尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

カレル・チャペックの家を見るー平塚花菜ガーデン

2022年11月04日 22時28分52秒 | 東京関東散歩
 カレル・チャペックの家を見に行こうと思った。ちょっとプラハまでひとっ飛び、というわけじゃない。日本に作られているのである。チャペックの本を数年前にまとめて読んだとき、いろいろ検索していたら見つけた。場所は神奈川県平塚市。平塚駅からバスで約20分の「神奈川県立花と緑のふれあいセンター 花菜(かな)ガーデン」というところである。平塚ってどこだ? いや、湘南の町だということは知っている。この前行った開高健記念館がある茅ヶ崎の次で、家から乗り換え一回で行ける。行きは上野始発の熱海行き、帰りは平塚始発の宇都宮行きとどっちも始発電車が待っていたのに驚いた。
   
 何でチャペックの家があるかというと、『園芸家12ヶ月』の著者だからである。園芸家としてのチャペックを評価して、その家と庭を再現しようということである。ガーデンはかなり広くて、入ると子どもたちが大きな芝生で遊び回っていた。チャペックの家は地図で見ると、ずいぶん奥の方にある。近場のバラガーデンなどから順に歩いて行くと、突如という感じで出て来た。庭がチャペックの家と同じように設計されているのかは判らない。気候が違うから、多分庭も違っているだろう。中も再現されているのかなと思ったら、そうではなかった。休憩室に利用されていて、机と椅子が並んでる。壁にはチャペックの説明。一応並べてみる。
   
 庭を中心に、こんな感じ。なお、下の最後にホンモノのチャペックの家を載せておく。
   (チャペックの家) 
 平塚は相模湾に面した町だが、駅は海から少し離れている。バスは内陸の秦野駅行きだから、市街地を抜けると次第に畑地が増えてくる。遠くには丹沢山地が見えているが、案外平坦な地域にある。広いように思ったが、案外小さいとも言える。ここしばらく毎週金曜日に出掛けているが、珍しいぐらい気持ちよい小春日和。今日は暑いぐらいだった。
    
 駅から離れていてバスを利用するしかないから、案外歩かない。すぐに駅に戻ってしまったので、もう少し歩こうと思う。駅から少しで平塚八幡宮八幡山公園の洋館がある。八幡宮は大きくて立派な神社で、七五三で賑わっていた。
(歩道橋から)  (神馬)
 神社の裏の方に八幡山の洋館がある。旧横浜ゴム平塚製造所記念館で、国の登録有形文化財になっている。もともとは1905年に海軍がイギリスの会社と合弁で火薬工場を建設し、その時に食堂、ホールとして建てられたという。それは火事で焼失したが、1912年に再建された。そして海軍火薬廠に引き渡され、関東大震災でも倒壊しなかった。1950年に横浜ゴムに払い下げられ、2004年に平塚市が譲り受け、2009年から一般公開されている。庭にバラが整備され、美しい。中も見ることが出来る。
   
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