きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

長崎 旧出津救助院と大野教会堂

2019-03-29 | 教会・礼拝堂
旧出津救助院を、閉館間際に見学しました。
ド・ロ神父が設立した授産施設で、マカロニ、そうめんやパン、製糸・製織など多彩な生産が行われた施設です。








シスターが、オルガンを弾いてくれました。




マカロニ工場

大野教会堂(竣工 1893年)
山の中腹にある、フランス人 ド・ロ神父が建てた教会堂。現在は、使われていないそうです。





玄武石の割石を積んで、漆喰仕上げの壁は、ド・ロ壁とよばれている。





遠藤周作文学館近くの「道の駅夕陽が丘そとめ」駐車場で、夕日を見ました。

日没まではまだ時間がありそうで、諦めて空港へと向かいました。

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長崎 外海(そとめ)をドライブ

2019-03-17 | 教会・礼拝堂
五島列島を旅したとき、外海から多くのキリシタンが、迫害を逃れ。豊かな暮らしを夢見て移住してきた
という話を聞き、心に残っていましたました。
そういうわけで、長崎の旅の最後に、レンタカーで、外海をドライブしました。
初めに訪れたのは、黒崎教会。










信者の方々によって積まれた煉瓦だそうです。
板張りリブ・ヴォールト天井の聖堂に、色鮮やかなステンドグラスの光が降りそそいでいました。
厳かで美しい、祈りの空間です。
五島列島の島々で訪れた教会に、どこか雰囲気が似ています。



駐車場から段々畑の脇の道をのぼっていくと、出津(しつ)教会に着きました。
海からの強い風を避けるために、屋根は低く造られたのだそうです。






塔の上のマリア像は、外海の地を見守っているかのようです。

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日本26聖人記念聖堂 聖フィリッポ教会

2018-08-25 | 教会・礼拝堂
夜の西坂の丘
右手に、不思議な塔が見えました。







まるで 生き物のよう。両手を高く掲げ、天に昇っていきそうにも見える。
この教会を設計した今井兼次は、「天の門」と名付け、天高いところでつながりアーチになっている
と語っているようです。




二十六聖人の一人であるメキシコ人宣教師 フィリッポ・デ・ヘスス(24歳)に捧げられた教会
フィリピンから司祭になるためにメキシコに向かう途中、船が座礁して日本で布教活動中に捉えられ殉教。
メキシコからの寄付で建てられました。。




日曜日のミサ前の時間。外壁の写真を撮っていたら、
見学どうぞ、と 声をかけられ、聖堂内へ。












明治になっても、キリスト教弾圧が続いたことを知ったときの驚きを
ふと 思い出しました。
2018年6月から同12月まで、外装工事のため覆われて塔は見えないようです。

竣工 1962年
設計 今井兼次
所在 長崎県長崎市西坂町7-8
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長崎 大浦天主堂

2018-06-19 | 教会・礼拝堂
天主堂入口で拝観料を支払うと、立派な小冊子がもらえます。
こころの自由 ここにはじまる
「大浦天主堂物語」

キリスト教の伝来と迫害の歴史。そして大浦天主堂創建の記録などが写真を交えて綴られています。
日本二十六聖人に捧げられた天主堂で、創建153年を迎えたそうです。
この小冊子を、心静かに聖堂内で読む時間がなかったのが悔やまれます。




信徒発見の記念碑







1867年フランスから届いたマリア像「日本之聖母」が、訪れるひとを迎えてくれます。







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まちたびにしのみや2016 カトリック夙川(しゅくがわ)教会

2017-02-21 | 教会・礼拝堂
「まちたびにしのみや」に参加するのは2回めで、
とても楽しみにしていました。
「夙川(しゅくがわ)モダニズム建築探訪」コースの集合は、阪急夙川駅。
イヤホンガイドを装着し、2班に分かれて出発しました。























    
                     聖母子と聖ドミニコの像           聖テレジアと信徒のこどもたち



竣工 1932年
設計 梅木省三
所在 西宮市霞町5-40

聖堂は、教会創始者ブスケ神父の敬愛する聖女テレジアに献げられ、「幼きイエスの聖テレジア教会」と呼ばれています。
阪神淡路大震災で被害を受け、2012年に耐震・改修工事が行われました。
カリヨンは11個あり、一日3回自動演奏で「お告げのマリア」が鳴るそうです。

聖堂内に、バラの花を手にした慈愛に満ちた聖テレジア像があり、その差し出したバラの花に
そっと触れ お辞儀をして外に出ました。
美しい 心あらわれる教会です。
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女子旅五島列島 3日目 江上天主堂

2016-12-23 | 教会・礼拝堂
朝からの雨は、どんどん強くなり
駐車場でワゴンタクシーを降りて
かっぱと折りたたみ傘を使って歩きましたが
洋服はずぶ濡れになりました。

木立の中から 天主堂が見えた時
その可愛らしさに 心躍りました。











リブヴォールト天井と、木目模様の列柱、そしてガラスに描かれた消えかかった花模様。
清楚な祈りの空間が広がっています。
木目模様と、窓ガラスに描かれている白と黄色い花は、手書きだそうです。

竣工 1918年
設計 鉄川与助
所在 長崎県五島市奈留町大串郷1131

奈留島から福江島に戻る船の中で
トンボロという自然現象が見えると
ガイドの方に教えてもらいました。

断崖絶壁の島々を観ながら船は進みます。
その厳しい土地に多くの潜伏キリシタンたちが
迫害を避けて五島に移ってきたそうです。
当初「五島へ五島へと皆行きたがる 五島はやさしや土地までも」と謡われましたが、
移住した先はほとんどが山間僻地のやせ地や、
漁業にも不便な海辺。
その移住先での過酷な生活のため、
「五島へ五島へと 皆行きたがる 五島極楽 来てみて地獄」
と俗謡が変化していったそうです。

キリシタン迫害は、明治になっても続いていたというのは
驚きでした。
1878年キリシタン禁制の高札が撤去され、やっと信仰の自由が認められたのです。

この日は雨のため、これといった写真は撮りませんでした。
福江港に着いて、帰りの飛行機の便まで約3時間。
また五島タクシーのKさんに、雨の日でも楽しめるところと伝え、
五島観光歴史資料館と明星院へ。
住職の奥様の丁寧な説明を受けて、またひとつ勉強になりました。


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女子旅五島列島 3日目 旧五輪教会堂

2016-12-20 | 教会・礼拝堂
目覚めると、雨の音が。
早起きして、みんなと連れ立って、温泉へ。
心なしか、雨が強まってきたような感じ。

早めの朝食後、福江港へ向かいます。
色々悩んだけれど、この旅は、宿泊+航空券付きの個人手配で
飛行機やジェットフォイルの予約はしたものの、小さな島への観光は
けっこうやっかいで、五島市観光協会主催の「五島列島キリシタン物語」
久賀島・奈留島編に参加しました。
雨天決行なのです。。

ワゴンタクシーは、スイスイ行くけれど
五輪駐車場までの道幅は対向車が来たらアウトなくらい
狭くて、ハラハラ・ドキドキ。
駐車場からは、山道を20分位くだりました。
海岸線の道の先に、民家のような教会が見えてきました。
雨でけぶっています。







今は礼拝が行われていないため、唯一教会内の撮影がOKでした。
竣工は1881年頃で、浜脇教会の旧聖堂を移築したものだそうです。











浜脇教会、牢屋の窄殉教記念教会を見学したあとに訪れたので、胸が一杯になりました。
この教会に行くには、細い山道を歩くか、船で渡るしかありません。
雨が一段と強くなってきました。
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女子旅五島列島 2日目 上五島その2 青砂ケ浦教会・大曽教会・中ノ浦教会

2016-12-18 | 教会・礼拝堂
上五島には、たくさんの教会があり、信仰のあつさを感じます。
福江島からの日帰りなので、いくつか選んで巡りました。

青砂ケ浦教会










大曽教会




最後に訪れたのは、入江に建つ 中ノ浦教会。



シオンの花が満開でした



五島列島の教会聖堂内は写真撮影禁止になっていて、はじめは撮りたい気持ちもありましたが、
段々とそういう気持ちが消えて、厳かな空間を楽しんできました。
クリスチャンではありませんが、祈るこころは共通だと思います。

世界が平和でありますように。
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女子旅五島列島 2日目 上五島その1 頭ヶ島教会

2016-12-16 | 教会・礼拝堂
ゆるゆると、路線バスは走っていきます。
先を急ぐわけではありませんが、途中で追い越しました。
バスの行き先は、頭ヶ島教会。
そう、私達の目指しているところと同じです。

教会の表示板を左折して細い坂道をくだっていくと
広場に出て、乗用車はグルっと周ってすこし離れた駐車場に停めるように
案内の方に言われました。













信者の方が、島の砂岩を切り出して積み上げた
石積みの教会。
折り上げ天井には、椿の花のモチーフの模様が可憐に描かれていて
清楚で華やかな空間です。
ここで祈りを捧げる歴史を思うと、胸がいっぱいになりました。




見学を終えて、歩きだすと、あの路線バスがバス停に停まっていました。
路線バスでも、見学できるように
バスは、30分位滞在して、折り返すのだそうです。

世界遺産に登録される前に、再訪したい教会です。

竣工 1919年
設計 鉄川与助
所在 長崎県南松浦郡新上五島町友住郷頭ヶ島638
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女子旅五島列島 1日目 福江島

2016-12-07 | 教会・礼拝堂


旅のしおり A4の紙を2回たたんだ大きさです。
表紙は、以前頂いたクリアファイルをコピーしたもの。
修学旅行のノリで作ってみました。

福岡空港で乗継ぎ、福江空港に着いたのは、午後1時過ぎ。
限られた時間を有効に使うため、タクシーを予約しておきました。
お世話になったのは、五島タクシーの乗務員Kさん。
行き先と料金は、話しあって交渉しました。

Kさんからの教会見学にあたっての注意は、
聖堂内は、写真撮影禁止。あと鐘楼は鳴らさないこと。この2点。


堂崎教会 聖堂内は、現在資料館になっています。まず初めに、歴史を知るのも大切ですね。





 


魚津ケ崎公園 遣唐使最後の寄港地


水ノ浦教会 ただただ美しいです。



午後ののステンドグラスの光がとても美しい教会に寄りましょうか。と、Kさん。
行きたいと言えなかった貝津教会へ。嬉しかった~。


高浜海水浴場


井持浦教会

ルルド



大瀬崎 夕日はもやがかかって、見えませんでした。残念。。


薄暮に包まれた道路脇に車の中から、鹿が見えたと友人が興奮して話していたら、
いきなり道路の真ん中で鹿がきょとんと立っていました。
車に当たらなくて良かった。。。
福江島は、思ったより広く、大瀬崎からホテルまでは約1時間かかりました。
夕食後、ホテルのワイナリーで購入した
五島ワインを飲みながら、ワイワイと夜はふけて。
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切妻勾配屋根の教会

2015-12-14 | 教会・礼拝堂
倉方さんの建築史講義後の見学会で
初めての教会見学です。

住宅街のなだらかな坂道の先に
ガラス張りの建物が見えました。

指名コンペを経て、4年の歳月をかけて
2014年11月に完成した教会です。









西沢設計事務所の藤沢さんがいらしてて
複雑な屋根の形になったいきさつなどの説明をしてくれました。







礼拝堂の屋根の中央には光を取り込む窓が








いつかオルガンの音色や賛美歌を
聴いてみたいと思いました。

◇日本キリスト教団生田教会
献堂 2014年
設計 西沢立衛
所在 神奈川県川崎市多摩区西生田4-9-3
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日本聖公会川口基督教会

2015-11-26 | 教会・礼拝堂
ぜひOZに行ってもらいたかった教会。
間に合って良かった。

阪神淡路大震災で塔が倒れるなど、大きな被害を受けましたが
世界中の方々の支援で復元された教会
























ガラス絵は、旧約聖書に出てくる花だそうです。
見ていると心が洗われるような気持ちになりました。

photo by OZ 去年の私の写真はこちら。

竣工 1920年
設計 ウイリアム・ウィルソン
所在 大阪市西区川口1-3-8

イケフェス大阪 2015年
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イケフェス大阪 2015年 日本基督教団大阪教会

2015-11-24 | 教会・礼拝堂
NHKの朝ドラ「あさが来た」の1回めの講堂のシーンは
どこだろう~?
と思って見たことを思い出しました。

OZに、ぜひ行って欲しいとお願いした教会。

















厳かな礼拝が始まりました。



 photo by OZ

竣工 1922年
設計 ヴォーリズ建築事務所(ウィリアム・メレル・ヴォーリズ)
所在 大阪市西区江戸堀1-23-17
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日本聖公会川口基督教会 特別公開

2015-01-25 | 教会・礼拝堂
淀屋橋を風に吹かれながら歩き
これからどうしようと思案して ふと見渡すと
一台のバスが遠くに見えました。
行き先は 「天保山」
ああ、あれに乗れば まだ間に合うかも。

近くのバス停に並び、混んでいるバスに乗り込みました。
後方から乗車し、前の扉から料金を支払って降りるシステムです。
土佐堀一丁目で降りるつもりが、「エンジョイエコカード」が
かばんのなかから見つけられなくて降りれず、
よくみたら出てきて、結局川口一丁目で下車。
これも何かのご縁。
2日に訪ねる予定だった、川口教会へ向かいました。







1995年の阪神・淡路大災害で大被害を受け、
取り壊しの話も出たそうですが、多くの方のご支援で
復元されたのだそうです。



清楚な花のステンドグラスが
ひときわ華やかな礼拝堂。
旧約聖書にでてくる花だそうです。










敬虔な光



教会の方の丁寧な説明を受け、
感激しつつ 後にしました。

竣工 1920年
設計 ウイリアム・ウイルソン
所在 大阪市西区川口1-3-6

生きた建築ミュージアムフェスティバル2014

 
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神戸女学院 ソールチャペル

2014-08-24 | 教会・礼拝堂
講堂脇の回廊を進むと、裏手にソールチャペルがあります。
講堂は、総務館と講堂、そしてソールチャペルが入った建物なのです。








ここに来てみたかった 長年の夢が叶った瞬間。
中に入って、言葉を失いました。





蝋燭型のステンドグラス













昼食休憩時間に急いで もう一度訪ねてみたら
窓から差しこむ光が チャペル内を黄金色に染めていました。







刻々とかわる様を
できることなら 椅子にかけて見ていたい。。

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