きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

無鄰菴の洋館と庭園

2011-09-30 | 西洋館
あの「無鄰菴会議」の行われた洋館は、土蔵のような開口部の少い建物で
中は蒸し風呂~。







1階は倉庫です。



2階は、1階の煉瓦の壁の造りとは一変した
豪華な部屋があります。
折上格天井の書院造りで、見事な模様が描かれています。
窓を閉め切り、薄暗くてよく見えません。
汗だくで 長居できませんでした。



山県有朋の趣味の深さに脱帽です。
庭園に茶室もあるのです。
作庭家 小川治兵衛の手がけた、東山を借景とした奥行きのある見事な庭園が
母屋の前に広がっています。






◇無鄰菴洋館
竣工 1898年
設計 新家孝正
所在 京都市左京区南禅寺草川町

2011.8.20

コメント (6)
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南禅寺 水路閣

2011-09-28 | 近代建築
前の記事の最後の坂道は、南禅寺まで続いていました。
インクラインと呼ばれる傾斜鉄道遺構です。
かつて台車に船を載せて上下していました。





朝早かったので、蓮の花が開いていました。



三門



観光客はまだいなくて、犬の散歩に来ている地元の方が多かったです。
なんて贅沢な散歩~。


 
南禅寺境内を、今もなお琵琶湖疏水が流れています。
橋の裏手の坂道を上ると、水の流れを間近に見ることができます。









早起きして良かった~♪

◇水路閣
竣工 1890年
設計 田邉朔郎
所在 京都市左京区南禅寺福地町

2011.8.20

東京文化財ウィーク 2011が公表されました。
これといったものが見当たらないような…。
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九条山浄水場ポンプ室(旧御所水道ポンプ室)

2011-09-27 | 近代建築
京都に着いたのは夕方でした。
一番楽しみにしていた場所を探しに
翌朝6時に起きて、一人で散歩。

ホテルのロビーで、コンシェルジュの方に
「何かお手伝いできることはございますか?」と声をかけられ
「ここに行きたいのです」
と本を指さすと、
「ボランティアの方が資料を配ることがありますが、あいにく今は切らしています。
たぶんホテルを出て右手に行き、少し上ったところではないでしょうか」
と教えて頂きました。

とりあえず、ホテル前の崖下に見える建物をパシャ。




旧蹴上第二発電所

 

ホテルの周囲の斜面に赤レンガの施設がたくさんあります。新しいものか、古いものなのかは不明でした。




 
ねじりまんぼ

斜めにトンネルを掘る際、もっとも強度のある工法で
レンガを積むとねじれたような形になるところから
この名がつきました





琵琶湖疏水のほとりに…。






旧御所水道ポンプ室
 
これです。
一番見たかった建物。
森の奥にあるのかと思ったら、幹線道路から数分で到着。
かつて京都御所へ水を送るためのポンプ室でした。
そのため赤坂迎賓館や、奈良・京都国立博物館を設計した
建築家 片山東熊が設計したそうです。

でも
写真で見るのとは大違い…。
雑然としていて 輝きがありません。
脇に積んであるものを なんとかして欲しいです。
優美な建物が 泣いているような気がしました。

水道関係施設のため囲ってあって、残念ながらこれ以上近寄れません。



ジョギング中の竹中直人風のおじさんに道を聞こうと思ったら
あっという間に駆け降りて行ってしまいました。

九条山浄水場ポンプ室◇旧御所水道ポンプ室
竣工 1912年
設計 片山東熊
所在 京都府京都市山科区日ノ岡朝日町

2011.8.20
コメント (12)
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奈良ホテル

2011-09-26 | 西洋館
スーツケースを引きながら、近鉄奈良駅から歩きました。
日差しが強く、興福寺の五重塔の前を通り…
歩いて向かったことを後悔したけれど 手遅れ。
思ったより 遠かった~。

大昔は、クラシックホテルに憧れて本館に泊まりましたが
今回は新館に泊まりました。







鳥居つきマントルピース









 

メインダイニング「三笠」の外に鹿を発見!



ロビー「桜の間」

  



かつてアインシュタイン博士が泊まっった時に弾いたピアノ



メインダイニング 三笠
右手奥の窓から興福寺の五重塔が見えます。



かつてお土産で配った川合玉堂の団扇の額が飾ってあります。



古都奈良の
時を刻み続けるホテルです。
旅の始まりは このホテルから。
荷物を預けて、元気よく奈良公園へと向かったのでした。
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奈良の赤レンガ

2011-09-22 | 近代建築
レンタカーを返す前に、見たい場所があると家族に告げると
場所が場所なので…ちょっとだけだよ~!と言われてしまった。
街中に、こんな施設が建っているだなんて…。
坂を登り切ると、赤レンガの正門が見えました。
家族は車の中で「早くね~!」とブウブウ。
 



おとぎ話のお城の門のよう。
警備の方に、「正面の写真撮影は禁止です。
9月に中に入れるんですけどね、その時来てみてください」と言われました。
ガラスケースの中のポスターをぱしゃ。
ああ、近ければ…。
門の奥に見える建物も、なかなかです。





近くに赤レンガの建物がありました。
何だろう?

正面壁の上部に、刻印が見えます。
奈良市水道計量器室?
今はもう使われていない施設のようです。







◇奈良少年刑務所
竣工 1908年
設計 山下啓次郎
所在 奈良県奈良市般若寺町18

◇旧奈良市水道計量器室
竣工 1920年頃
設計 不明
奈良市東之坂町51

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見学会のお知らせ

2011-09-20 | その他




見学会を開催します。

わけあって、きゃおきゃおツアーの冠は外しました。 

1 開催日
  平成23年10月22日(土)

2 集合場所等
  集合:小田急線、千代田線 代々木上原駅 10:00AM
  
3 見学場所
  東京ジャーミイ、洋館会員制レストラン

4 参加費
  昼食代を含め約¥6,000円 交通費別途(移動は電車利用)
  このレストランは、ランチ・ディナーとも同じメニューなので、少し高めですが
 フラっといけない場所です。私も初めて訪れます。

5 参加資格
 きゃおきゃおの庭を見ていただいている方ならどなたでもOKです。

6 申し込み方法
  右側ツールバーにある【メッセージを送る】アイコンを叩いてメールください。
  HMかニックネームでの申し込み可。

7 申し込み締め切り
  平成23年10月9日(日)
定員(12名)になり次第締め切ります。

8 その他
  雨天決行。
  どちらの場所も写真撮影可能です。
  レストラン名は、メールにて問合わせ下さい。
  

ご参加をお待ちしています!

◇追記◇
メールを送信した方で、こちらからの返信メールの届かない方は
受信できていませんので再度送信願います。
コメント (2)
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真夏の奈良の旅 唐招提寺と薬師寺

2011-09-20 | 
奈良三日目の朝。
カーテンをそっと開けたら、外は雨。
チェックアウトを済ませ、外に出たらいよいよ
土砂降りとなりました。
肌寒く、少し着込んでみました。
車に荷物を積み込み、気が重い出発です。

唐招提寺に着いたら、あら~雨がやみました。
薄日も差し始め、気温もグングン上がって
また蒸し暑い奈良が戻ってきた感じ。
唐招提寺は初めてなので、楽しみにしていました。
 



金堂(奈良時代)









講堂(奈良時代)





宝蔵・経蔵(奈良時代)



鑑真和上御廟



緑の多い敷地に、古式ゆかしい建物が点在しています。
本尊・盧舎那仏坐像をはじめ、たくさんの仏像をみることができました。
あと、やぶ蚊にたくさん刺されました(笑)

唐招提寺から
暑くて ちょっとだらだら歩いて15分位。
薬師寺に着きました。
肌寒かった朝が嘘のよう。
日陰を探して、回廊を歩きました。



西塔(1981年)
西塔は少し高く再建されました。
木造の塔は、時を経て乾燥し縮んでいく。
そして基壇は、塔の重みで沈んでいく。
あらかじめそれらを計算して、塔は33cm、基壇は80cm、東塔より高く設計されています。
二つの塔の高さが揃うのは、200年後だそうです。
私は、基壇の高さの違いしか気づきませんでした。
 



東塔(白鳳時代)



金堂(1976年)





玄奘三蔵院伽藍(1991年)



東院堂(鎌倉時代)



大講堂(2003年)



2011.8.19
再建され、創建時の壮大な薬師寺の姿を見ることができます。
ぐるぐると 見上げながら見てきました。どれも大きいのです。
p.s
東塔は、2011年9月から解体修理が始まりました。
完成は7年後だそうです。
コメント (6)
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真夏の奈良の旅 長谷寺・明日香・奈良町「飛鳥」

2011-09-17 | 
 


猿沢池から見える興福寺五重塔。

書き忘れましたが、奈良一日目最後の見学は、興福寺国宝館でした。
千手観音菩薩、阿修羅像、八部衆、十大弟子など、国宝がたくさん展示してあり
見ごたえ充分。奈良まで来た甲斐がありました。
東京国立博物館の阿修羅展の時、阿修羅像をぐるっと取り囲む念仏踊りのような人垣を思い出して
くすりと笑ってしまいました。
 

ホテルから歩いて、近鉄奈良駅を目指します。
二日目は、駅前でレンタカーを借りて少し遠出。 

長谷寺の駐車場に着いたのがちょうど正午。
どこからか 法螺貝の音が。
微妙な音程が響きわたっています。
鐘楼で正午の時を知らせる法螺貝なのだそうです。







本堂は工事中で、五重塔を望む場所には、、足場が組み立てられていました。
本堂脇の木々の間から見える塔…写真は諦めました。



貼ってあったポスター。良いなあと思ってパシャ。



花の季節(桜・牡丹)や紅葉の頃は混むそうですが
とても静かなひとときを過ごせました。



明日香をドライブ。
「石舞台」



田んぼの中の民家脇にちんまりとあった「亀石」



「酒船石遺跡」

夕食は、ホテルで…と思いましたが
この日も買い物がてら奈良町へ。天ぷら「飛鳥」に入りました。

  

町家造りで、奥行きのある広い店内にびっくり。
坪庭のある、静かな佇まいのお店です。

飛鳥のお薦め膳を注文。
揚げたての天麩羅を抹茶塩でいただくのが、とても美味しかったです。
ハスイモを初めて食べました。






またいつか、訪ねてみたいお店です。

とても暑い奈良の二日目でした。
この日は奈良女子大学記念館(重要文化財)でランチタイムコンサートがあるので
行きたいと思いましたが…時間が合わず残念でした。
いつもながら、更新が遅くて旅の印象が消えていきそうです。
コメント (22)
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真夏の奈良の旅 東大寺

2011-09-11 | 
奈良公園を歩くと、鹿の多さに驚きます。
子鹿を見て、わあ 可愛い~!と近寄る二男。





鹿せんべいなる、鹿のおやつを1つ購入。



十文字に縛ってある紙の帯を取ろうとしていると
周りには人だかりならぬ 鹿だかり(笑!)
背中に暑い鼻息が…
鹿に取り囲まれて 怖くなりました。あっという間に鹿は完食。
ぱっと手を開いて 無いよ~と鹿に見せたら 走り去りました。
家族は、大笑いしながらその様子を写真に撮っていたようです。



大仏殿



汗を拭きながら階段を上ると、目の前は二月堂。
暑くて 暑くて~。
絵馬堂茶屋で「かき氷」を食べ、一息つきました。

法華堂(三月堂)は、平成25年3月末まで、修理のため拝観停止となっています。
ああ、残念。

 

二月堂





せり出した舞台から、奈良市内が一望できます。
すがすがしい気持ちになりました。

 









坂道をくだり、戒壇院(戒壇堂)へ。
天平の四天王像を見ることができます。
四天王は少し高い祭壇上に並んでいて、周りを一回り。
4体の足元には邪気が踏みつけられていて
興味深く見てきました。




 
夕食は、平宗奈良店で、8月限定メニューを頂きました。
駅弁で買う柿の葉寿司と違い、酢の味もほんのりで
ご飯もふっくらとしていて美味しかったです。

 
 
 
お店で、近くに酒屋はあるかと聞いたら、スーパー「オーケスト」を教えてくれました。
元は、酒屋なのだそうです。



品揃えも多くて、「だいぶつもやし」や奈良の野菜に見とれていたら
梅酒の量り売りに遭遇。心ときめきました。梅酒、大好きなんです。
試飲を聞いたら、どうぞどうぞ~!と言われ、
悩みながら 5種類試して、「紀州梅酒」と「古城梅酒」(720ミリリットル)を購入。
まだ、旅の一日目なんですけど 荷物がずいぶん重くなりました。






コメント (14)
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近況報告など。

2011-09-07 | マイホーム



一つ歳を重ねました。

少し照れながら赤ワインで 乾杯。
好きなことを 出来る幸せ。
見守ってくれている家族に感謝。
ありがとう。




昨年秋からの左手のしびれは
まだ続いていて 編み物はお休みしています。

きゃおきゃお見学ツアー、ただいま企画中。
とっておきの場所(のつもり…)へご案内します♪
乞うご期待!

更新はマイペースですが
建物見て歩き、これからも
どうぞ宜しく。


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奈良国立博物館 なら仏像館

2011-09-04 | 近代建築
家族での離島への旅を中止したので
奈良と京都をめぐる4泊5日の旅に出ました。
まあ、それぞれいろいろな思惑をいだいた旅です。

奈良についたのは、10時30分近く。
宿に荷物を置き、東大寺を目指しました。

暑くて死にそう~!



 奈良国立博物館前の池で
小鹿が涼んでいました。
 
「ねえねえ、涼んで行かない?」とささやいたら
あまりにも暑かったので、家族全員の賛同をもらえました。
わー、嬉しい~!

奈良国立博物館 常設展を見学しました。





旧正面入口は覆われていて ちょっと残念。








 
建物内の写真が撮りたくて、入口で、写真撮影許可を貰いました。
「建物だけですか?仏像は撮らないのですか??」
と言われました。写真NGマーク以外の仏像は写真撮影OKなのだそうです。
残念ながら これは!と思う仏像は撮影禁止となっていました。





仏像ユニット 五大明王

明王は、理想の実現を妨げるさまざまな障害をとりのぞくために、如来(にょらい)から強いパワーをあたえられた仏で、
不動、降三世、愛染、体元水などいろいろありますが、おそろしい姿をしています。



ソロデビュー?
蛇のネックレスとブレスレットをした軍茶利
ドクロの冠をかぶっています。



愛染明王

長男は薬師に従う守護神 十二神将が気に入ったようです。
(撮影禁止でした)

元正面玄関にあたる場所が、休憩室になっています。
おもいっきり休憩しました。











なかなか見ごたえがありました。

なら仏像館◇旧帝国奈良博物館本館
竣工 1894年
設計 片山東熊
所在 奈良県奈良市登大路町50



地下のレストラン 葉風泰夢(ハーフタイム)でランチ
冷麺を頂きました。
高校生学割もあります。
メニューはどれもお洒落~。

ミュージアムショップで常設展の図録でも買おうかと思いましたが、あまりにも重そうなので
親と子のギャラリー「ぶつぞう入門」¥800…お薦め~!
仏像のかたちと技法 ¥380
日本の美術 近代化遺産 産業編 ¥1,850
を購入。



つづく~!
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ザ・リッツカールトン・大阪

2011-09-02 | 
今回の大阪の宿は、ザ・リッツカールトン大阪。
我が家に帰った気分です(笑)
前回お世話になったコンシェルジュのHさんとはお会いできませんでしたが、
電話でお話ししました。

マントルピースは、薪ではなく涼しげなキャンドルでした。









大阪の街を見おろす コーナーツインの部屋です。





窓からの景色






リッツカールトンマークの帯締めをした
謎っぽいアヒルを
お土産に買いました。

次回から、きゃおきゃお家の夏休み「奈良・大阪記」を始めます。
見てくださいね♪
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