きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

中之島界隈と大丸心斎橋店

2011-01-31 | 近代建築
中之島への途中で、東京で大人気の堂島ロールのローリーちゃんに遭遇。




いずれも外観のみの見学です。



日本銀行大阪支店




大阪市中央公会堂









どう見ても、辰野金吾っぽい建物です。




夕暮れ時の日本銀行

お買い物ではなく、建物見学で大丸心斎橋店へ。
この日は夜8時までの営業でした。

案内カウンターに行き、店内の撮影について尋ねたところ
撮影は禁止のこと。
東京から建物を見に来たと告げたら、三つ折りの
「W.M.ヴォーリズと大丸心斎橋店の建築美」というパンフレットを出してくれました。

もう作っていないパンフレットなのだそうです。
「建築好きな方向きの絵葉書を販売しています。
甦る文化の光彩 ヴォーリズと大丸の建築美 @300
大丸心斎橋店に見る ヴォーリズの建築美とイルミネーション @500
の2種類で12枚セットです。」
「ぜひ売ってください!」
「あと、化石には興味ありますか?」
「化石は、結構好きです」
「改築時に出てきたアンモナイトの化石を差し上げます」
化石と「大丸心斎橋店で化石をさがそう!」なる印刷物をいただきました。
日本橋三越同様、内装の大理石に化石があるのだそうです。

店内の見所と、外観は撮影OKなので一押しの場所を教えてもらいました。
親切にしていただいた上に、お店近辺の観光スポットなども教えてもらいました。
店内の装飾は、改築されてはいますがとても見事でした。







案内の方のお薦めポイント 外壁の孔雀。



絵葉書の一部です。


□日本銀行大阪支店
竣工 1903 改修 1982年
設計 辰野金吾、葛西万司、長野宇平治/改修:日建設計
所在 大阪府大阪市北区中之島2-1-45

□大阪市中央公会堂
竣工 1918年
設計 岡田信一郎/実設計 辰野片岡建築事務所
所在 大阪府大阪市北区中之島1-1-27

□大丸心斎橋店
竣工 1922年
設計 ヴォーリズ建築事務所
所在 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1

2011.1.21

急がないと、一日が終わりません(笑!)
いつもよりハイペースでUPして行く予定です。
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旧大阪図書館(大阪府立中之島図書館)

2011-01-30 | 近代建築

1


夕暮れの追った中之島を散歩しました。
階段上の正面玄関には大阪図書館の文字。
ここは見たかった建物の一つ。



正面玄関の階段には、立ち入り禁止のお願い札が。
さて、入り口はどこ?
悩んでいたら、階段脇の細い通路を行く人がいたので付いて行くと
そこが入り口でした。



受付で見学したいと告げると、荷物をすべてロッカーに入れて
事務室へ行くように言われました。
手荷物は差し出された透明なビニール袋のみ。

カメラを手に、事務室で申請書を書き
階段室のドームのみ撮影許可を貰い
弧をえがく階段を昇って行くと
そこはドームのある中央ホール。









階段の右の壁に野生を表した「野神像」、左の壁には知性を表現した「文神像」が
立っています。
薄暗い階段室は時が止まったよう。

ドームと彫像のある図書館は
ここだけでしょう。

資料室、閲覧室などは、ごくごく普通の図書館。

1904年(明治37年)に、立派な都市なのに図書館がないのはおかしいと、
住友本家第15代吉左衛門の寄付により建てられた図書館です。
1996年に東大阪市に中央図書館がオープンして主な機能は移りましたが
大阪、古典籍およびビジネス関係資料を提供する図書館として
今もなを利用されています。

旧大阪図書館(大阪府立中之島図書館)
竣工 1904年
設計 住友本店臨時建築部(野口孫市、日高胖)
所在 大阪府大阪市北区中之島1-2-10

2011.1.21

この日の
大阪の街歩きは
もう少し続きます。

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梅田地下換気塔

2011-01-28 | 村野藤吾
近寄れないのです。

歩道の無い、車道の中洲に建っています。
出来ることなら すぐ側に立って
見上げてみたい。





車の往来があるので 諦めました。
彫刻群のような 煙突です。
太さも 高さも 形もそれぞれ違っています。
竹のイメージなのでしょうか。

「ようこそ」

 そう ささやいているような気がしました。





竣工 1963年
設計 村野藤吾
所在 大阪市梅田駅前

2011.1.21
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大山崎山荘

2011-01-27 | 西洋館
昨年暮れに、結婚25周年を迎えました。
息子たちは留守番させて、水入らず?の
二泊三日の旅に出掛けました。

いつも行きたいところを見つけては
手帳に書き留めています。
ひとつひとつ 塗りつぶしていきたい…。
無謀とも思われる
私的に とても贅沢な旅(解ります?)の始まりは、ここ。

カテゴリーは、悩みながら洋館にしました。
建物内は、撮影禁止でした。

ただ、ただ感動~。
言葉にはあらわせません。

訪れる人もほとんどいなくて
ついのんびりしてきてしまいました。


















左手に見えるのが、美術館への階段室。





新緑か 紅葉の季節に訪れてみたいな…。





大山崎山荘□アサヒビール大山崎山荘美術館
竣工 1932年
設計 加賀正太郎
所在 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3

◇新館
竣工 1996年
設計 安藤忠雄

2011.1.21
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ホキ美術館

2011-01-25 | 美術館・博物館・記念館・園
山田五郎が案内人のBS日テレぶらぶら美術・博物館 で見た ホキ美術館へ行ってきました。
新興住宅街の一角にあり、予想外に駐車場は満車で驚きました。
ナンバーを見ると、結構遠方からの来館者が多いようです。













 

写実絵画専門美術館で、只今館記念特別展を開催中です。
番組で自作を解説していた生島浩の作品を興味深く見てきました。

長い三層の長い回廊からなる建物で、
展示室の窓からは自然光が入り、外の景色も見えて
こちらを見上げている人も多く
美術館のかたちが気になるので、早く外から見てみたい気持ちでいっぱいになりました。

一部空中に飛び出した部分もあり
外からみると とても不思議な空間となっています。



ホキ美術館 
竣工 2010.9
設計 日建設計
所在 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15

2011.1.10

美術館内のレストランは大変混雑して、早めにクローズしてしまいました。
(入館と同時に予約するのが賢明です。)
残念だけど仕方がないので車を走らせたら、美術館の向かい側先に
イタリアンレストラン「トラットリア ボッカ ボーナ」を見つけました。
案内も料理も早くて、お薦めです。



 


旅日記、ただいま編集中です。
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渋谷区立松濤美術館

2011-01-18 | 現代建築
遅く起きた日曜日。
カーテン越しに朝日が差し込んで
洗濯機が終わるのを
ぼーっと待っていると
いつのまにか 冬空になり 雪が舞っている。
ベランダの中に 雪が吹きこみ
風に揺られてくるくる。
戦意(洗濯への意気込み)が消えてゆく…。

家族が起きる頃には
雪はやみ、青空が広がって 何もなかったような
いつもの日曜日。

一瞬「建築家 白井晟一  精神と空間」展を見に汐留ミュージアム へ出かけようか…とも考えたが
日曜美術館で見た、松涛美術館へ行くことに。
「大正イマジュリィの世界」展を開催中。

要塞の中に入っていくような
そんな気分。





 

地上2階、地下2階の建物の中央部は、
吹き抜けになっていて 大きな井戸の中のよう。

 

 



正面入口エントランスを抜けて扉を開けると
橋があるのです。

 




下を覗き込む



美術館の空は 丸いのです。









企画展よりも、建物が気になって…。
◇渋谷区立松濤美術館
竣工 1980年
設計 白井晟一研究所
所在 東京都渋谷区松濤2-14-14

2011.1.16

今週末、二泊三日の旅に出ます。
宿など、やっと手配が終わりました。
旅の勉強などで更新も滞り、皆様のところへも伺わずに申し訳ありません。
中途半端になりそうなので、最新のものをUPしました。
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諸戸氏庭園

2011-01-15 | 美術館・博物館・記念館・園
どうしても見てみたい…
いつ再訪できるかわからないし、あの美しい紅葉の奥に見える建物を
確かめてみたい。六華苑の入口前で悩みました。

「きゃおきゃおさん、私のことは気にせずに
どうぞ見てきて!」

「チャメ子さん、ありがとう。
頑張って走ってみます。
ゆっくりでいいから、必ず来てくださいね。」

走りました~。

通りを右に出て、ボーリング場の看板前を右折して
道なりに行くと、赤レンガの倉庫が見えてきました。
ああ、見たいけど…急がなくちゃ…。






米倉

 

商家のような間口の家が見えました。
この時、ちょうど15時58分。
庭園の看板を片付けている女性に言いました。
「見学二人。連れはもうすぐ来ますから。」
パンフレットと入場券の半券を貰い、外に出てみると
チャメ子さんが一生懸命急ぎ足で歩いているのが見えました。
「間に合いましたよ。」
と手を振って、待ちました。

伊勢の商人、諸戸清六が材木商山田彦左衛門の下屋敷を買い、
住まい兼店舗としたのが現在の諸戸氏庭園の本邸。
敷地に西本願寺を模した御殿と呼ばれる建物を建てました。

  

  


  

 

菖蒲の季節は、さぞ美しい庭園なのだろうなと
チャメ子さんと飛び石の多い菖蒲田の中を散歩しました。

本邸端に洋館がひっそりと佇んでいます。

後を継いだ、諸戸精六は
お隣りの洋館の影響か10坪ほどの洋館を増築しました。
設計は 名古屋の建築家 鈴木禎次。
手持ちの本には
アーチ型の窓には花のステンドグラス。
柱には金の装飾が施され、華やかな洋室の写真が載っています。
いつか公開されることを夢見て 後にしました。





諸戸氏庭園
所在 三重県桑名市太一丸18
開園時間 10:00~17:00(入園は16時まで)
春・秋のみ公開

2010.11.24

チャメ子さんとの熊野への旅は、これにておしまい。
楽しい旅のおすそ分け、遅くなりましたがお届けします。

家に帰ってから、庭園は期間限定の開園だったと知りました。
ラッキー!
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旧諸戸清六邸

2011-01-09 | 西洋館
熊野へ旅の続きです。
思わぬハイペースの見学で、4日目は朝早めの特急で熊野市をたち
桑名に着いたのはお昼過ぎ。
駅前で食事でも…と思ったけれど
美味しげな店が見当たらず
かねてから訪れたかった「六華苑」へ直行しました。
残念ながら
おじさまの家ではありません。。

初代清六は、10代で米屋から出発して
若くして財を築き、
二人の男の子に財産を残しました。
二男の精太は中学卒業後、清六の下で
商売を仕込まれ清六逝去後、家業を継ぎました。
弱干21歳。
ちなみに二代目清六を継いだ
四男清吾は18歳。
後に、その二代目清六の新婚の家としてこの洋館は建てられました。

維新後、大隈重信を始め、松方正義、西郷従道などのところに出入りし御用商人としての地位を得、
諸戸家と三菱財閥との繋がりがあったことから、
ジョサイア・コンドルに設計を依頼できたようです。

案内板を見ると、苑内飲食禁止。
お昼はどうしよう…。



設計時は3階建てだった塔を
揖斐川を見るために四階建てにしたそうです。
塔が妙に高くてバランスが悪く見えるのは、設計変更したため。
残念ながら三、四階には昇れません。





11月も終わりなのに、バラがたくさん咲いていました。

 
 
  

その奥に、レストランRoccaがありました。
満席のようで、まずはとりあえず 建物内を見学することに。
1時間後、レストランを訪れました。
団体客が去った後で とても静か。

KUWANAランチ(蛤と旬のお魚がメインのコース料理)を注文。
思いも掛けない 優雅なひとときを過ごしました。





この正面の玄関から入りたかったです。





洋館右手にある和館の玄関から中へ入ります。

  

  

  

 



建物内では、何組も結婚衣装をまとったカップルが
写真撮影をしていたので、
あまり撮りませんでした。
調度品の一つ一つに説明プレートが付いていたのが気になったのも
写真を撮らなかった原因の一つです。
階段室を始め、内装はいたってシンプル。
コンドルさんは、青年実業家の依頼に
明るく装飾性を抑えたものを
設計したようです。
建物外観は非対称で 意外でした。
洋館奥には、広い和館が続いています。
清六は、次第に和館での生活を好み、
洋館はその後事務所として使われたのだそうです。

うらうらと晩秋の日本庭園を散歩しました。

 
 
  


苑の端には赤レンガの塀があり、
その奥に 何かが見えるのです。
それはそれは見事な紅葉の奥に
 お堂らしきものが…。





六華苑入口の受付の方に聞いたら、塀の奥は 諸戸氏庭園とのこと。
見学は16時が最終受付。
この時、すでに15時55分…。

◇旧諸戸清六邸(旧東諸戸邸)
竣工 1913年
設計 ジョサイア・コンドル
所在 三重県桑名市大字桑名字鷹場663-5六華苑内

2010.11.24

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元旦のお約束 

2011-01-06 | キョロちゃん
暮れから旅に出て、
きゃおきゃおは 元旦の夜、家に帰りました。

翌朝
きゃおきゃおは、お年玉の500円玉を2枚
ぎゅっと握って 津田沼イオンへお買い物。



あった~!
キョロ袋が 元旦に売り切れずに残っていました。

限定ハッピーペコポコboxも買っちゃおうっと。
今年一年 きっとハッピーだわ♪

 


きゃおきゃおは スキップしながら
おじさまの住むおうちへと向かいました。





きゃおきゃおの冒険は
今年も続きます(笑!)

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朝日の中で

2011-01-01 | このブログについて




A Happy new year.
Everybody must be one happy year.






きゃおきゃおの庭は、本日3周年を迎えました。
まだ見ぬあなたも、ご一緒に見学記を楽しんでいただければ幸いです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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