明石町10





一番最初の、とっておきの場所は、聖ルカ礼拝堂。
この日は、学生の団体見学と、結婚式が予定されていて、見学は午後なら…とのことでしたが、無理を承知でお願いして
見学させていただきました。教会関係者の方に、1階エントランスの説明を受けました。

聖路加病院の正面玄関を入ると、廊下の左右の壁に和の壁飾りが数枚並んでいるのに、いつも違和感を持っていました。
立ち止まってよく見ることもせず、気持ちは礼拝堂へ。



以前厨房には、5つ冷蔵庫がありそれぞれ違う温度で食料を保存していたのだそうです。
その冷蔵庫の扉のうえに 5枚のレリーフが飾られていました。穀類・魚・肉・野菜・乳製品
入っているものを表す額が飾られていたのだそうです。大黒様や恵比寿様。ここは実にオリエンタルな病院なのでした。







床にある4枚の生き物たちのレリーフ…伝染病の媒体となる生き物 タイ・ネズミ・オウム・カワウソ?を踏みつけるため
壁の4枚のレリーフ…ノミ・ハエ・南京虫・蚊 衛生上駆除した虫の供養のため



そして階段の踊り場には、…フェニックス・天秤(科学)・謎のレリーフが。
これはアラジンと魔法のランプ つまりキリストの奇跡をあらわしているのだそうです。




左右にある階段を上ると、正面に礼拝堂があります。


礼拝堂前のサンルーム

初めて礼拝堂を訪ねたのは、とある夏の終わりの土曜日。
ちょうど結婚式を行っていて、外から牧師さんのお話を聞きました。
終わってから礼拝堂の中に入り、青のステンドグラスの輝きに心を奪われました。
バラ窓も、実にみごと。強い夏の日差しのステンドグラス、心のファインダーに深く刻んで帰りました。
その後なんどか伺いましたが、冠婚葬祭のセレモニーで遠慮することも多く、この日の見学も事前に相談してから決めようと思いました。
ちょうど改修工事のため、足場を組んで、ネットが掛けられているので、ステンドグラスの光は、少し弱く感じました。しばらく工事は続きそうです。
ネットで覆われて見ることが出きませんが、外観はスパニッシュ風。

大人数の見学者の邪魔にならないとびきり素敵な場所へ案内していただき、しばらくの間それぞれ思い思いの場所でチャペルを見学しました。
パイプオルガンの調べにあわせ、見学者の女子学生の賛美歌が響き渡る中、ステンドグラスに見入りました。
ここは、聖路加国際病院の附属礼拝堂。患者、医師、看護婦、職員の方々のための祈りの場。荘厳なチャペルです。
丁寧に説明していただいた教会関係者の方に、心から御礼申し上げます。

◇聖路加国際病院 聖ルカ礼拝堂
竣工 1936年
設計 A.レーモンド(原案)、J・V・W・バーガミニー
所在 東京都中央区明石町10-1

2010.2.6

■参加した方の106さんbokuさんchamekoさんの記事を御覧下さいね。私よりずっと楽しまれた様子が伝わってきます。
コメント (26)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪の朝 旧古河庭園

2010-02-03 | 西洋館
楽しみにしていた雪の朝。
明け方にはやんでしまい、思ったほどの積雪はありません。
でも、せっかくなので、雪が降ったら行きたかった場所へ
行ってみました。


















雪景色を見に訪れる人も多くて、あっという間に足跡で雪も消えてしまいそうでした。
バラは、短く剪定されて春の訪れを待っています。
雪解けの雫が木々から落ちて、頭も体も冷えてしまいました。
最後に管理事務所の前で、本館玄関を撮影していたら
屋根から大きな雪の塊が落ちてきて 私の頭を直撃~。
ケガはなかったけれど、頭がふらふらしました。衝撃的な出来事でした。(笑!)

◇旧古河邸本館
竣工 1917年
設計 ジョサイア・コンドル
所在 東京都北区西ヶ原1-27-39



2010.2.2
コメント (30)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モチーフつなぎのマフラー

2010-02-02 | 毛糸の編み物




ぷっくりした花のモチーフ・マフラー
半分位編めたかな…

糸を切ったりつないだり
だんだん苦にはならなくなりました。

東京は、珍しく今夜は雪景色。
朝目覚めて、雪が積っていたら
お散歩に行きたいな~☆
コメント (28)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする