きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

第4回小樽アートプロジェクト2013「和光荘」

2013-09-29 | 西洋館
私的に、小樽といえば 和光荘。

日本のステンドグラス
「小川三知の世界」という本の
写真家 増田彰久の写真を見て憧れていた洋館です。

北の誉酒造の経営者・野口家邸として建てられ、自邸やクラブハウスとして使われました。
現在も個人所有で、普段は非公開となっています。

偶然この秋公開されることを知り
応募しました。




小樽駅からタクシーに乗り
市街の坂道をのぼり、潮見台の丘近くで下車。





橋を渡り切ると、和光荘が見えます。






この前までは、普段見学可能だそうです。

右手の階段を登ったところが正面玄関。
ぼーっと見上げていたら、受付はこちらと声をかけられました。
三連アーチ部分から中へ入り、受付へ。
内部は大邸宅にしては少し天井が低めの大食堂となっています。
見学会のレクチャーを受けたあと
歴史的地域資産研究機構代表(北海道大学院元教授)の角先生の案内で、館内を巡りました。
残念ながら館内撮影は禁止です。

札幌市立大学デザイン学部講師の山田良氏によるアート作品
「接合点としての空間芸術」と題したプロジェクトが見学会と同時開催。
作品の「襖絵」が食堂と、1階廊下に置かれ
和光荘の見どころが描かれています。
残念なことに 楽しみにしていた浴室は床の状態が悪いのと、見学人数が多いので
見学できず
この襖絵で見るのみでした。
せめて写真パネルの展示があれば嬉しいのに…。
展示場所の廊下は、通路にあたるため
説明を聞く際、何度もけったりつまづきそうになったり…。

外観のイメージとは違い、内部は和室がメイン。
昭和初期に、一時旅館として使われた部屋名の表示が
ところどころそのままになっています。
楽しみにしていたサンルームは、モザイクタイル床のため
冷え冷えとしていました。
大きく一面に連なる窓の外には庭の緑が広がり
心地よい空間となっています。
過ぎ去った華やかし頃に
思いを馳せながら ぐるぐる歩きました。

傾斜地に建つため、湿度が高く
建物の傷みが進んでいるようです。
随所にアールデコ風幾何学模様がほどこされた和光荘。
この建物の保存活用という重い課題を
どう展開していくのか見守っていきたいと思います。

洋館裏手の日本庭園に白く塗られた木で組まれた「屋根見櫓」があり、
「花道」と題された、苔庭に浮かぶまさに花道を渡って
のぼると、そこは「二畳庵(茶室)」
ポッカリと空いた窓から、和光荘を眺めます。
和光荘の屋根を映し出す鏡も設置されていて
両方楽しみました。



写真付きのレポートで広く情報を発信し
多くの方にこの洋館のことを知ってもらうのも大切ではないかと思うのです。
アートプロジェクトの余韻を
波紋のように広げたい そんな気持ちで和光荘を後にしました。

竣工 1922年
設計 佐立 忠雄(基本設計 野口喜一郎)
所在 北海道小樽市潮見台2-4-1

2013.9.23
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女子会 IN北海道

2013-09-27 | 近代建築
勤務地の違う気心の知れた仕事仲間3人で女子会。
今回の旅のコンセプトは「美味しいお寿司を食べに行こう!」です。

一泊二日の弾丸ツアーで
初秋の北海道へ。
私は北海道は初めてと言うと
「好きなところに行っていいわよ」(勝手にそう思い込んだだけかも…)と他の二人に言われ
あれやこれやと悩みながら、観光コースを決めました。

早朝羽田を発ち、新千歳空港からJRに乗り
11時過ぎには小樽到着。
風情のある駅舎に胸がときめきます。





まず初めに行ったのは お寿司屋さん、幸寿司。
カウンターに座り、ササーッと握ってくれるお寿司を堪能。
ご主人はぶあいそうで、ちょっとこわい感じ。
最後に 「生きた海老~ボタンエビがあるよ。どう?」と声をかけられ
迷わず注文(笑)。
ぷりぷりして 甘みがあって美味しかった!



お腹がいっぱい。 元気よく運河を目指します。


旧日本銀行小樽支店




アイヌの守り神シマフクロウをモチーフにしたレリーフ。
職員がいない夜、支店を見張っていたようです。
(外観の全体の写真は撮り忘れました。)





旧安田銀行小樽支店
今は飲食店が入っています。
なんだか、不思議。。









消防犬ぶん公


海運プラザ





小樽運河 浅草橋界隈は、台湾からの観光客で賑わっていました。






晴れてよかった~!

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おでかけ缶を持って??

2013-09-23 | キョロちゃん
9月1日からおもちゃのカンヅメが新しくなり
さっそく応募しました。

ジャーン。昨日届きました~!

8

なんだか とっても 小さなお友だち用で
きゃおきゃおには物足りない…。



今日から1泊2日でお出かけしますが
おでかけ缶は、もって行けないなあ~。

舞妓さんを楽しんだメンバーでの女子会
行ってきます!
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初夏の秩父宮記念公園

2013-09-19 | 美術館・博物館・記念館・園
今年6月の訪問記です。

休暇をもらって、少し遠い御殿場まで散歩に出かけました。
お天気は、残念なことに雨模様。それだけでもがっかりなのに
想定外のことが待っていました。
新宿までの電車が事故のため止まり、予約していた高速バスには乗れませんでした。
(高速バスは小田急ロマンスカーの半額で、バスを選びました)
後発のバスでは、御殿場駅からのバスの連絡がなく、
御殿場インターにて下車。
雨の降りしきるなか、ついていないなあ~と
トボトボ歩くことに。



秩父宮記念公園

秩父宮記念公園は、旧秩父宮別邸。
肺結核を患った秩父宮雍仁親王の療養のため、昭和3年(1928年)に
井上準之助蔵相の旧別荘を購入して設置された。
雍仁親王は当初は葉山で静養していたが、海辺より湿気の少い地のほうが
転地に適するとの医師の意見から御殿場が選ばれたという。
井上別荘当時は、江戸中期建築の茅葺き民家を移築した母屋一棟だったが、
習得時に療養室を増築、さらに昭和17年に新館を増築した。
また元の土間を洋間に改造して応接間・食堂兼書斎としており、
英国から取り寄せた調度品等に留学経験を持つ親王の好みが反映されている。

母屋は江戸時代、亨保8年(1723年)に建造された御殿場市深沢の庄屋小宮山家の
住宅であった。囲炉裏端のある部屋もあり、くつろぎの場として愛された。

    「古地図で歩く 天皇家と宮家のお屋敷」より








半夏生(ハンゲショウ)が見頃でした。

初夏の花々が優しく迎えてくれました。
花の一つ一つに名札が付けられ
見るものを楽しまさせてくれます。



陶芸を楽しまれた「三峰窯」
















外から、窓の中を覗こうとしたら
センサーが働いて、鳴動…。慌ててその場を離れました。



母屋のここから入りたいけれど、封鎖中。



建物を時計回りにグルっと行った先に入口があります。





進入禁止のロープが張られ、身を乗り出すと またまたセンサーが鳴動…。







赤坂本邸から移築された陛下の銅像。彫刻家 朝倉文夫の作。
登山を愛された宮様らしい姿です。



富士山を望んで




秩父宮さまは「スポーツの宮様」ということしか知りませんでしたが、
ここを訪れて、深い人間味あふれるお人柄がよくわかりました。
また違う季節に訪れたいと思います。

所在 静岡県御殿場市東田中1507-7
2013.6.20

※写真を並べてUPしましたが、追記更新しました。
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横山大観記念館

2013-09-17 | 日本建築
旧岩崎邸からほど近い場所に
日本画家 横山大観の住居兼アトリエだった建物
「横山大観記念館」があります。



門をくぐり、建物入口までは
さほど距離はありませんが
なぜか遠く感じる不思議なアプローチ。



京風数寄屋造りの建物が目に入ります。

館内は写真撮影禁止なので
心のアルバムに刻んできました。

初めてここを訪ねたときは
都心にこんな場所があるだなんて
信じられませんでした。

客間の「鉦鼓洞」と名付けられた部屋から
武蔵野の面影を残す、高低差のある庭園を眺めると
なんて贅沢な日常を過ごしていたのだろうと
思わずにはいられません。
大観の愛した大島桜が咲く季節に
訪れたいものです。

囲炉裏端に座って庭を眺めていたら
学芸員の方から記念館の見どころを解説してもらえました。
行かれたら、ぜひ会津若松出身の学芸員の方のお話に
耳を傾けてくださいね。
ガラス越しではなく見ることのできる作品と
建物の魅力を教えてくれます。

開館日が少いのと
写真撮影禁止なのが残念ですが、
上野池之端にお出かけの時は、ぜひお出かけくださいね。
お薦めします。

そうそう、この秋 横浜美術館で横山大観展が開催されるそうです。

横山大観記念館◇東京都台東区池之端1-4-24

2013.9.7
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文京区千石の「おとめ湯」見学会

2013-09-16 | 日本建築
文京区千石にある銭湯「おとめ湯」の見学会に行ってきました。
今年6月30日に、60年の歴史に幕を閉じた銭湯です。
夏の終わりとはいえ、溶けるような暑い昼下がり。
JR巣鴨駅からぶらぶら日陰を選んで歩きます。





福音館書店を見つけて
ちょっと興奮。



ところどころピンク色に塗られていて乙女チックな外観です。
その「乙女」かと思ったら
昭和29年に建てられた「おとめ湯」の命名は
先代の奥様の名「とめ」さんからとったのだそうです。







唐破風に千鳥破風、脱衣場は折り上げ格天井。
非日常な極楽空間。







脱衣所の外にある坪庭。温泉にきたみたい。
洗い場にも立派な中庭があり、男湯と女湯どちらからも眺められます。



「女湯」ペンキ絵は岩手の陸中海岸





火の落とされたお釜



「男湯」ペンキ絵は和歌山瀞峡







タイルはピカピカ。
ほんとうに廃業した銭湯?

係の方に聞いたら、見学会のために
ご主人が磨いてくれたのだとか。
時折見学会の様子を覗きに来ていました。



窓の外の中庭には池があり、今はもう水は抜かれています。
洗い場の覗き窓から鯉を眺められたそうで
鯉のパネル写真が有りました。まるで泳いでるみたいでしょ。



中庭の壁には、鏝絵の鶴が舞っています。








再開したのだと思って、お風呂に入りに来たおばあさんや
リニューアルオープンはいつだい?と聞きに来たおじいさんがいたりして
熱気にあふれた見学会でした。
あまりにの暑さに汗だく…いますぐお風呂に入りたい気分で後にしました。

東京には、まだまだ現役の宮造り銭湯が残っています。
どこか入りに行きたいなあ~。

所在◇東京都文京区千石3-31-12
2013.8.16
2013.9.1(この日は町田忍さんのトークイベントが有り、洗い場はごった返していました)
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旧岩崎邸庭園 撞球室特別公開

2013-09-15 | 西洋館
撞球室修復完了記念展示「蘇った金唐紙」を見てきました。
訪れるのは、3年ぶりです。
2010年春に全館撮影禁止となり、今日に至ります。
公開された撞球室内も、やはり撮影禁止です。





中に入れますが、自由に歩き回れるわけでなく
物足りなさが残ります。

芝庭や撞球室内で、やぶ蚊の大群に襲われました~。







せっかくなので、洋館を見学。
かつての岩崎家の迎賓館を、靴下ばきで見学。
大きな華やかな生花を飾るのをやめたようで
ちょっと寂しく思いました。

サンルームにあったは売店は撤去され、すっきりとしていい感じです。








とても木造とは思えない。







撞球室公開は、9月16日まで。
靴下の上からやぶ蚊に刺されました。
足は ぼこぼこ。
旧岩崎邸に夏場行かれるときは、防虫スプレー必携です。
笑い事じゃないですよ~!


◇旧岩崎邸庭園洋館
竣工 1896年
設計 ジョサイア・コンドル
所在 東京都台東区池之端1-3-45

2013.9.7
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松本 夏の陶片木

2013-09-14 | 
飛騨方面の旅の帰りに、松本市内を散策。
夕刻が迫っています。
松本は、訪れた1週間前にお祭があったそうで
まだその名残の提灯などが残っていました。



松本に来たときは必ずここに。
中町通にある陶片木に立ち寄りました。
暮らしの器や、家庭雑貨を売っているお店です。











看板娘の ももちゃんは 2階でお休み中。



猫の置物に、つい目がいってしまいます。



白い器を2つ購入しました。



アクセサリーを扱っている 凸凹堂で
天然石のハートのモザイクネックレスをOZに買ってもらいました♪



夏の旅は これにて終りです。

すでにそうですが…いつになく飛ばして
更新していきますので、呆れないでくださいね。

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残念な景色

2013-09-13 | 
新穂高ロープウェイに乗り
7分間の空中散歩。2階建てのゴンドラは満員でした。
終点は標高 2156mの展望台。
西穂高への登山口になっています。




曇でしたが、北アルプスの眺望はゼロ。
穂高の山々や笠ヶ岳も雲に覆われて見えず…。



ポストの後ろには西穂高の山並みが見えるはずでしたが…。



すこし歩くと千石園地で、初夏には水芭蕉も咲くのだとか。
訪れた時、花は少なく、木樹の根本に銀嶺草が咲いていました。
子供の頃、郷里米沢の森の中で見つけたときは
妖精かと思いました。
白い不思議な植物です。




初めて見る花 キヌガサソウ


展示してあった写真です。



掲示してあるポスターを撮りました。
眺望が悪いときは、高いロープウェイ代を返して~!
と 言いたい。
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飛騨古川の宿は八ツ三館

2013-09-12 | 飛騨
2012年の夏に初めて訪れた
八ツ三館
に泊まりました。
ここに泊まりたくて 旅先を決めたのです。
七夕飾りと、金魚のオブジェが歓迎してくれました。













ミニトマトも、立派なオブジェです。





カクテルから始まるお料理は、器も盛り付けもみごとで
あじわいぶかいものでした。



そして社長?の口上。

面白おかしく 八ツ三館のPR。
さすがです。
また来たくなちゃう~。

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飛騨古川の夏

2013-09-11 | 飛騨
昨年に引き続き、今年もまた、飛騨古川を旅しました。
今年の夏は、ひときわ暑かったですね。
ここ古川も、暑かったです!!



どこか懐かしい風景の街。
風に吹かれて 宮川のほとりを散策。
向こう岸に、創業1870年の旅館「蕉水亭」が見えます。





真宗寺



三嶋和ろうそく店





ここのろうそくは炎が長くて、幽玄な光をかもいだします。
そうそう、真夏はろうそく造りはしないそうです。



店の奥には、高窓が有ります。





旧の七夕です








牧成舎のソフトクリームは最高~!




次の日、牧成舎はお休みだったので、大久保製菓舗の桃フラッペをいただきました。





瀬戸川












旧七夕のイベントがあり灯籠に火が灯されました。
昼間の暑さが嘘のように、ひんやりとした夜に感激。
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リバーサイドツアー 物見台巡り

2013-09-10 | その他










3か所の物見台を巡る「リバーサイドツアー」は、あともう一回
10月5日に開催されます。
申込み方法はこちら

そして10月27日(日)、豊洲ドームでクロージングイベントが開催されます。
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リバーサイドツアー豊洲ドーム 東京インプログレス

2013-09-09 | その他
前に見た2つとは違い、
下から見上げるタワー 豊洲ドーム。

東京の木造家屋の廃材を利用して
造られました。

荒く組まれた木材は
天へと向かって触手を伸ばし
何かを吸い上げて、吹きあげているかのように
最上部は ポッカリと開いている。
まるで 生き物のよう。















風を通し 音を通し 光も通し

忘れていた 自然を五感で感じる。
ただただ ぽかーっと 囲まれた空を見上げて
汗だくになっていた。

初めて出会って、
一緒のバスに揺られて巡り
このドームの中に集って感じたことは
きっと同じ。










ツアー参加メンバーの 
それぞれのファインダーを通して
記憶の中に 刻まれて。

終わりは 始まりの始まり。



素敵な企画に参加できて
幸せです。
有難うございました。

隅田川の河口にて

◇第2回リバーサイドツアー
汐入タワー・佃テラス・豊洲ドーム
2013.8.31
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オリンピックは何処で

2013-09-08 | その他
東京都庁が オリンピック色に染まっています。
開催地は 東京! 願いよ届け~!







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リバーサイドツアー佃テラス 東京インプログレス

2013-09-06 | その他
汐入タワーを後にして
バスは佃テラスを目指します。
主催者からの挨拶と、レクチャー。
同行するパフォーマンス集団「表現」の方々のご挨拶。

 

隅田川の中洲の
樹木のなかに
佃テラスはあります。



緑の部分に、佃テラスが見え隠れ。

どうか晴れますように
という願いが届いたようで
青空となりました!







物見台という言葉がピッタリ…。



















またまたバスで移動です~♪

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