きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

ブリティッシュ・ソングス 波多野睦美・高橋悠治

2013-04-30 | 演奏会・ライブ
JR市ヶ谷駅に着いたら 急に雨が強くなり 風に煽られながら
市ヶ谷ルーテルに到着。

ベンジャミン・ブリテン生誕100年・ブリティッシュ・ソングス



波多野睦美(メゾ・ソプラノ)/ 高橋悠治(ピアノ)

詩の対訳は、お二人によるもの。
ちょっと皮肉の混ざった歌が多いようです。
ホールはストレートな響きで
のびやかな生の歌声が聴けました。



傾斜地に建っている建物で
階段を降りたところが入口です。





ドアの取っ手



入口内側上部のレリーフ



こじんまりとした礼拝堂・ホールです。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

室内楽マラソン・コンサート 東京・春・音楽祭2011

2011-04-10 | 演奏会・ライブ
2011年上野の森で計画された春の音楽祭は
東北関東大震災後ほとんどの演奏会が中止となりました。

音楽祭出演予定の演奏家が中心となり、被災者支援チャリティーコンサート
「室内楽マラソンコンサート 音の絆」があることをOZが知り、
一緒に聴きに行ってきました。
収益は全額、被災地への義援金として寄付されるそうです。

急遽計画されたために、チケット発売開始は演奏会1週間前。
全席均一料金の指定席券でした。
前から6列目中央の良い席で
室内楽を楽しんできました。
大ホールでの室内楽は、やはり前方の席でないと厳しいです。

3部構成で、12:00~17:45
途中休憩を挟みながら
次々と、いろんなジャンルの音楽が奏でられ
演奏家たちの熱い想いを
肌で感じることができました。

久々の東京文化会館。
カメラ持参したのは初めてで
こんな造りだったのかと
感慨深く見てきました。

客席の撮影は禁止なので大ホールのレリーフの音響版など
お見せできないのが残念です。

■出演・曲目
《第Ⅰ部》
フルート:新村理々愛 ハープ:山崎祐介
 ドップラー&ザマラ:カジルダ幻想曲
 テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジーより第1番

ギター:鈴木大介、松尾俊介
 モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス
 ニーノ・ロータ:81/2

ソプラノ:天羽明惠 ギター:鈴木大介
 ヘンデル:オン・ブラ・マイ・フ、私を泣かせて下さい
 バッハ=グノー:アヴェ・マリア

ヴァイオリン:戸田弥生
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番よりシャコンヌ

東京メトロポリタン・シンフォニー・チェロ・アンサンブル
  (田中雅弘、古川展生、平田昌平、松岡陽平、江口心一、
   橋純子、長谷部一郎、森山涼介、柳瀬順平)
 フンク:組曲 ニ長調よりアダージョ、フーガ
 ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック(メドレー)
 アンダーソン:フィドル・ファドル

チェロ:工藤すみれ ピアノ:河村尚子
 ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ  第3番より第1楽章

《第Ⅱ部》
メゾ・ソプラノ:波多野睦美 リュート:つのだたかし
 ジョン・ダウランド:甘い愛が呼んでいる
 ヘンリー・パーセル:美しい島
 カタルーニャ民謡:鳥の歌

チェロ:古川展生
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番より
        プレリュード、サラバンド、メヌエット

ヴィオラ:川本嘉子 ピアノ:野平一郎
 シューマン:3つのロマンス
 ディズニー:星に願いを

OZチェンバー
  (第1ヴァイオリン:依田真宣、須山暢大
   第2ヴァイオリン:塩田 修、猶井悠樹
   ヴィオラ:大島 亮、瀧本麻衣子
   チェロ:奥泉貴圭、山田幹子
   コントラバス:橋洋太
 ショスタコーヴィチ:弦楽のための交響曲op.110a(原曲:弦楽四重奏第8番)

フルート:工藤重典 ピアノ:野平一郎
 ドビュッシー:シリンクス
 プーランク:フルートとピアノのためのソナタ
 フォーレ:夢のあとに

《第Ⅲ部》
メゾ・ソプラノ:林美智子 ピアノ:野平一郎
 武満徹:小さな空、三月のうた、翼

ピアノ:田崎悦子
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻より
        第8番 前奏曲
 ガーシュウィン:3つのプレリュード

オーボエ:広田智之 ピアノ:野平一郎
 R.シュトラウス:《8つの歌》op.10より「献呈」「夜」「明日」「万霊節」

ヴァイオリン:加藤知子、漆原啓子、川田知子、井上静香
ヴィオラ:川本嘉子、大島 亮
チェロ:山崎伸子、工藤すみれ
 メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 op.20

最後の一曲、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲は
激しいかけあいで心に残りました。















夕暮れ時の上野公園の桜を見ながら
例年とは違い静かな花見客を横目に坂を下って帰りました。

ぼんぼりは灯らず、薄暮の中で
桜が強風に震えていました。





東京文化会館
竣工 1961年
設計 前川國男建築設計事務所
所在 東京都台東区上野公園5-45

2011.4.9
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ダイドーの嘆き」波多野睦美

2010-03-15 | 演奏会・ライブ
上野から地下鉄を乗り継ぎ、代々木公園駅の地上に出ると、いつしか雨は雪に変わっていました。
寒い夜です。積もらなければ良いな~と思いながら、ハクジュホールへ。
休暇をもらったのはこのためでした。職場が遠いので、開演に間に合わないのです。

波多野睦美さん(メゾ・ソプラノ)のCD「ソリチュード」(作曲:ヘンリー・パーセル)発売記念コンサート
Dido's Lament

ヘンリー・パーセルはイギリスのバロック時代の作曲家で、
400曲あまりの作品を残し、36歳という若さでこの世を去りました。
伴奏は、ハープシコード、バス・ヴィオール、リュート
バロック楽器の音色が、心地よく波多野さんの歌を紡いでいきます。
透明感のある 伸びやかな歌声。
魔女と女王の歌を 一人二役で演じました。
アンコールは、「濃いしていると彼女はもう告白する」




演奏終了後に新発売のCDを手に、サイン会へ。



ガラス窓ごしに、街の光がまたたいていました。
ろうそく型のライトにびっくり。良く出来ています。



外は雪。
このまま積もりそうな夜。
何か あたたかなものが食べたい…。

2010.3.9
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌舞伎座へ

2009-01-04 | 演奏会・ライブ


昨年12月のとある日、職場の先輩から電話が掛かってきました。

「歌舞伎の招待券をもらったんだけど、観にいかない?」
「えっ、行きたいです!!良いんですか?」
「当日、歌舞伎座の前で会いましょう」
「わー、嬉しい!」

と、ものの一声で歌舞伎を観にいくことになりました。ぐるぐるお偉さんの間を周り、巡り巡って私の元へ~♪
歌舞伎座解体のニュースが流れていたので、残念に思っていた矢先のことです。歌舞伎座は、一度も訪れたことがありません。中学の歌舞伎教室は、新国立劇場でした。

インターネットで当日のプログラムを見ると、開演は16時30分で終演が21時。
こんなに長いとは思ってもいなかったので、びっくり。
その後先輩に電話をして「夕食はどうしますか?お弁当?おまかせします」
ということでおまかせして、当日を迎えました。

席は1階。思ったより良い席で、きょろきょろ天井を見たり、脇の座敷席を見たり 落ち着きません。
この中途半端な時間。それに平日。なのに満員なのはなぜ?
緞帳が何重にも下がっていることも初めて知りました。

プログラムは
1 名鷹誉石切
2 高坏
3 籠釣瓶花街酔醒

始めは、上手に座る口上の歌い手と三味線の弾手に目がいってしまいました。
舞台の桜の木や衣装の美しいこと。

セリフも、耳慣れない言葉で ぼーっとしていると、不思議なことに
だんだん何を言っているのかが解るようになってきました。
同じセリフを言って、ポーズをとるのは 「見得を切る」って言うんでしょうか。

お弁当を取りにいき、座席で食べました。映画館のように、飲み物を置くスタンドがあると良いのになあ。
脇の座敷席には、ポットとお茶の用意がしてあります。差別化された席は、オペラ座のボックス席のよう。

せっかくなので、建物内を探検。
売店は品揃えが多く、うきうきして見て回りました。
食べ物の実演販売もありました。食べながら観るのが歌舞伎座流などといいながら販売しています。おいしそうなので焼きたてのきんつばを買い、客席へ。

歌舞伎でありながら、ラップのようなノリで舞う染五郎に拍手。
最後の出し物は、あでやかな花魁の悲しい恋の物語。TVではよく見る幸四郎の本来の姿に見入ってしまいました。

悲しいクライマックスに 悲しい出来事…。
真後ろに座っている年配の女性の食べ物を食べる音と、かばんをがさがさする音には開幕からずーっと不快感を持っていましたが最後の涙うるうるする福助演じる花魁の死の場面。
後ろにゆっくりと倒れる花魁の姿に感銘していると「あら~~ 体 柔らかいわね~~!」の声が。
先輩と顔を見合わせてしまいました。気をつけたいものです。

日本のオペラ… 実にドラマチックな歌舞伎でした。

先輩、有難うございました!!

2008.12.11

初めての歌舞伎座に舞い上がってしまい、建物の写真は撮り忘れました。
あー、残念。

にほんブログ村 地域生活(街) 東京ブログ 東京 その他の街情報へ
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横浜カーフリーデー in横浜公園

2008-09-25 | 演奏会・ライブ
横浜公園で、ふしぎなライブを聴きました。



Liberty-Comm という楽器演奏と舞踊・パフォーマンスのグループ。


 
円形のステージを囲むように座って聴いてみました。何が始まるのかな~~
謎な 踊り手が次々と熱演。

    


モヒカン狩りのトランペッター 炸裂!





どういう展開になるのか、いつ終わるのか…。
野外で聞くトランペットやサックスの音は、木々の梢に吸い込まれ
空高く飛んで行き、
残響のないストレートな音を楽しみました。


2008.9.23
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コンサート◇19世紀ギターと歌うドイツリート ミニョンの歌

2008-09-24 | 演奏会・ライブ
ハクジュホールに 波多野 睦美さんの歌を聴きに出かけました。
この日のプログラムは、19世紀ギターと歌うドイツリート。


18世紀後半から19世紀かけてギターは変容し、5複弦か6複弦で張られていた弦は、6単弦になりました。
弾きやすくなったことで、広く大流行。今日に至ります。 シューベルトも愛した名手によって製作された19世紀のギターを使っての演奏です。デリケートな楽器は、すぐに音が変わってしまい、チューニングが難しそうでした。

ドイツリートのギター伴奏を聴くのは初めてです。
ピアノ伴奏と違い、強い音や長い響きのない伴奏は、曲の印象が違います。憂いのあるギターの爪弾く音に波多野さんののびやかな歌が重なり ホールの中に響いて、美しい音が紡がれていくような そんな気持ちになりました。つのださんは、タブラトゥーラのコンサートとは別人のように寡黙で、目線でものをいいながら控えめにパフォーマンスしていました。素敵なコンサートでしたが、少し時間が短いような気がしました。

  

ホール上階(9階)にスカイテラスがあります。風が抜け、夜景が綺麗なので、休憩時間にちょっとだけ景色を見に行きました。今日は昼間なので、目の前に代々木公園の森が広がり、遠くには西新宿の高層ビル群が霞んで見えます。残念ながらここは喫煙コーナーになっています。



ホール入り口上部にある細い糸の飾りが好きなんですけど 上手く撮れませんでした。



演奏会終了後、ロビーにてサイン会が行われ、発売されたばかりのCDドイツリート『夜の歌』を購入してお二人のサインをジャケットに頂いて帰ってきました。


2008.9.15
ハクジュホールにて




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

波多野睦美 ◇The voice of the Earth

2008-07-18 | 演奏会・ライブ
王子ホールに出かけました。
王子製紙のメセナ活動として作られたこのホールは、
音の響きが良い、客席315の、こじんまりとしたホール。

寄せ木細工のような、四角い木がぎっしりと並べられた床が
とても美しい。音にも良いのかもしれない。


コンサートに行くと、年配の方のおしゃれに
つい目が行ってしまう。

年を重ねるほどに、その美しさは光っているように思えるのだけれど。
いつまでも 美しくありたいという気持ちを持ち続けたいと思う。

波多野さんのコンサートは、やはり女性客が多いので、
ロビーは 華やかな雰囲気に包まれていました。


王子ホールの、開演の合図が私は 好き。
係りの女性が、鐘を鳴らしながら歩いて
時を告げるのです。 

この日の演奏は、民謡からの選曲。
日本、フランス、イギリス、ハンガリーと、実に多彩。

プログラムの解説とほとんどの対訳は、波多野さん。
曲に対する熱意が伝わってきます。

伴奏(ピアノ)・編曲は、寺嶋陸也さん。
きらびやかな伴奏は、時には ふわーっと前に出てきて圧倒されてしまった。
席が、前すぎたからかな。

曲の合間に、波多野さんのトークもありました。
人気が有った曲は、いくつもの替歌を持っているという。
グリーンスリーヴスは 特に人気が高かったそうです。


演奏家のちらしに、波多野さんのメッセージが記されています。
全てを言い表した言葉だと思う。
聴く側にとっても、同じような フォークロアの持つ素朴さと、土の香りが伝わってくるのを感じました。

+。:.゜:.。+゜+。:.゜:.。+゜+。:.゜:.。+゜+。:.゜:.。+

小さい頃よく母が歌う宮崎の民謡を聴いていた。
「ひえつき節」も「刈干し切り唄」も、身体のそこの方に溜まっているメロディーだ。
永く歌い継がれて、地に生き残ってきた旋律は、しなやかで強い。
人肌で柔らかくなった織物や、たくさんの手が丸みをもたらした土の茶碗のように。
民謡には、それらと同じ手触りがある。その旋律を口ずさんだすべての人の喉が、歌を滑らかにしてきたのだから。

+。:.゜:.。+゜+。:.゜:.。+゜+。:.゜:.。+゜+。:.゜:.。+

当日の演奏曲目

プログラム

◆日本民謡
宮崎県民謡/寺嶋陸也:稗搗節
間宮芳生:「日本民謡集」より
 とのさ(第2集)山形県民謡/まいまい(第4集)富山県民謡/
 ちらん節(第5集)鹿児島県民謡/さんさい踊り(第4集)富山県民謡/
 子守唄(第1集)秋田県民謡/米搗まだら(第5集)長崎県民謡/
宮崎県民謡/寺嶋陸也:刈干切歌

◆オーヴェルニュの歌
カントループ:「オーベルニュの歌」より
 泉の水 [3つのブーレ](第1集)より/紡ぎ女(第3集)/
 オイ・アヤイ(第4集)/子守歌(第3集)

********** 休憩(20分) **********

◆イギリス民謡
ブリテン:「イギリス民謡集 第1集」より サリー・ガーデン(詩:イェイツ)
ヴォーン=ウィリアムズ:リンデン・リー
ブリテン:「イギリス民謡集 第1集」より 木は高く育ち
スコットランド民謡/寺嶋陸也編:ラグル・タグル
イギリス民謡/ヴォーン=ウィリアムズ:グリーンスリーヴス
ブリテン:「イギリス民謡集 第3集」より 流れは広く

◆ハンガリー民謡
バルトーク:「20のハンガリー民謡集」 Sz.92より
 縁結びの歌1(第3集 様々な歌)/縁結びの歌2(第3集 様々な歌)/
 古い哀歌(第1集 悲しい歌)/セーケイの緩やかな踊り(第2集 踊りの歌)
 セーケイの速い踊り(第2集 踊りの歌)


聴きなれた、イギリスの唄が やはり一番心にしみました。
波多野さんの歌は、やはりバロック楽器の伴奏で聴いてみたいな。


◇◆2008.7.10◆◇
王子ホール◇東京都中央区銀座4-7-5
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京フルトヴェングラー研究会管弦楽団第17回定期演奏会

2008-03-17 | 演奏会・ライブ
東京フルトヴェングラー研究会管弦楽団第17回定期演奏会
指揮 野口 剛夫

モーツァルト ピアノ協奏曲第20番二短調K.466
ベートーヴェン 交響曲第9番二短調



ソリストは、舞台奥へ着席し、合唱団は3階席へ着席して第9が始まった。
ソリストも合唱団も 第9は、1楽章から着席し、この交響曲の響を共に体験すること。
これは、指揮者の要望だそうだ。

指揮者自らが、シラーの原曲を現代日本語に「意訳」した、新しい解釈の演奏だった。
発音や、ブレスのに位置など 違いはあるに違いないが、
みごとに歌い上げていた。

歓喜の歌(シラー/野口)

中略~~

全ての人が手をとり、喜び合えたら。
今こそ全ての人よ、祈ろう。
喜び願えば、世界は変わる。
喜び求めよ。

舞台も狭く、オーケストラは弦楽器は最小限の人数で、各人の音が良く聞こえた。
最初から テンポが速く、心配するくらいアッチェレランドし、怒涛のような4楽章を迎えた。舞台から落ちる人もなく、無事に終演を迎え、ほっとする。

ソリストが、舞台奥の位置なのが残念だった。
合唱団は、3階席バルコニーに位置し
残響のない会場で合唱団の力強い歌声が天井から降ってきて感動した。拍手!





  2008.3.15
  ◇日本キリスト教団本郷中央教会
  15:00pm~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

波多野睦美 キャバレー・ソングを歌う

2008-03-03 | 演奏会・ライブ
銀座にある王子ホールへ、波多野さんの歌を聴きに行きました。
この日は、19時30分開演。お勤め帰りを意識した遅めの設定だそうです。
そのかわり休憩は無し。ちょっと緊張して、水分は控えました。
開演前に、ロビーをハンドベルを持った女性が鳴らしながら歩いて周り、客席へと促します。
電子音じゃない、ベルの音。良い感じなのです。

波多野さんは、ぐっと肩の開いた濃い青のドレス。髪型もちょっとUPにしていつもと違います。
キャバレーソングとは、ミュージカルや映画などで歌われ、広く愛された曲をさします。ガーシュウィン、コール・ポーター、ブリテンと歌い、ピアノのソロをはさんでプーランク。
やっと聴き慣れた曲、「愛の小径」。伸びやかな声で、ひときわ心に沁みてきます。
いつも歌う前に、波多野さんは歌詞の訳を話してくれます。気分は聴衆も歌手も同じ。そんな素晴らしい演出で曲は進みます。
日本の曲、武満徹 映画 他人の顔より「ワルツ」と谷川賢作「はくしゃくふじん」は、そのまま楽しめました。笑! 表情豊かに歌い上げます。波多野さんの歌は、やはり素敵です。

アンコールは、武満徹「翼」とヘンリー・マンシーニ「ムーン・リヴァー」
翼は、石川セリの歌う曲とは、まったく違う曲に聴こえました。

演奏会後、1階ロビーにてサイン会がありました。
波多野さんは、ステージ衣装のドレスのまま現れて、入り口扉の開閉で冷たい風が吹き込み、とても寒そう。先週タブラのコンサートを聴きましたと話しかけたら、「まあ、いつも有難うございます!」と笑顔で答えてくれました。

この日は、東京都現代美術館、小川美術館、王子ホールと巡り、アートな一日でした。

2008.2.27

東京都中央区銀座4-7-5
王子ホール
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タブラトゥーラ~新しい自転車~

2008-02-23 | 演奏会・ライブ
世界最強の古楽器バンド、タブラトゥーラのコンサートに行ってきました。
久々のCD、新しい自転車からの選曲とゲストに波多野睦美さん。
とても楽しみにしていました。

ハクジュホールは、ビルの7階にあります。ラウンジからは、眼下に代々木公園の黒い森の翳が広がり、その奥に新宿の高層ビルが瞬いています。
ホール内の壁は、装飾に光が灯り、光の流れのようです。
客席は300席。こじんまりとして、響きもよく、ここちよい柔らかな音を楽しめます。

つのださんは、リュートソロのコンサートの時とは
別人のよう。歌って、踊って 魅せてくれます。
オープニングはタルタリア。
この曲を聴いたあとにエールを送る、ブラボー!の練習。
常連さんが多く、ノリのりで ブラボー!と発声。
タブラのコンサートは、心から楽しまなくっちゃ。
「恥ずかしい」という気持ちは忘れてしまおう。。

1部最後の「ごわごわ」で
メンバーのパフォーマンスも最高潮。
聴衆も、一緒に掛け声を掛けて 同じ波に乗っています。

2部は、ゲストの波多野さんが登場。
舞台が いっきに華やかな高尚な空気に包まれました。
伸びやかな美しい歌声。
スカボロフェアは、心の中で一緒に口ずさみました。
イギリスの古曲と、タブラオリジナルのオードを聴きました。
しっとりとした艶やかな声に、控えめなタブラの音が重なりあって
夢の中に迷い込んだような世界でした。

3部は、またまたタブラの演奏。
メリハリの利いた、選曲でした。
メンバーのパフォーマンスを見て、笑いがこみ上げてきます。
芸人なのです。イギリスの古楽器バンド レッド・プリーストに引けをとりません。
田崎先生のパフォーマンスも光っていました。
(私は、その昔不肖の弟子でした)

アンコールは、あれもだめこれもだめ、海賊の唄
舞台へとお客がなだれ込み、客席あわせて総立ちで手拍子と踊りで盛り上がりました。カチャーシー状態です。
久々に 良い音楽を聴いて、こころから楽しめました。
タブラの音楽は、是非ライブで聴いてみてください。

2008.2.22
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする