きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

綱町三井倶楽部 ダニエル・オスト 花のインスタレーション

2011-05-29 | 西洋館
今のは、何?
TVニュースの映像に釘付け。
ダニエル・オスト 東日本大震災チャリティー・フラワーアート展を
綱町三井倶楽部にて3日間開催します…。

紹介書を書いてもらえるあてもなく
訪れることを諦めていた場所へ
行けるかもしれない。

翌日問合せしたら、予約制ではないとのことで
お天気を心配しながら最終日に出掛けました。

建物内は、撮影禁止でした。





 



意外と狭い玄関の階段をのぼり、ロビーに立つと
あの夢にまで見た楕円形の明かり採りが目に飛び込んできました。
その真下にはフランス式庭園が造られていました。
幾何学模様の芝が並べられ、中央に淡いピンク色のバラの植え込みが。
2階の先には、半球ドームが見えます。

財閥の迎賓館として建てられた建物の部屋には
パーティー用のテーブルがセットされ
タワーのような作品が並んでいました。

作品を見るのに夢中になり
そして 建物の装飾に見とれ
長い時間うろうろ。
作品に霧を吹いている係員にうやうやしくお辞儀をされて
何度も行き来して 怪しまれないか心配。

チラシの作品はどこにあるのか尋ねたら
「ありません」との答えが。
当初、「絢爛の花、装飾の宇宙」と題した花のインスタレーションを開催予定でしたが、
東日本大震災があり、開催すべきか悩み
そしてチャリティーのために過去の再構築という試みで
開催されたのだそうです。

花先のものは何?と尋ねると「チューリップやクレマチスの実です」
見たことのない花?の斬新な飾り方に
心惹かれました。
花の種類…知っている花に 知らない色があることを発見。
薔薇の色も そうでした。
生花ゆえ、3日目で元気のない花もありました。
やはり切りたての初日に見たかったです。

またいつか、展覧会が開催されたら
行ってみたいと思います。
フラワーアートの素晴らしい世界に
迷いこんだ一日でした。



バルコニーから見下ろすと 車が…










庭に出て、噴水を見に行きたいと階段を下りると
何故か車の展示があり、少し日焼けした爽やかな係員が微笑んでいます。
チラシを良く見たら、協賛企業でした。
車の後ろに井戸が。

 綱の井戸

京都羅生門の鬼退治で勇名を馳せた四天王の一人
「渡辺の綱」
この地に生まれ産湯をつかったと伝えられている井戸です。

  

芝の庭を横切り、日本庭園へ向かいました。





 



庭師とすれ違うと、うやうやしくお辞儀され
それが 何度もばったり出くわすので バツが悪くて。
新緑の中を ぐるぐる散歩しました。

歩き疲れて、別館のレストランでお茶を飲んで
一息。フィナンシェとコーヒーを頂きました。
コーヒーは、薫りが飛んで濃かったです。
入館の際に手渡されたダニエル・オスト氏からのメッセージカードに目を通しました。

『過去を遡り、最構築を試み、再び創造し、新たに何かを生み出すこと。
東日本の被災地の皆様、そして日本が、いま、まさに
それに取り組み、必ずや実現されることでしょう。
これまでにご高覧頂いたわたしの展覧会や当初のタイトルであった
絢爛の花とは趣が異なる本展ですが、
自然の怖さを知らされても、自然の美しい花が咲き、
いまわたしがここで慎みと祈りをこめてつくった作品を、
「希望の花」として、皆様に捧げます。ダニエル・オスト』



カメラの先には、微笑むダニエル・オスト氏が。



ちなみに入場料は4000円でした。フラワーアートと
夢にまでみた華麗なるジョサイア・コンドルの館…
耐震工事も終わり、どこまでがオリジナルかわかりませんが
写真以上の たいそう美しい建物です。
きままに見て歩けて
一人で訪れたことを 幸せに思った一日でした。

綱町三井倶楽部
竣工 1913年
設計 ジョサイア・コンドル
所在 東京都港区三田2-3-7

2011.5.26

コメント (29)
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蓮台寺温泉から西伊豆へ

2011-05-27 | 
大晦日に箱根から下田にある蓮台寺温泉を目指しました。
国道は大渋滞で、修善寺を抜けるまでにずいぶん時間がかかってしまい、
河津のループ橋を渡ったのはかなり遅い時間。
この日泊まる蓮台寺温泉が解らず、河津近くで宿に電話をかけました。
旅館の地図は、わかりづらく、電話で指示してもらいながら
暗い山道を飛ばしました。
我が家の車には、カーナビが付いていなくて
助手席の私がナビなのです(笑)

山本周五郎が愛した、昭和の薫りのする旅館
蓮台寺荘に着きました。
部屋は離れ形式になっています。

温泉は、洗い場が寒くて
体が冷えてしまいました。
真冬でなければ、もっと好きになれたかも。
風呂場近くの休憩所に
かごに入った小さなみかんが置いてありました。
とても甘くて、帰りに買いたかったのですが
売っているお店を探せませんでした。



2011年の元旦の朝食です。

重箱は一人前で
蓋を開けて びっくり…。
ぎっしり詰まっているのです。





鯛の焼き物、立派すぎて~
ご飯があるのに
うさぎのお餅入り雑煮もあって
もったいないけど、さすがの私も食べきれませんでした。
ご飯はいらないと思う。



バーバー吉野のロケで使われた理容店は、蓮台寺温泉にあります。

 

117段の階段を登って、天神神社にお参りしました。
この女の子、違う神社でも働いていると長男が言っていました。


松崎に寄った後、堂ヶ島で休憩。
長男が、「見てきたいから行ってくる!」と
どんどん岩場をのぼっていくので
家族全員で崖をのぼっていくと




雄大な太平洋が 待っていました。

 

恋人崎は、真っ暗でまた次回のお楽しみ。
21年間乗った愛車とのお別れドライブは、
盛りだくさんで終わりました。

写真の整理が遅いのと
更新も遅いので、写真は貯まる一方です。
これで、少し気が楽になりました。(笑)

2011.1.1
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岩科学校 伊豆松崎

2011-05-26 | 日本建築
まずは校長室に通され、岩科学校の説明を聞きました。
校長先生は、元旦でしたがちゃんといらっしゃいました。



2階への階段は、ほんとうに子供たちが昇り降りしていたのかと
疑いたくなる急勾配。
いたるところに長八の作品がほどこされています。

中でも鶴の間(裁縫室)は圧巻
138羽の鶴が
昇る太陽を表した紅色の床の間に向かって飛び立っています。
長八 66歳の作品です。























竣工 1880年
所在 静岡県賀茂郡松崎町岩科北側442

2011.1.1
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伊豆松崎のなまこ壁

2011-05-22 | 
長八の生まれた街、松崎。
いまもなお、なまこ壁の街並みが多く残っています。



白壁のL字形の和釘は、修理などの際の足場かけだそうです。
よくみると、たくさん付いています。








観光協会の看板が掲げられている建物に
ふっとみあげると、ステンドグラスが。
元旦でも観光教会が開いていて、感激~。

 
元の建物は、警察署だそうです。
ステンドグラスを見せて欲しいと伝えると、こころよく見せていただけました。
なぜこの場所に、この窓が…。

中瀬邸は1887年(明治20年)に建てられられた呉服商家です。
昭和63年に松崎市が買取り、公開されています。







伊豆文邸は、1910年(明治43年)に建てられた呉服商家です。
ここは無料で見学できますが、どなたもいないので
おそるおそる2階も見学しました。
結構広い邸宅です。
建物裏に足湯もありました。







2011.1.1

2011年の始まりは、松崎見学でした。
いつもながら、整理が遅くて…。
伊豆の旅記は、もう少し続きます。
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初めてのスカイツリー

2011-05-20 | 社会科見学
毎日、このスカイツリーの下を地下鉄通勤していましたが、計画停電のためにやむをえず通勤経路を変えました。
そういえば、2年間一度も途中下車したことがありませんでした。
まだ近くで見たことのない、巷で噂のスカイツリーを観に出掛けてみました。





ゴールドに輝く吾妻橋のスーパードライホール1階の
ビアレストラン フラムドールで地ビール3種のセットを飲みました。
とても暑かったので、美味しくいただきました。






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伊豆の長八美術館

2011-05-15 | 美術館・博物館・記念館・園



嬉しい贈り物が届きました。
友人に新茶を送ったお礼に急須が送られてきました。
手作り急須 光松陶園の可愛らしい常滑焼きの急須です。
使ってみたら、
とても甘く、味わい深いお茶が入りました。
急須を替えると、味もずいぶん変わるものですね。
割らないように、大切に使わなくちゃ…。

昨日の土曜日はお天気が良くて、出かけたい気持ちと
洗濯したい気持ちとの綱引きで、洗濯が勝ってしまい
出掛けませんでした。
ベランダは風が強くて 参りました。
今日も快晴ですが、台風のような風が吹き荒れています。



クレマチスの花びらが、飛ばされて数本が丸坊主…。
とほほ~。

そういうわけで
解凍ものをUPします。

伊豆の冬の旅の続きです。(笑)
元旦に開館していました。
さすが観光地です。

伊豆の長八は、江戸の左官名人でした。
ほとんどの作品は、関東大震災で消失てしまったそうですが
ここで貴重な作品50点を展示しています。
美術館の建築にあたって、全国から技術者が集まり、
伝統の左官技術の粋を尽くした建物を造りあげました。
嬉しいことに、館内は作品を含め写真撮影可能でした。















館内に入るとルーペの貸し出しがあり、美術館の方による作品の説明を聞きながら、
緻密な細工に見入りました。
長八の美意識の高さと、漆喰の奥の深さに感動しました。





◇伊豆の長八美術館
設計 石山修武
竣工 1984年
所在地 静岡県賀茂郡松崎町松崎23 

2011.1.1
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菱形モチーフのドイリーと もやもや気分

2011-05-13 | レース編み



小さな菱形のモチーフを12枚編みつないでみました。

昨年秋からの左腕の痛みは治まりましたが、
親指先のしびれは消えず、違和感があります。
力がうまく入らず、思った感じに編めません。

せめてもっと真面目に仕上げれば良かった。。




連休明けの一週間。
長く感じました。
明日はどこか遠くへ 行きたいなあ~。



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長寿の藤 市川市高圓寺

2011-05-09 | 
今年もまた千葉県市川市の高圓寺へ
藤を見に行きました。
昨年より房は短いような気がしました。

藤の花の薫り…大好きです。






見上げているのは、私? (笑!) な わけないです。



2011.5.4
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きゃおきゃおのベランダ

2011-05-08 | 
我が家はマンション住まいなので、庭がありません。
ささやかにベランダでガーデニングを楽しんでいます。
風当たりが強くて、花びらが散りやすい種類は植えられません。チューリップが、一番弱いかな。
春の花と、植えたばかりの苗…。
その中でツルバラ(カクテル)が咲いたので見てくださいね。
咲き始めと、開いたときと
色が微妙に変わります。










クレマチス(白王冠)やっぱりホームセンターで買ってしまいました。
風に負けず、育って欲しいです。



今日は 母の日ですね。

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沼津御用邸

2011-05-07 | 日本建築
皇室ゆかりの川村純義伯爵の別荘を伯爵没後宮内庁が買上げ、御用邸としました。
明治時代の木造宮廷建築です。
1969年に御用邸は廃止され、記念公園として整備されました。
入り口の門番の昔の制服を着たおじさんが、素敵でした。



これは、正門の開かずの門です。
ゾーリンゲン製で、のちに修理にだしたら
こんな色になったのだそうです。
ちょっと 濃すぎるかな~。



真子さまのおしるしのモッコウバラが満開でした。




廊下が2つあって、窓際の木の床の廊下は使用人、内側の畳の廊下は皇族が使ったのだとか。







歪みガラスを含めオリジナルに忠実に修復され、
どこが古いものなのかがわかりません。
シャンデリアは、当時のものだそうですが
ピカピカで お手入れの良さを感じます。
日光田母沢御用邸記念公園を ふっと思い浮かべました。
庭は松原が広がり、海が近いことを伺わせます。
五月人形の展示もありましたが、写真はとらずに楽しんできました。
伊豆はつるし雛があるんですね、五月人形バージョンが飾ってありました。

 

西附属邸を見学した後、地図を広げて悩んでいたら
ボランティアの方が、藤を観にいきませんか?
と案内してくれました、
歴史民族資料館2階の扉から、そっと藤を見てきました。
八重の藤、初めて見ました。



この日は、東附属邸内も見学することができました。
本邸の洋館が戦災で焼けて残念です。

  

西附属邸門前の「根上り黒松」
推定樹齢 400年だそうです。
不思議なパワーを貰えたような…。



連休で、高速道路の渋滞が予想されて恐々としていましたが
拍子抜けするくらい順調で、早めに帰宅できました。
そういえば、沼津の海を見てくるのを忘れました…。

沼津御用邸記念公園

静岡県沼津市下香貫島郷2802-1
2011.4.30
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伊豆長岡温泉 三養荘を楽しむ

2011-05-04 | 村野藤吾
クレマチスの丘は、十分日帰り圏内ですが
なにせ連休中。
せっかくなので、温泉に一泊することに。
迷わず憧れていた伊豆長岡温泉の三養荘を
カレンダーと天気予報をにらめっこしながら予約しました。

三養荘は、旧三菱財閥の創始者岩崎弥太郎氏の長男久彌氏の別邸として昭和4年に建設され、
その後昭和22年に旅館となりました。
増築を重ねながら、昭和63年村野藤吾最晩年の設計で没後新館がオープンしました。
敷地は4万2千坪…。






玄関から畳にあがり
スリッパがないことに気づく。
畳の廊下をしばらく歩くと
絨毯に変わります。
床の模様は、シミなのか模様なのかしばらく悩み
やはりこれは模様のグラデーションではないかと
密かに納得。
建物保存のためにスリッパを使わないのだろうと
またまた ひそかに納得したのでした。

起伏に飛んだ地形を生かし、平屋なのに階段が随所にあります。
長い廊下を歩いて部屋にたどり着き、夕食の時間を決めて
大浴場へ。
男湯は広いとOZがいうので、誰もいない浴室を覗いてみると
脱衣所も湯船も 女湯の3倍くらい広くてびっくり。



食事は、部屋ではなく食事処で…
長い廊下をうらうらと歩き、階段をのぼると
そこは大広間「雄峰」。


128畳~の広い空間にテーブル席が点在していて
仕切りがないのも この広さゆえ。
初め落ち着かなかたけれど
まあ 気にならないものですね。
舞台には金色の截金(きりかね)細工が施されています。

どうぞ近くで見てくださいと言われ、舞台にのぼって見させていただきました。



食事をしながら華やかな天井を眺めました。
料理は会席料理。
季節感ある
素材を生かした風味豊かな
お料理を期待しましたが
これといった特色は感じられず残念でした。
厨房が遠そうで 料理を運ぶのも大変そう。

 

数寄屋造りの客室は、離れ形式で
どの部屋も庭に面しています。
そして温泉を引いた浴室付き。

泊まった部屋は、8畳に6畳の次の間のある部屋。
かけ流しの 開放的な温泉付き。
ああ、なんて贅沢。
大浴場が空いているのがうなづけました。

もう1部屋あるけれど
旅館では 部屋とはカウントしないらしい。
この部屋です。



椅子もテーブルも
絨毯も (きっと)村野藤吾のデザイン。
網代天井となっています。

館内を散歩
障子と照明を見て歩く。
日中は照明が落とされていて 楽しめません。
電力不足への配慮なのだそうです。

 
 







玄関にある光天井



本館を探検
元々の玄関?


 

そして案内地図を片手に庭園を散策


 





高台にのぼると 広い敷地に点在する離れが見えます。




本館「松風」は、元々は居間だった場所。
縁側前に立って庭を眺めると
庭一番の美しい景色に遭遇できます。

道路から一番近い建物「ラウンジ葵」
箱根プリンス 神山にある円錐状の茅葺屋根の
休息所にそっくり。

  

キュートなカップは ノリタケ製でした。

たまたま通りかかった番頭さんに、村野藤吾の建物を楽しみにして来たというと
是非ここを見ていってください。
そう言って案内してくれたのは
今は使われていない正門。

わざわざ扉を開けてくれました。
通りから入ると急カーブになってしまうので事故があったら大変なのと
車高の高い車が多くなったので
閉めたのだそうです。
壁にぽっかり開いた穴は ルーテル学院大学礼拝堂のものとよく似ています。





気がついたら11時30分。
カメラを提げてうろうろする
怪しい迷惑な客ですね~。
旅館の方のお見送りを受けて後にしました。
村野藤吾没後4年目に完成した建物。
さぞ その目で確かめたかったことでしょう。
ここには日本の心が 息づいています。
敷地も建物も広大で、維持管理は大変ですが
いつまでも変わらぬ姿で 訪れる人を迎えてくれて欲しいと
願うばかりです。

三養荘
静岡県伊豆の国市ままの上270
◇本館
竣工 1929年 
◇新館
設計 村野藤吾
竣工 1988年

庭園は、京都の庭師小川治兵衛の作。

2011.4.29
 
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比嘉康雄写真展 「沖縄 母たちの神」クレマチスの丘

2011-05-01 | 美術館・博物館・記念館・園



2000年に亡くなった写真家比嘉康雄は、
何度も沖縄の島々を訪れ、その地の方の信頼を得て
神秘的な祭りの数々を写真に撮りました。

生前に発表されることのなかった写真集
「母たちの神」の全162点がIZU PHOTO MUSEUMに展示されています。
現在と過去と未来が交差する沖縄の島々のお祭りを記録した
貴重な写真の数々。
◇◇◇
人々は魂の不滅を信じ、魂の帰る場所、そして再生する場所を海の彼方の
ニラーハラーに想定し、そこから諸語力をもって島の聖域にたちかえる
母神の存在に守護をたのんでいる。
この「母たちの神」は、<生む><育てる><守る>という母性の有様の中で
形成された、つまり内発的、自然的で、生命に対する慈しみがベースになっている
<やさしい神>である。
比嘉康雄「日本人の魂の原郷 沖縄久高島」より
◇◇◇
モノクロの作品は
力強く 神々しさを感じます。

NHKのアーカイブスで見た
宮古島の秘祭「ウヤガン」の映像を見たときの感動は忘れません。
胸が熱くなったあのときの思いが
蘇りました。

美術館の建物も、なかなか素敵です。

写真を見た後は
クレマチスの丘へ





ヴァンジ彫刻庭園美術館





クレマチスの花はどこ??







青い小花 フロックスの香りが漂っていました。



可憐なクレマチスにやっと遭遇!





クレマチスの花は、ほとんど咲いていませんでした。
紫色のクレマチス、見たかったです。
仕方なく温室育ちの
花屋の植木鉢をぱちり。(笑!)



母なるものの
あたたかさ…
私もオーラをだしているようで
帰宅したら
息子たちは歓迎してくれました。

◇クレマチスの丘
IZU PHOTO MUSEUM「沖縄 母たちの神」
ヴァンジ彫刻庭園美術館
静岡県長泉町東野クレマチスの丘(スルガ平)347-1
2011.4.29
コメント (16)
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