きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

銀座三越屋上「銀座テラス」

2012-09-30 | 屋上
私は、屋上が好き。

建物の余白的場所で、空の見える なにかを期待する
不思議な場所です。

銀座松坂屋の次は、ここ 銀座三越へ。

リニューアルされて、ウッドデッキと芝の広がる屋上庭園「銀座テラス」になりました。
地上31メートルにある、空中庭園。
カフェも併設されていて、お買い物の休憩にピッタリの空間。







ジャーン!





由緒ある「銀座出世地蔵尊」と「三囲神社銀座摂社」が祀られています。

  

三囲神社は三井家の守護神。
日本橋三越にも、そういえばありました。
銀座出世地蔵尊は、中央区民有形民俗文化財になっています。

怪しく写真を撮っていたら、警備の方が そっと教えてくれました。
「奉賛会員名簿に、五木ひろしや氷川きよしの名があるんですよ~。」
わー、本当。
ここでお参りしたそうです。

以前は庭園劇場という名のイベントステージがあって、
デビューの頃演歌ショーなど行ったそうです。
当時観客はぱらぱら。出世地蔵のご利益なのでしょうね。

私もお参りしてみました。
きゃおきゃおもメジャーになれるかなあ~。



くったけのない 子供たちの笑い声が聞こえてきます。


ローズマリーもあったりして…。



見慣れたロゴマークの中には、「七・五・三」の跳ねの縁担ぎが隠されているのだとか。



所在 東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越屋上
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ラスト サマー 松坂屋銀座店 屋上

2012-09-27 | 屋上
Rボタンを押すと ドキドキ。
その建物の、素顔に会えるような気がする屋上へ。





坪庭?








老舗のデパートの屋上には、神様が居ます。ああ、ここにも…。



立派な由緒書札が建っているので、ぜひ読んでもらいたい。



2013年にこの建物は取り壊される予定です。

神様は、どこへ行かれるのだろう。

2012.9.22
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葉山・藤沢 建築とアートめぐり 〆は藤沢GALLERY CNで。

2012-09-26 | 美術展
そもそも、今回の「葉山・藤沢 建築とアートめぐり」 一番の目的は、藤沢GALLERY CNでの松浦隆幸写真展「ON THE ROADSIDE」の
オープニングパーティに行くことでした。
ブロ友ジョヴァン二さんが懇意にしているギャラリーなのだそうです。
少し早めに着いて、作品を観ることに。



アメリカの今はもう廃線となったルート66をドライブしながら撮影した写真は
乾いた土地と 青空。そして壊れているように見えて
今もなお現役で使われているものたち。
アメリカの言葉からイメージする
ポップな世界がそこにありました。

松浦隆幸写真展「ON THE ROADSIDE」」9月30日まで。

松浦さんに撮影時のエピソードを聞きながら
写真を見るという 贅沢なひとときでした。
オーナーご夫妻のお人柄に惹かれて
またいつか 誘われたら再訪してみたいギャラリーです。

会場に置いてある写真集を
そっと開いてみました。
タイトルは「倉庫」。
撮ったご本人、写真家の安川千秋さんも会場に見えていました。

写真を見ていて
撮影した時間が気になって…質問してみたら、「早朝の柔らかい光が好きなので、朝早くに撮りました」
とのこと。消えていった倉庫へのオマージュ。安川さんの写真に一目惚れです。

会場を替えて、ワインなども頂き
人見知りな私ですが、お話に花がさき 時の経つのを忘れました。
藤沢は 家まで遠いのです。またまたシンデレラ~。(笑)

そして 後日
銀座コダックフォトギャラリーで開催中の安川さんの写真展に行ってみました。



安川千秋 写真展 「DOCK OF BAY ― URAGA」

2003年に閉鎖された浦賀ドック。
スポットライトを浴びた舞台のようなシーンに心惹かれました。
ポジフイルムで撮られた写真は、温かみのある色合いで
いきいきとしています。
もう見ることのできないシーンが、ここに鮮やかに記録されています。
会期は9月27日まで。お薦めします。
コメント (4)
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葉山・藤沢 建築とアートめぐり 旧近藤邸

2012-09-23 | 戦後建築



9月の半ばというのに、傾きかけた太陽が、容赦無く照りつけます。


藤沢駅から徒歩10分。午後遅くに旧近藤邸を見学しました。
旧近藤邸は、藤沢市辻堂の松林に建てられた別荘です。
老朽化のため取り壊されることが決まり、保存を求める市民運動により藤沢市が譲り受け移築保存されました。
藤沢市民会館事務室に鍵を借りに行くと、先客が持って行っているとのこと。
玄関先で、帰る方から鍵を受け取りました。
そして緑が多いせいか、藪蚊の大群に襲われました…。

施主の近藤さんは、子供が11人。
和室の多い海辺の別荘は、子供たちにとって楽しい場だったのだろうと思います。
























窓はすべて、閉ざされています。
建物を味わうべく佇む気持ちは 暑さのため消え失せました。
2階へ上がると、体温が急上昇。もう我慢できなくなって退散~。
人の常駐しない建物は、ことのほか暑くて長居できません。

旧近藤邸
竣工 1925年/移築 1981年
設計 遠藤 新
所在 神奈川県藤沢市鵠沼東8-1(藤沢市民会館前庭)

2012.9.15
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葉山・藤沢 建築とアートめぐり 旧山口蓬春邸

2012-09-19 | 美術館・博物館・記念館・園
つい暑くて、妄想してしまいました。

本当は、素敵なタイトルの付いた ぷちバカンスを過ごしてきたのです。

9月のとある日、ブロ友テツさんから
アート&音楽つながりのジョヴァンニさん行きつけの
藤沢のギャラリーCNで開催される、写真の作品展オープニングレセプションへ行きませんかとの
お誘いを受けました。

夕方からのレセプションなので、テツさんは、鎌倉散策か葉山の美術館に行く予定だと聞き、
タイムスケジュールも、すべておまかせして、まだ行ったことのない葉山を案内してもらうことにしました。
題して

「葉山・藤沢 建築とアートめぐり」

はじめに 今は記念館となっている
葉山にある旧山口蓬春邸を訪ねました。
空はどんよりと低く雲がたれこみ 今にも雨が振りそう。
逢春の小径と表示してある路地を行くと
ガラスの門に行き着きます。







石積みの階段を上っていくと、そこはかつての日本画家・山口蓬春の住居兼アトリエ。
親しい友人 吉田五十八 の設計によるものです。
吉田五十八は、新興数寄屋と呼ばれる和風建築の大家です。
(館内の写真はありません…。)

一番の見所は、画室です。
旅館の離れにいくときのような高低差のある廊下を行くと
広々とした画室につきます。

大きく開いた窓の下には大きなソファーがあり
座ってみると かつてここには川端康成も座ったことがあるのだと
係の方は話してくれました。

家具は全て作り付けで、画材や筆の大きさに合わせた仕切りの戸棚などが
壁一面にしつらえてありました。

長押のない窓は、開放感があり、引込み戸はすべて戸袋に収納可能だとか。
窓からは、庭の紅葉などの木々のささやきが聴こえてきそう。
季節の移ろいを眺めながら 創作にいとしむ画家の姿が
しのばれます。


ソファー後方の窓から見える庭


1階 画室

2階の旧画室には、八角形の足の正三角形の机が6個組まれて正六角形の座卓として置いてあります。
一つ一つ使ってもよし、好きな組み合わせで使えるテーブルは
とても便利そう。
エアコンのない旧画室で、夏は裸で描いたのだそうです。ここからは海が見えて、なかなか素敵。

係の方が、詳しく建物の説明をしてくださり、頭が下がりました。
非公開の「茶の間」と「内玄関」「桔梗の間」が今回特別公開中です。
ぜひこの機会に、訪れてみてはいかがでしょう。
ただし、この季節、庭からの見学は、藪蚊との戦いです(笑)。

そういえば肝心の山口蓬春の作品を見忘れました。

旧山口蓬春邸◇山口蓬春記念館
竣工 1954年
設計 吉田五十八
所在 神奈川県三浦郡葉山町一色2320

2012.9.15
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海を見たくて 「ふたつの時間」

2012-09-17 | 美術館・博物館・記念館・園
彼は、海を見つめていました。
9月だというのに、日射しは夏。



「きゃおきゃお、遅いよ~!
ずーっと待っていたんだ。」

「ずーっとって いつから?」

「8月18日からだよ」

「ごめんなさい。暑かったでしょ?」

「待ちくたびれて、洋服は溶けちゃった。
早く 会いたかったよ」

「ごめんなさい…。」

彼は、硬いのです。

なーんて…。夏の妄想。








野外彫刻作品「TWO TIMESーふたつの時間」
互いに背を向けあい 海と山とを見つめています。

美術館の建物周囲は、遊歩道になっていて
この他にも オブジェが置いてあります。

神奈川県立近代美術館 葉山を初めて訪れました。



もう少し、駐車場から入口までの間口が広くてもいいような…。













海の見えるレストラン オランジュ・ブルーは、座席数が少なくて
いつも混雑するようです。早い時間だったので、待たずにランチを頂きました。

 




暑くて 凹みました。

「TWO TIMESーふたつの時間」は、イギリスを代表する彫刻家アントニー・ゴームリーの彫刻作品で、
葉山の風光明媚な海と山と対話する、期間限定のアートプロジェクトです。
展示期間◆2012年8月18日~2013年3月初旬予定

開催中の企画展「ビーズ イン アフリカ」は、出展作品が少なくて
物足りなさを感じました。
国立民族学博物館の、あの圧倒するようなインパクトのある品を見たいものです。

◇神奈川県立近代美術館 葉山
竣工 2003年
設計 (株)佐藤総合計画
所在 神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1

2012.9.15

コメント (20)
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夏の飛騨と信州の旅13 松本 「陶片木」と旅ノート

2012-09-14 | 

旅の締めは、陶片木。器と雑貨のお店です。
冬の時と違い、モノトーンの涼しげな色の器が多く並んでいます。
ご主人に伺うと、知らず知らず季節にあった器を選ぶようですと
笑って答えてくれました。

















看板猫 桃ちゃん

旅で買った 自分用のお土産

  

陶片木の器。
左端は、小鉢ですが とても気に入りました。どんなお料理にも会う器です。



高山で見つけました。布の盆栽。
樹の根元の赤いものは、金魚です。



碌山美術館で見つけた リス 埴輪にも見えます…。

 古川の鯉



やはり、雷鳥の里のほうが美味しいです。

 

左は高山ピーチクパークで購入した小さなすずめ。背後にあるのは10円硬貨。
八ツ三館のお風呂に行くとき用の袋と同じ物を買いました。




松本市内を、草間彌生号?が走っていました。
いきなり現れてので お~っ!と思う間に 走り去りました。

◇夏の旅ノート(ドライブ)
8/6 東京 → 飛騨高山 → 古川 泊
8/7 五箇山 → 白骨温泉 泊
8/8 乗鞍畳平 → 碌山美術館 → 大町温泉 泊
8/9 扇沢 → 黒部ダム → 安曇野 わさび大王の水車 → 
松本 旧開智学校・松本市旧司祭館 → 松本市美術館 → 陶片木 → 東京

どこもお勧めですが、安曇野水車付近はお薦めしません。
行きたいところを見て回った 気まぐれな旅です。
移動が多くて あまり参考になりませんが…。
夏の旅日記、これでおしまいです。








見た目ほど美味しくありませんでした。
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タティングレース 淡い水色のドイリー

2012-09-09 | レース編み
表目と裏目と同じ色のシャトルを2個使うので
時折間違えてしまいます。
細い刺繍糸は、間違えると解けません。

もうあと3ピース×2列で完成ですが
どうも糸が足らなくなりそうで
ここで終わりにしました。



DMC刺繍糸8番828使用

初心者には、少し太目の糸で、
色を変えるデザインのほうが楽ですね。
糸はエミーグランデ ハーブス。指ざわりもよく、解きやすくて助かります。
今度は ピンクの糸で編んでいます。



早くプレゼントできるように 上手くなりたいな~。
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松本市美術館 草間彌生 永遠の永遠の永遠

2012-09-08 | 美術展



見果てぬ夢のその先を
見つめているような眼差し。
草間彌生そのものが 芸術作品のよう。
輝いています。
 
鏡を合わせた作品の部屋に入って
鏡の中の ほんものの私はどれか
探してみた。

昨日の私 今日の私 そして未来の私
たまには 自分のことだけを見るのもいいものだ。

そこには 一面 少しくたびれたおばさんが
ほほえんでいました。



館外にある常設展示 



芝生を駆け巡る子供たちの笑い声が響いていました。
私も一緒に 走ってみたい…。



happy Birthday
お祝いのメッセージ、有難うございます。
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夏の飛騨と信州の旅12 草間彌生展

2012-09-04 | 美術展
間に合いました。
松本に生まれた、草間彌生の展覧会。





























松本市美術館◇草間彌生 永遠の永遠の永遠
会期  2012年7月14日~11月4日

2012.8.9
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夏の飛騨と信州の旅11 松本市旧司祭館

2012-09-02 | 西洋館
開智学校の敷地から、可愛らしい洋館が見えます。
明治時代にフランス人のクレマン神父により建てられた、宣教師館です。





入場無料で、開館していれば自由に見学できます。



玄関ホールはなく、いたってシンプル。どのへやにもマントルピースがありますが、
冬はかなり寒さ厳しそうです。



すでに午後4時近く、もういいでしょ?と言われつつ、
建物の周りをグルグル。



基礎はレンガ積みで、空気穴のアーチがアクセントになっています。





サンルームのような廊下が一階、二階ともにあり、開口部の多い家は冬はやはり寒そうです。



この玄関ポーチの雰囲気が、一番好き。



明治の館、頑張れ~!とエールを送って後にしました。

設計  クレマン神父
竣工  1889年(1991年に移築)
所在地 - 長野県松本市開智2-6-24

2012.8.9

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