きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

日光へ スローな旅Ⅲ

2008-08-31 | 
ホテルをチェックアウトして、車を走らせ、奥日光を目指します。
湯滝は、少し駐車場から歩くのでパス。
湯滝入り口を過ぎて、少し坂を上ると左手に駐車スペースが見えてきます。




車を出てから数歩で見ることができる湯滝の頂上。
湯ノ湖の水がここから落ち、湯滝となります。
水の流れを しばらく見ることに。
広がる緑は、戦場が原。

ここから湯川に沿って泉門池あたりまでハイキングをすると、とても美しい景色に出会えます。今回は、ここから眺めておしまい。
右手に少し歩くと、湯ノ湖が見えます。


   湯ノ湖

   湯川


三本松駐車場に車を停め、道路の反対側の戦場ヶ原展望台へ。
横断歩道のない道は、観光道路のため車の往来が多く、松葉杖使用のため歩くのが遅いので、渡りきれるか心配でした。

  

戦場ヶ原は草原化が進み、ここから見える景色は変化に乏しく面白みはありません。男体山は、展望台の反対方向。振り返ると見える位置です。

  

道路から伸びている細い道を歩くと、両側に夏の草花が咲いていました。

   半月山展望台

ホテルのフロントの方に勧められた車から降りてすぐたどり着く観光ポイント「半月山展望台」。イタリア大使館別荘への道を進み、少し山道を走ると着きます。

絵葉書のような美しい眺め。

目の前に 中禅寺湖が 青く光っています。男体山は残念ながら雲の中。
中禅寺湖は一周する道路がないので、ここが一番標高の高い眺めの良い場所となります。紅葉の頃は、もっと美しいはず。
アブがたくさん飛んでいました。

  

地図を見ると、さらに先に展望台の印が。
ずんずん進み、いつのまにか山を下り…。終点の広い駐車場に着きました。
???湖が見えない!
半月山の裏側となり、見えるのは足尾の山々。
更に高いところへ登れば、もっと良い景色が見えるかなって思ったのが間違い。
手前の駐車場で、やめておけばよかった。
仕方がないので、たくさん飛んでいるトンボを追ってみました。

  

昼食は、前日と同じ華厳の滝前の「桐花」へ。お店の方が覚えていてくれて、同じ席に案内してくれました。今日は、湯葉丼を注文。味付けが少し濃く、湯葉の味わいがあまりしなかったのが残念。でも、美味しかったです。

お土産は、湯波の店「岡本商店」へ。通りの店は閉まっていて、一本裏側の道に店舗があります。引上げ湯波と生湯波を購入(5枚1包み 1,500円)。豆乳の味がわかる、とろっとした引上げ湯波が 私は 好きです。以前来た時購入した発砲スチロールの小さな保冷ケースを忘れてしまい、あわせて購入しました。出かける前までは、持って行こうと覚えていたんですけどね。
数日間、我が家の夕食に湯波が登場。美味しいうちに食べきりました。



旅の最後は、日光田母沢御用邸を見学。旅の初日は、休館日で見れませんでした。
この続きは、また後日UPします。
もう少し、日光の旅にお付き合いしてくださいね。
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中禅寺金谷ホテル

2008-08-30 | 現代建築


ミズナラの林を登っていくと、駐車場に着きました。
正面玄関はどこ?
左右にログハウス風の建物が伸び、中央に小さな入口が見えます。
ここが、正面玄関でした。
歴史あるクラシックホテルのイメージを消し去るような鮮やかなオレンジに近いログハウス風の外壁。



ロビーは、狭く、パブリックスペースだけど あくまでも、宿泊者のためのラウンジ的。ふらっと立ち寄って、雰囲気を楽しむという感じではありません。(私だけかな、そう思うの)

 

その、狭いロビーに奈良美智デザインの車が置いてあります。つい運転席を覗いたり、並んで写真を撮ってみたくなります。

  

フロントを抜けると、ラウンジになっていて、マントルピースを囲むように椅子が置いてあります。遅い秋から早春まで、ゆらゆらと火がともる季節が静かでお勧めですよとホテルの方に言われました。

         

気のぬくもりを感じる建物で、3階建て。周囲の森に溶け込んで湖畔の道路からも見えません。ということは…お部屋から道路や湖畔が見えないってこと。
秋が深まると葉が落ちて、湖がみえるのだとか。ぜひその季節にどうぞと、フロントの方に勧められたのを思い出しました。

      

階段室の装飾は、どんぐりやまつぼっくり。最上階ではふくろうが見守っています。どうも、鹿の壁飾りを見ると、志の輔の「ディア・ファミリー」というお噺を思い出してしまいます。あまり普通の家庭では飾らないですね。



3階アートスペースで、「奈良美智展」をやっていました。
建物中央の階段室前にある、こじんまりとした部屋に展示してあります。
水戸芸術館で購入した奈良美智のグリーンのTシャツを持ってきたので、明日着てみよう。。

   

朝食は、バイキングではありません。
一人一人飲み物や卵料理を注文。ゆったりとした時間が流れていきます。
オムレツは 中がふわふわ。難しいのよね。こういう風に焼くのって。
昔、オムレツに凝って なんども焼いたけど、結局挫折。
上手に焼けたオムレツ、憧れます。




楽しみにしていた夕食。
前日は、「黒毛和牛の網焼きディナー」だったので、「本日のディナー」を注文。

メニューは、本日のオードブル・コンソメ 又は 本日のポタージュ(白いんげん)・鯛のロティ プロヴァンス風又は仔牛肉のソテー マデラドライ風味のクリームソース・シェフサラダ・デザート・コーヒー 又は 紅茶

私は、鯛のロティを注文。皮がぱりっと焼けていて、オリーブオイルとにんにくの香ばしい味付けでした。今度ちょっとまねをして作ってみようかな。ノリタケのお皿に映える料理でした。
メインディッシュのお皿を提げるとき、さっとパンくずをすくうサービスが、私は好き。なんだか どきどきしちゃう。これでレストランの格を、自分の心の中で決めています。リゾートホテルならでわかもしれませんが、短パン姿の男性がいたり、ドレスコードもなく、きどらないレストランです。

入り口のメニューを見たら、このコースは9,800円。食事に来て、最低金額のコースがこの値段では、ひるんでしまう。かといってアラカルトでは、もっと高くついてしまうし。やはり食事付宿泊パックがお勧め。

  

庭はなく、駐車場脇の斜面に小川が流れています。
水の流れをたどっていったら池がありました。
ニジマスが泳いでいます。
案内板もないので、気がつかない人が多いかも。
ひっそりとした 静かな場所です。



私は、ホテルの部屋の引き出しが好き。宗教の本やホテルからのメッセージや案内が入っている、あの引き出しです。
ホテルの施設説明と絵葉書・封筒・便箋が入っていました。
「時間空間へのご案内」というA5版の小冊子があり、金谷ホテルの歴史と今も大切に引き継がれているものの説明が載っています。冊子を読んだら、次回は、日光金谷ホテルに宿泊してみたくなりました。



金谷ホテルの従業員は、ホテルの写真入りの名刺を持っているのだそうです。(引き出しの中のホテル案内の中に書いてあります)
おそるおそる尋ねたら、どの方も快く差し出してくれました。
写真は、日光・中禅寺両方のホテルの写真で、気に入ったものを選べるのだとか。
たくさん集めると アルバムができそう。従業員の方のホテルへの熱い想いが伝わってきます。でも、言いづらくてやっと7枚集まりました。

中禅寺金谷ホテルを選んだ理由は、天気が悪かったらホテルでのんびりうつろう自然を見ることができるから。奥日光湯元温泉は、宿泊したことがあるので、食事が美味しいとの噂の歴史ある金谷ホテルを選んでみました。
掛け流しの温泉もあり、コストパフォーマンスの高いリゾートホテルです。
予約は、ホテルHPにある宿泊プランがお勧め。電話で予約しました。


◇中禅寺金谷ホテル
竣工 1992年
設計 J・スタージェス
所在 栃木県日光市中宮祠2482


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日光へ スローな旅Ⅱ

2008-08-26 | 
旅の朝。
目覚めてすぐにどきどきしながらカーテンをそっと開けてみると
昨夜遅くの雨がウソのような青空。

 


優雅な 遅い朝食を済ませ、ホテル前のボートハウスを散策。
誰も居ない静かなデッキ。自分の足音だけが響きます。


今回の旅は、二男の骨折で タイトルどおりのスローな旅です。
長時間歩けないので、車から降りて短時間で見学地に着けることが条件。

日光中禅寺湖といえば、私的に外せない場所がありました。
「旧イタリア大使館別荘」です。
ここへは、環境保全のため車で近くまで行くことができません。
湖畔の美しい景色を楽しみながら歩くことがでるのですが…。

イタリア大使館別荘に電話をかけて聞いてみました。
管理しているのは、自然博物館なので、そちらへ問い合わせるようにとのこと。
日光自然博物館へ問い合わせたら、身障者手帳を持っている事が条件で車の通行許可がおりるのだそうです。
怪我のため歩けない事情を話したら、特別に許可してもらえることになり、
日光自然博物館事務所へ行き、車両通行許可書を貸していただきました。

車を走らせ、ゲートをくぐり車一台が通れる細い道を
歩く人に道を譲ってもらいながらそろそろと進みます。



障害者専用駐車場に車を止めましたが、思ったより別荘まで距離があります。
急な階段を避け、スロープで別荘玄関へ。
二男は、ずっと広縁の椅子に座って湖を眺めていました。
ああ、でも来れて良かった!
2階を見て、湖畔を散歩し、展示室を見学。

長男は湖畔の探検。朽ち果てた桟橋が気に入ったようで携帯のカメラで写真を撮っていました。
湖畔の景色、建物の窓からや桟橋のあたりの写真を沢山撮りました。
しつこく何枚もUPしたのは、単に気に入った風景だからです。

レーモンドの建物を満喫して…すっかり二男のことを忘れていました。
じっと座っていると アブが襲ってきて危険だったそうです。
ごめんね。


天気が良いので、華厳の滝へ。霧が出て見えないことが多い滝です。
チケット売り場で「階段が有りますよ。」と注意されました。
滝壷へのエレベーターを降りたところからは 長いスロープ。
気温が低いせいか、床が濡れていて滑ります。なんとか無事に通過。
そして急な下りの階段が続いています。
かなり二男に辛い思いをさせてしまいました。

 




観瀑台から見る華厳の滝は、とても美しく 横からミストが降ってきます。
けっこう距離があるけど、滝から届きました。

滝から流れる大谷川。
裏にある滝もみごとです。
帰りは、階段が危ないので長男が二男を背負ってくれました。
長男の後姿を見て頼もしく思いました。
やはり、松葉杖での見学はやめた方がいいです。
濡れた床が怖かった~☆中禅寺湖畔でバリアフリー化が一番遅れている場所です。


 

昼食は、華厳の滝駐車場前の「桐花」というお店に入りました。
感じの良い年配の女性がお出迎え。
私は、湯葉蕎麦を注文。
蕎麦つゆは少し甘口。お蕎麦と湯葉は美味しかったです。


そういえば一度も遊覧船に乗ったことがないので、乗ることにしました。

  

湖畔には、ヨットやボートの姿はなく、カラフルな白鳥のペダルボートが漂っています。
船の最後尾のデッキに座り、出発。

中禅寺湖は、お天気の移ろいが激しい場所で、怪しい雲が出ています。

男体山は、霧で頂上付近が見えなくなりました。
湖から見る姿が、とても美しいのだそうです。残念~。

 ボートハウス

 イタリア大使館別荘。

中禅寺

約1時間の船旅でした。


早めにホテルに戻り、子供たちはホテルに残るというので
夫と二人で竜頭の滝へドライブ。

「駐車場から30歩」の看板が出ています。
確かに駐車場から滝まではすぐだけど、急な坂道。

 

登りきった 正面茶屋の奥に滝が見えます。




すごい場所に お茶屋を造ったのだなって感心。
ここも松葉杖ではきつそう。
観光するには遅い時間なので、人は少なくて静か。
のんびり外国人カップルがお茶を飲んでいました。

松葉杖は、ちょっとした段差や 急なスロープも意外と歩くのが大変なんですね。
驚きの連続でした。
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イタリア大使館別荘記念公園

2008-08-24 | アントニン・レーモンド
晴れていて、爽やかな朝です。
イタリア大使館別荘を目指して出かけました。

中禅寺湖の歌ヶ浜駐車場から公園までは 環境保全のため一般車両は入れません。市道1059号線には、ゲートが降りています。
車1台がやっとと通れるくらいの幅の狭い緑濃い湖畔の道を、縫うように15分位歩くと、枯れた川と橋に出ます。
公園は、もうすぐ。

旧イタリア大使館別荘を中心とした保存緑地を公園として一般公開しています。
湖畔の建物手前に、趣のある小さな建物「国際避暑地歴史館(副邸)」が見えます。
小さいわけではないけど、敷地が広いのでそう見えるだけかな。








中禅寺湖の避暑地としての歴史を写真と映像で見ることができます。
建物内の壁や天井は、周囲の森に溶け込むような木の細工で覆われています。
本邸とは違った重厚な趣。広縁の壁が、なんともいえません。

大きく造られた窓からは、木々の鮮やかな緑が飛び込んできて
おもわず深呼吸。

(資料館内は、写真撮影禁止の表示がありました。)


     



何の草なのかな。





イタリア大使館別荘脇を通り湖畔へ向かっていくと
ベンチや、木のテーブルなどが有り ピクニック気分でお弁当が食べたくなりました。以前来た時は、赤とんぼの大群に遭遇したけど、この日は「アブ」。
ボーっとしていると 実に危険!


  

別荘前の湖畔から、右手に男体山(曇ってきて隠れてしまった)
左手には朽ち果てた桟橋が。

別荘正面には、ヨットやボート遊び用の桟橋があります。



とても優雅な別荘生活を 垣間見ることのできる空間。
いつまでも変わらずにあってほしいものです。

◇イタリア大使館別荘記念公園
所在 栃木県日光市中宮祠2482

2008.8.6
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旧イタリア大使館別荘 Ⅱ☆中禅寺湖畔

2008-08-22 | アントニン・レーモンド
玄関ホールから居間を通り越して 湖が目に飛び込んできました。
大きなガラス窓の並ぶサンルーム。お茶のサービスがあり、ちょっと休憩。

  


1階は、食堂・居間・書斎が一続きの部屋になっていて
伸びやかな空間となっています。
杉皮を貼った天井と壁が実に新鮮。レーモンドの素材へのこだわり。
木の温もりを感じます。


 

調度品の並んだ室内は、まるで大使館時代にタイムスリップしたよう。

  


 


階段ホール脇の、休憩室。
緑のシャワー。静かに本など読みたい場所です。


  


2階の寝室からは桟橋が見え、少年の遊ぶ姿も。
夏色の湖水がガラスにゆらゆらと光を放っていました。

夏の日々を こんな場所でゆっくりと過ごしてみたいな。






◇日光自然博物館
http://www.nikko-nsm.co.jp/

観光情報の中にイタリア大使館別荘記念公園の紹介があります。(誤植が気になる…)
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旧イタリア大使館別荘 ☆中禅寺湖畔

2008-08-20 | アントニン・レーモンド



久々に訪れました。
中禅寺湖畔の木々の間から、市松模様のモダンな建物が見えてきます。


   

杉皮を貼った外壁。職人の技を感じます。
柔らかい材質なので、傷みそう。

急な石段を下りると 玄関ホールへ。

私の大好きな建物。
静かに 風が通り抜けていきます。


 
 



竣工 1928年
設計 アントニン・レーモンド
所在 栃木県日光市中宮祠2480-1

2008.8.6


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中禅寺湖畔ボートハウス

2008-08-17 | 現代建築


ヒノキと杉を使った建物は、歩くと靴音が心地よく響きます。
まるで砦のよう。



湖畔に向かったデッキにはテーブルと椅子が置かれ、お弁当を広げて休憩するのにぴったり。
木造なので、建物内外共に禁煙です。




午前中の早い時間、訪れる人も無く 雄大な風景を独り占め。

湖をわたる風が心地よい。
とても贅沢な気持ちの朝です。


   




竣工 2002年
設計 レーモンド設計事務所
所在 栃木県日光市中宮祠二荒山2485-8

※戦後、県が建設したボートハウスが始まりで、建築当時の姿を主眼において復元された施設です。

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日光へ スローな旅

2008-08-16 | 
毎日暑いですね。

我が家は、男の子が2人。夏休みに入ってすぐに二男が部活動で右足を骨折してしまい、ギブス固定で、松葉杖をレンタル中です。
東京の夏は暑いので 悩みながら バリアフリーな旅に出ました。

行き先は、日光。

歩けなければ、ホテルでのんびり過ごすのも良いかな~。
見学は、駐車場があってあまり歩かない場所を選ばなくっちゃ。
当然ハイキングは、パス。

いろいろあって午前中遅くに出発。ガソリン高騰のためか、高速道路は空いていました。




ガイドブックに載っている日光市内の神橋近くにある鰻屋「澤本」で昼食を…と思い探したけど見つかりません。
車で2往復してみても、ないのです。ガイドブックが2003年のもので古いからかな~。
電話で、場所を聞くと、橋から5軒目位。足利銀行向かいとのこと。
よく見たら、ありました、ありました。お店の前に小さな看板が置いて有りました。車だったら、見落としてしまうのも無理はない大きさ。



鰻重を注文。肝吸い付きで、1900円。身が柔らかく、味が濃いです。もう少しご飯の量が有ると良いな。とても美味しく頂きました。


橋のたもとの受付前のスペースに車を止めて、神橋を見学。
以前来たときは、改修工事中(1997~2005年)で姿を見ることが出来ませんでした。
子供たちは、手前の橋の上で待っていました。

  


大谷川の清流に架かる木製の橋で、石の橋脚に支えられた朱塗りの美しい橋です。奈良時代に初めて架けられ、江戸時代に現在の形になり補修工事を重ねて現在に引き継がれているのだそうです。渡ってみて思ったことは、やはり 遠くから見る橋だということ。美しさは、遠くから見たほうが格別。景色と共に楽しみたい橋です。





小雨が降り出し、車の中へ。
R120号を中禅寺湖方面に走ると、右手に日光カステラの看板が見えてきます。





私が、今回の旅で一番楽しみにしていた日本聖公会 日光真光教会に着きました。
ごつごつした大谷川から採取した大きな石を積んだ教会です。建物の周りを見て歩きました。
建築家、ガーディナーが自ら設計したこの教会に眠っているのだそうです。見学した様子は、既にupしているので、省略します。二男は、退屈そうに車の中で待っていました。

いろは坂を上り中禅寺湖に到着したら、お天気は回復。山の上と下ではかなりお天気が違います。

緑の美しい湖畔の道を走り、時間があるので菖蒲ヶ浜にある日光養魚場へ。
以前来た時は、時間が無くてあまり見れなかった場所です。
名称が「さかなと森の観察園」と変わっていました。ちょっとびっくり。

無料公開デーの、のぼり旗がはためいています。入口左手に無料駐車場があり、車を停めて見学。


 

魚の餌を1カップもらい、池に行ってみました。ぱらぱら撒いても、喜ばない。係りの人に言われました。「この池はチョウザメがいて、浮いている餌は食べないです」
なあんだ~がっかり。




マスコット「ふっくん」と「あんじい」がお出迎え。小学生が取り囲んでぼこぼこと叩いていました。ちょっと可哀想…。
入場無料なうえ、イベント開催中。とっても ラッキー!




この池のニジ鱒は、喜んで餌を食べていました。手が、餌の匂いがしてなかなかとれません。


少し早めに、宿泊先に向かいました。
緩やかな坂を上り「中禅寺金谷ホテル」に到着。
こじんまりした入口が見えます。大きな建物のわりには間口の狭い正面玄関。

 

ロビーで、車椅子をどうぞと薦められましたが、二男は断っていました。廊下に並ぶ部屋の扉の鮮やかな濃い緑に驚きました。

部屋は、スタンダードツイン。1部屋は、バスとトイレが一緒。バス内に窓があり、部屋からとの同じ眺望。木々の緑が見えます。もう1部屋は、バスが左、トイレが廊下近くの右側に別れてあります。バス内に窓はついていません。いろんなタイプの部屋があるようです。
テーブルの上にホテル製のクッキーの詰め合わせが置いてあります。それを持って、2階のラウンジに行ってお茶を飲みました。大きく開いた窓に向かってソファーが並んでいます。アイスコーヒーと、冷たいベリー系の紅茶がガラス瓶に入れられクーラーに冷えています。セルフで頂きました。


夕食の時間までに時間があるので、宿の周りを散策。山の斜面を登っていくと、池があってニジ鱒が泳いでいます。
坂道を下り湖畔へ。ボートハウスは、5時に閉まって人気がありません。明日朝、来てみようっと。

ホテル内に温泉があるので、行ってみました。露天風呂もあります。
岩が野趣っぽく配置され、奥湯元から引いてきている掛け流しの乳白色の温泉です。
良い温泉でした。夜 うっかり露天風呂の岩に足をぶつけました。岩の配置図が脱衣所にあるけど、怪我をする人、居るんでしょうね。

楽しみにしていた夕食。メニューを見て、「黒毛和牛の網焼きディナー」を注文。
オードブル(夏野菜のゼリー寄せ) 見た目も涼しげ。自分では作れない味でした。美味しい~!
サーロインステーキ メートル ド テル風(メートルドテル→パセリとレモンで作るバターソース)レアを注文したけど、焼けていました。

シェフサラダ、デザート(和風)、コーヒーを頂きました。

量も十分。係りの方は新人のようで、緊張してサービスしていました。見ていてこちらも緊張…。優雅な食事が終わりました。




思うように動けず、松葉杖で長時間歩いたのも初めてで、二男はかなり疲れた様子。明日のお天気を心配しながら 早めに休みました。

2008.8.5
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旧日光養魚場 資料館(旧庁舎)

2008-08-12 | 近代建築
4年前に来たときとは随分様子が変っています。
施設の名前が、なんだかやわらかいイメージの
「さかなと森の観察園」。以前は旧日光養魚場でした。

この日は、無料公開デー。
お魚博士クイズやアンケートに答えると素敵な景品をもらえたり、
いろいろなイベントが開催されていました。


正面入り口から入ってまっすぐ進んだところに、資料館があります。
庁舎兼皇族方の休憩施設として建てられた物です。



 
 


素敵な上げ下げ窓の側には標本が。
ここは、研究施設なんだということを思い出させてくれます。





旧場長室の柱時計は、静かに時を刻んでいました。









◆旧日光養魚場 旧庁舎
竣工 1936年
設計 旧宮内省
所在 栃木県日光市中宮祠2482-3



  


園内には、たくさんの飼育池があり
サケ科の魚が泳いでいます。

のんびりと 緑の中を散策するのも
なかなか気分が良いものです。









◇独立行政法人 水産総合研究センター広報施設
◆さかなと森の観察園(旧日光養魚場)
 中央水産研究所 日光庁舎

2008.8.5 一般公開
http://nrifs.fra.affrc.go.jp/gyouji/20080805/
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日本聖公会 日光真光教会Ⅲ◇ステンドグラス

2008-08-11 | 教会・礼拝堂



祭壇上のステンドグラス。
淡い色彩の柔らかい色合いのステンドグラスに出会ったのは、
初めて。
イエス・キリストが光り輝く姿に変る場面だそうです。
光を通して 祭壇の上に輝いていました。


 

洗礼盤上のステンドグラス。
飛ぶ鳥でしょうか。左右に緑の枠の小窓があります。






道路から見えた大きな窓を飾るステンドグラス。
聖書の中から選ばれた題材だと思うけど
動物のデザインがユーモラス。

図像の意味を知らないという強みは
ただ 「美しい」と見ることができるということ。
水色が とても綺麗。




ほのかな光の中で椅子に座り、
ガーディナーも見上げただろうステンドグラスを
見ることの出来た幸せを感じました。


建物右奥に咲いていた花の写真を
もう一度ご覧くださいね。
八重咲きの 可憐な花です。

 
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日本聖公会 日光真光教会Ⅱ◇礼拝堂の中へ

2008-08-09 | 教会・礼拝堂
入り口でスリッパを履き、重い扉をぎゅっと押して中へ入って行きました。
教会の設計者ガーディナーは、こよなく日光を愛したのだそうです。





薄暗い礼拝堂の中に、オルガンの音が響いています。
よく見ると、女性の方が弾いています。





敬虔な祭壇の上部には
柔らかい色彩のステンドグラスが光を落としています。
しばらくオルガンの音に聴き入り
そして 弾いていて申し訳なかったのですが
話しかけてみました。

「初めて来ました。どうしても来て見たかった教会でした。とても素敵です。
こういう柔らかい光のステンドグラスは、初めて見ました。」

「まあ、ようこそ。明日8月6日は、この教会の献堂91年のお祝いがあるので、そのための曲の練習をしているんですよ。祭壇上のステンドグラスは、ラファエロ・サンツィオの絵が基になっています。オルガンの上にその絵が飾ってあります。」





ステンドグラスとまったく同じ構成の絵の額が飾ってありました。
オルガンの側にある聖書朗読架前の床に、墓碑が刻まれていました。
ガーディナーと妻フローレンスが埋葬されているそうです。






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日本聖公会 日光真光教会

2008-08-08 | 教会・礼拝堂
どうしても訪れてみたい教会がありました。

教会を設計した建築家の名はJ.M.ガーディナー。
米国聖公会から派遣された宣教師で、立教学校(現立教大学)初代校長を努め、そして建築家でもありました。
この自ら設計した教会に、遺言で埋葬されているという。

国道120号線沿いに
ひっそりと建っています。


 


石を積み上げた、がっしりとした外観。
近くの大谷川、稲荷川から採取した安山岩だそうです。


   


建物の周りを、歩いてみました。


  


正面入口をちょっと横目に、奥まで進んでみました。
窓には、ステンドグラスが。




  



淡いピンクの花が咲き乱れ、どこか遠い外国の教会の庭に迷い込んだような
そんな不思議な気持ちになりました。





◇日本聖公会 日光真光教会
竣工 1914年
設計 J.M.ガーディナー
所在 栃木県日光市本町1-6

2008.8.5
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「NIPPONの夏 」-応挙・歌麿・北斎から「きもの」まで-

2008-08-03 | 美術展
暑いので、涼を求め 三井記念美術館へ出かけました。
展覧会のコピーには、「暑い夏の日を涼しく過ごす工夫や遊び心、忘れかけていた夏の風情を満喫できる展覧会です。」とあります。

初めに見たのは
夏の取り合わせ「茶道具名品展示」。

三井記念美術館に来ると、つくづく思うのです。
少しでも、お茶をたしなみたいって。
そうしたら、もっと違った見方が出来るんだろうな。

◇「NIPPONの夏 」展
江戸時代の うつろう夏の日の一日を、時の流れに沿うように
Ⅰ 朝の章」、「Ⅱ 日盛(ひざかり)の章」、「Ⅲ 夕暮の章」、「Ⅳ 夜の章」と 見ることが出来ます。

朝顔は、江戸時代は旧暦なので秋の花になるそうです。
初めて知りました。
鈴木其一の描く朝顔図には、すがすがしい朝の空気がみなぎっていました。
広めにとった余白が、凛として咲く朝顔の美しさをひきたてています。




左から
「夏の朝」葛飾北斎、「青楓瀑布図」円山応挙、寒泉浴図」喜多川歌麿。


涼を誘う工芸品なども展示してあり、忘れていた季節感にはっとしました。

ガラス製の櫛や簪が、実に涼しげ。
こんなところにまで、夏を感じているんですね。
麻や絽の着物の、大胆なデザインにため息がでました。
暑い日も、きちんと肌襦袢を着けて着物を着ていたなんて、想像ができません。
江戸時代は、まだまだ緑の多いのどかな風景が広がり、
朝夕は いまほど気温は高くなかったことでしょう。

そういえば 私が子供の頃は、エアコンなど無くて、
平気で眠っていました。
いつからこんなに東京の夏は暑くなってしまったのかな。



広重の版画は、江戸の夏の風景を見ることが出来ます。
川の深い青に吸い込まれそう。

江戸の夏の暮らしぶりを満喫して帰ってきました。


三井記念美術館◇シリーズ美術の遊びとこころⅢ
NIPPONの夏 ―応挙・歌麿・北斎から「きもの」まで

2008年7月12日~9月15日
前期 7月12日~8月10日、後期 8月13日~9月15日
東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階

2008.8.2

◇おまけ
そういえば、広重の版画は東京芸術大学美術館にたくさん所蔵されていて
昨年、芸大コレクション展
歌川広重《名所江戸百景》のすべて という企画展を見ました。

江戸は、深山のように描かれています。
昌平橋聖堂神田川あたりが 好きかな。
たまに 江戸を散歩しています。
あなたにも、おすそ分け。

■歌川広重《名所江戸百景》マップ
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2007/collection200707/googlemaps/

廊下に、チラシコーナーがあって
秋の東京国立博物館特別展のちらしが置いてありました。
すぐにでも、行って見たくなってしまいました。笑!

■尾形光琳生誕350周年記念 「大琳派展-継承と変奏-」
2008年10月7日(火)~11月16日(日) 平成館
http://www.rinpa2008.jp/
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蓮玉庵◇上野池之端

2008-08-02 | レストラン・居酒屋など たべものや


博物館内のレストランは混んでいて、昼食難民です。
東京国立博物館の帰りに、ぶらぶら上野公園を歩いて池之端へ。 
もう3時を過ぎてしまい お蕎麦でも…。



池之端仲町通りを あてもなく歩いてみたら
お蕎麦屋さんを発見!
「蓮玉庵」



初めて入りました。
店内はモダンな造りで、壁に飾り棚があって 蕎麦チョコが並んでいます。




壁に貼ってある品書き「花そば」を注文。
生卵、鰹節、ねぎ、大根おろしがお蕎麦の上に乗っていて
そばつゆを掛けていただきました。

鰹節は、出汁に使われるだけあって 相性は抜群。
そばつゆは、辛めです。



デザートに「そば小倉」を注文。。
蒸し羊羹風で 甘味は控えめ。
緑茶が付いてきます。

お水もお茶も出ない
こだわりのお蕎麦屋さんです。

◇蓮玉庵
所在 東京都台東区上野2-8-7

コメント (2)
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