きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

佐倉のヤマニ味噌

2009-04-29 | レストラン・居酒屋など たべものや

佐倉へ行った時に、必ず立ち寄る場所、ヤマニ味噌。
(といっても、めった行けませんが。)
我が家のお味噌は、このヤマニ味噌。
その昔、歴史民俗博物館の帰りにお店を見つけて買いました。
その後は、FAXなどで注文して取り寄せしていましたが、ネットでも買えるようになりました。便利です。

家族でわいわいと、お店の中へ。
お味噌の試食があって、生で食べるお味噌が美味しくて子供たちが大興奮。
花こうじ味噌と菜の花味噌を買いました。



お店の裏が工場になっていて、写真を撮っていたら奥様が案内してくれました。
地元の小学生が、社会科の見学で訪れるそうです。



お味噌のパッケージに「木桶仕込み」と書いてあること、本当なのです。
杉大桶は、古いものは100年以上前のもので、作る職人が居なくなりつつあるそうです。
人工的に培養した酵母を添加せず、種味噌の力のみで醗酵熟成。カスピ海ヨーグルトに近いものを感じます。
国産大豆、国産米、国産塩と、敷地内の地下水を使用し、大豆を半分煮て半分蒸して仕込むのだそうです 。
作っている場所は、冷暖房は無く、自然そのもの。またそれがお味噌には良いらしいです。温度や湿度によって、桶を巨大な冷蔵庫に入れたりして品質管理をしています。大桶を移動させるの、大変そうだけど見てみたいな…。
歴史の有る建物全体にお味噌の酵母が生きているような そんな気がしました。

開けたてのお味噌を、スティック状に切ったきゅうりとセロリの背にのせて食べるのが好きです。
お味噌は、生きているんですね。使っているうちにどんどん味が変わっていきます。開けたてのお味噌、ぷーんと芳醇なお味噌の香りがして大好きです。子供は、使い終わりかけの菜の花味噌が美味しいのだとか。
旅先で、イレギュラーな?組み合わせの具に出会った時、奥の深い食べ物だなって感じます。だしや具、そしてお味噌。組み合わせは その人次第。面白い…。



花こうじ味噌(白味噌)と菜の花味噌(こうじ赤味噌)が好きです。
あの木桶で作られたお味噌、最後まできちんと美味しいうちに食べきらなくっちゃ…。






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ヤマニ味噌
所在 千葉県佐倉市並木町33

お店のPR誌「菜の花便り」は、季節感あふれた記事が並び、荷物が届くたびに楽しみに読んでいます。

2009.4.11

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国立歴史民俗博物館

2009-04-27 | 美術館・博物館・記念館・園
天気の良い朝、車を走らせ
佐倉にある国立歴史民俗博物館へ。
リニューアル工事が終わって訪れるのは初めて。
目的は、企画展示「錦絵はいかにつくられたか」を見ることと
第三展示室を見ること。




  

地階の企画展示室へ直行しました。
錦絵の重ね摺り体験のコーナーがあって、入室前に挑戦してみました。慎重に~慎重にインクをのせていきます。



版下は2種類あって、両方挑戦しました。
最初に摺ってみたのは、なまず。
版下の目が詰まって、赤いインクがにじんでしまったけど、立派な作品が摺りあがりました。

 

摺りの実演、この日は無く、右上の道具などが展示してありました。



色々な偶然が重なって富山で発見された版木の展示と、その摺り過程の展示に驚きました。版木の繊細な彫り跡や、摺り師の技の数々。下絵師と彫り師、そして摺り師。あうんの呼吸で優れた作品が生まれた過程を知ることができます。
二男は、中学で版画部に所属し、版木を彫る映像に釘付け。
プロの技、勉強になったようです。

展示は、第一展示室から順番に見学しました。
太古の世界。おおらかな土偶に癒されます。

集まって住むようになり、力のあるものと弱いものがいつしか生まれ。
自然への脅威と祈りのかたち。
生活上の習しや しきたりを時代を追って見学しました。

第三展示室には、寺子屋の体験コーナーができました。
街並みのジオラマ、どれも良くできています。

忘れてはいけない、暗い歴史にも触れ、濃い日本の歴史と風俗を学ぶことができます。


 







第三展示室を見終わったら、どっと疲れがでてきました。
レストランで昼食をとり、外を見ると 気持ちの良い天気。
桜は散り始めています。
第4、第5展示室を見終わったのが午後3時。
足が疲れました。
最後にミュージアムショップをぐるぐる見てまわりました。書店にはない、珍しい書籍類があったりして、なかなか楽しめます。





江戸時代に築かれた佐倉城。その後陸軍の連隊が置かれ、史跡公園として整備されこの博物館が生まれました。

 軍の施設のトイレ跡。



公園はかなり広くて、お散歩も楽しめます。





一日楽しく過ごせる場所です。疲れた~!


おすすめ度 ☆☆☆☆☆

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国立歴史民俗博物館
千葉県佐倉市城内町117

2009.4.11
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我が家

2009-04-25 | 美術館・博物館・記念館・園
我が家のリビング。
食事は、ちゃぶ台で。
暖は、火鉢。




キッチンは、きちんと片付いているでしょ。ガスで炊いたご飯は、おひつで運びます。




家は、繁華街にあって、すぐ隣はお店です。


  






こんな気分になれる場所。
歴博 第5展示室

旧石器時代から近代まで 人の暮らしと文化を知ることのできる博物館です。

◇国立歴史民俗博物館
千葉県佐倉市城内町117

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2009.4.11
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旧東京医学校分館(小石川植物園内)

2009-04-22 | 西洋館

旧東京医学校分館は、東大本郷キャンパス中心部に建てられました。1911年に赤門脇に移築され、その後1969年(昭和44年)植物園の池のほとりに移築されました。小石川植物園は、江戸時代、薬草園や赤ひげ診療所のモデルの養生所があった地で、植物園としてつちかわれ、今日に至っています。改修工事が終わり、少し鮮やかな茶色の外壁が、桜の木の中から覗いています。






展示品の説明は、最小限でそっけなく、説明のないものも多くあります。










 





説明書きはありませんが、たぶん東京大学法文1号館の模型です。




謎の展示品、建築模型。たくさん棚の中に並んでいます。説明は、建物名のみ。
あれやこれや、想像しながら見て周りました。





理科室のひんやりした空気と薬品の香りが、どこからか流れてきそうな建物です。

追記
小石川分館展示概要


◇旧東京医学校本館(東京大学総合研究博物館小石川分館)
竣工 1876年
設計 東京医学校営繕掛
所在 東京都文京区白山3-7-1(小石川植物園内)

おすすめ度 ☆☆☆
入館無料ですが、植物園の外に建っているため再入園はできません。

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2009.4.4
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小石川植物園の桜

2009-04-20 | 近代建築
季節ねたは弱い私。
写真の整理が遅いから、すっかり葉桜になってしまった今日この頃。
せっかくなので、私の見た今年の桜を見てください。

花見は、毎年ここ 小石川植物園。
静かで 花の種類の多いのが気に入っています。さすが植物園。
桜の季節には、白山駅からの裏門が臨時に開きます。

3歳まで東京で育ち、本郷に住んでいた時、母に連れられて良く来たのだと
母から生前よく聞かされました。
記憶はないけれど、子供の頃の懐かしい風景を、今でもここで見ることができるような気がします。
どこか、ほっとするような そんな場所。

レジャーシートを桜の木下に広げ、家族でお弁当を食べて…
子供たちは、どこかへ飛んでいってしまい
私は お昼寝。重なり合った桜の花が風に吹かれて揺れるのをぼーと眺めて
また この木の下で 桜を見られたことを幸せに思うのです。




















オオリキュウバイ (バラ科)
華やかで、可憐なこの花が好き。


東京大学の研究施設だということを思い出させる建物があります。
階段室の窓がお洒落。







植物園の桜並木の奥に、小さな洋館 柴田記念館が建っています。







元は研究施設でしたが、今は展示施設となっています。ああ、やっぱり私は建物が好き。



そして、写真で見た風景のカメラポジションを探して、そっとシャッターを切ってみるのが好き。

東京大学大学院理学系研究科附属植物園
◇総合研究博物館本館
竣工 1876年
設計 内田祥三
所在 東京都文京区白山3-7-1(小石川植物園内)
植物標本が85万点あるそうです。(見学不可)

◇柴田記念館
竣工 1919年
設計 東京大学営繕課

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2009.4.4
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阿修羅展を観に。

2009-04-17 | 美術展

 こころの時計を ぎゅっと10日前に戻してみてください。
 東京は、桜の見頃を迎えていました。

 東京国立博物館で開催中の、阿修羅展に出かけました。
 時まさに 花見シーズン。上野公園は 花見客で大混雑。
 正門前に、ただいま40分待ちの表示が…。

 天平彫刻の八部衆像という、8体ユニットからソロデビューした 阿修羅。
 ガラスケースから飛び出して、周囲を360度まわって見ることができます。


展示室入ってすぐの高いところから、阿修羅像の展示室を見下ろすと、なにやら異様な雰囲気。
普段観られない全体像を見るために、何重もの人垣が時計回りに少しずつ動いているのが見えました。
すごい光景…。と言いながら、いつしかこの渦の中に。
左右の顔と 後姿。今しか見ることができないと思うと、何度もまわって見たくなります。
人垣が消えないのは、みんな同じ想いだからかな。
オリジナルの朱色が消え、より人間みの有る憂いの顔。ひきつけるものがあります。

大変、たいへん。阿修羅ファンクラブのバッジ、つけてくるのを忘れました!

八部群像は、どれも特徴があり 名前を覚えました。なかなか良い顔立ちをしています。
国宝八部衆・国宝十大弟子の現存14体が勢ぞろいするのは4月19日まで。
せっかくの機会、お見逃しなく!

四天王は、それぞれの役目にふさわしいものを手にした、迫力有る像でした。
踏まれている邪鬼の姿、とてもリアルで面白かったです。

夕方か、夜間延長時間に行くのがいかもしれません。
帰りに、阿修羅フィギュアを予約して帰りました。
届くのが楽しみです。

平成館、2階ロビーの大きな窓からみえる庭園は桜が満開。
本館北側に広がる庭園の公開も、19日までです。
詳しくはこちら





本館前の枝垂桜












混んでいるのです~~。



本館北側の庭園










桜の花を、小鳥が食いちぎって落としていきます。
風もあり、はらはらと散る花びらを、両手を差し伸べて一生懸命追っていたら
家族に笑われました。

◇阿修羅展
東京国立博物館平成館
2009.3.31~6.7
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2009.4.7

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日生劇場 アコヤ貝

2009-04-13 | 村野藤吾


天井を見上げると、コバルト色の下地にアコヤ貝がちりばめられています。
照明が落ちてライトが当たると、どんな輝きなのかな。
実物は、もっと綺麗です。



 








3階客席後方の壁には、
リズミカルに高低差のあるタイル、吸音板が踊るかのように付いています。



建設当時、隣にはライトの帝国ホテルがあり、窓から眺めるように1か所だけ出窓が付けられたのだとか。











日本生命保険相互会社の70周年記念として建てられた建物で、オフィスビルと劇場が共存しています。設計には5年の歳月がかけられました。

螺旋階段を降りていくと、まるで気分はシンデレラ。
見学は、さらりと終わってしまいました。

劇場の方には、貴重な時間を見学案内のためにさいていただき、有難うございました。

見学メンバー、初めてお会いした方もいらしたけど、
また、何か機会がありましたらご一緒しましょう~!
そして、いつもきゃおきゃおの庭に遊びに来ていただいている まだ見ぬあなたも、ぜひ!

日生劇場◇日本生命日比谷ビル
竣工 1963年
設計 村野藤吾
所在 東京都千代田区有楽町1-1-1

(見学には、予約が必要です)

2009.4.5

  
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日生劇場 1階客席◇日本生命日比谷ビル

2009-04-12 | 村野藤吾


扉を開けて 劇場の中へ。
遠い昔、日生劇場に来たことが2度ほどあります。
この、丸みをおびた椅子に座ってオペラとお芝居を観たのです。
その時の建物の記憶があいまいなのは、出し物に心を奪われたからかな。

今日の主役は、劇場自身。
観客の居ない 静かな劇場です。
舞台近くに近寄って ぐっと天井を見上げてみました。
























金色に輝く壁。丸い突起物は、スピーカーだそうです。






うまく伝えられないけど。

宇宙のようでもあり、生き物の体内のようでもあり
なんだろう。この幻想的な世界。

海の中というのが ふさわしいのかな。
さしづめ、わたしは迷い込んだ魚。
mermaidと言いたいけれど…。


日生劇場◇日本生命日比谷ビル
竣工 1963年
設計 村野藤吾
所在 東京都千代田区有楽町1-1-1

2009.4.5

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日生劇場◇日本生命日比谷ビル

2009-04-09 | 村野藤吾
昨年、汐留ミュージアムで「建築家 村野藤吾展」を見て、とても行きたくなってしまった場所 日生劇場。

知人を誘って 7名で見学に行きました。








屋根の庇の穴が気になるけど…よく見えない。



違うカメラで覗くと、穴の内側にタイルが貼ってあるのです。
























一人多くて、一人少ない。


























それでは、劇場の中へ。



日生劇場◇日本生命日比谷ビル
竣工 1963年
設計 村野藤吾
所在 東京都千代田区有楽町1-1-1

2009.4.5


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旧竹田宮邸 階段と2階客室

2009-04-05 | 西洋館
建物の中で、一番見てみたかった場所 階段室。
ステンドグラスは、外光ではなく 間接照明。














御学問所、御座所、控室、小寝室として使われた部屋は、それぞれ宴会の席として使われています。





この日は、ウェディングフェア
ドレスのウエストの細さに くらくら。
着てみたい…。









外に出てから、車寄上を見るのを忘れたので引き返して、2階へ。
なんと、屋根になっていて、テラスではありませんでした。

午後の遅い時間。
セレモニーなどは終わってしまい、静かなひととき。
少し 夢をみたような 気がします。


(グランドプリンスホテル高輪 貴賓館)

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旧竹田宮邸  チャペルと1階客室

2009-04-04 | 西洋館
玄関ホールから、少し戻って チャペルという表示の部屋へ。

花の香りに包まれた、こじんまりとしたホールです。
ああ、確かにチャペル風。

天井の梁の彫刻に魅入ってしまいました。
梁の数が多い気がします。

この部屋は、何の部屋なのか とても気になりました。
窓際は、サンルームのような感じがするのだけれど…
家に帰って調べたら、「食堂」とありました。
彫刻の美しい家具は、オリジナルのような気がします。
厨房は、地下にあったようです。
洋館の地下…旧前田邸も厨房は地下でした。







 







客室は、中央に家具はなく、広々としていました。
ウェディングドレスの展示を見て、そう、ウェディングフェアだったのよね。
と、納得。





 








ガラス越しにテラスを見ると、プールの中央に祭壇があり、カバーのついた椅子が並べられていました。
模擬結婚式を行った後のよう。
扉を開けて、外へ。こちらから見る建物もなかなか素敵。
屋根には小さな窓が3つ。

正面にプリンスさくらタワーと、レストラン(ステーキハウス)を臨むロケーションは あまり挙式にはふさわしくないような…。
参列者が建物を前にするレイアウトなら、良さそうなんですけどね。









(グランドプリンスホテル高輪 貴賓館)

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旧竹田宮邸 玄関

2009-04-01 | 西洋館
ホテルの正面入り口から、貴賓館・宴会場を目指し左手方向に進みます。
わくわくしながらずんずん進み、長い廊下の突き当りが、貴賓館でした。
どこまでが増築部分かわからないくらいとけこんでいます。
いくつか部屋がありましたが、一番先に見たかった場所へと向かいました。

受付のテーブルがありましたが、誰もいないので嬉しくなって
歩きまわりました。

建物の顔とも言える場所、玄関です。
あまり奥行きのない、一段下がった玄関です。タイルを見たかったので、靴ぬぐいマットをそっとどかしてパシャ。





外の車寄せから覗いたのとは、かなり印象が違います。中央のシャンデリア奥に見えるのが玄関です。

















上品で優雅な玄関。天井が高く、だんだんと広さに対する感覚が麻痺してきました。

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(グランドプリンスホテル高輪 貴賓館)


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