尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

根津神社から上野公園まで散歩

2023年12月04日 20時19分18秒 | 東京関東散歩
 入院していた日本医科大病院に書類を書いてもらう用事があったので、そこから直近の根津神社谷中霊園を通って上野公園まで歩いてみた。(上野駅で切符を買う用事もあった。)大した散歩じゃないけれど、それでも1万3千歩歩いたし、ちょうどイチョウが黄葉して見事だった。晴れ渡って青空がキレイな日だったが、月曜日だから諸施設が閉館だったのが残念。もちろん判っていて今日行ったのだが。地下鉄千代田線千駄木駅から団子坂を上って、「団子坂上」信号を左折5分程度で日本医科大病院に着く。案外近いところにいたのか。そこから道路を渡れば、そこがもう根津神社である。
   
 根津神社はツツジの名所として知られていて、その時期にはいっぱいの見物客で賑わう。今は静かな時期だが、案外外国人客が多かった。現在の社殿は1706年に後の6代将軍徳川家宣(当時は甲府藩主)が献納した土地に建てられた。それ以前に太田道灌も社殿を建てていたという。国の重要文化財に指定され、権現造(本殿、幣殿、拝殿を構造的に一体に造る)の傑作とされているという。重文なんか各地にいっぱいあるけど、震災、空襲を経た東京では貴重な文化財である。
   
 昔は根津権現と呼ばれていて、昔の小説にはその名で出て来ることが多い。また、この地域は江戸郊外でかつては遊郭があった。元々は非公認のものだったが、幕末には幕府の許可を得て営業していたようだ。明治になって、1888年6月で廃止され州崎(現在の江東区)に移転した。禁止の理由は東大(当時はただの帝国大学)がすぐそばに出来たからだと言う。近年の直木賞受賞作木内昇『漂砂のうたう』や西條奈加『心寂し川』がこの地域を舞台にしていて、何となく昔の風情を残している気がする。
  (谷中霊園)
 根津神社からひたすら東方向に歩くと谷中の寺町に出る。こんなにお寺が集中しているところは他にないと思う。さらに進むと谷中霊園に出る。都立の霊園だが、有名人の墓が多いことで知られる。もっともちゃんと調べてこなかったから、どこにあるのか判らない。というか、お墓めぐり(「掃苔=そうたい)という趣味がなく、墓にそれほど興味がないのである。ただ都会に真ん中にありながら静かな空間が広がっていて、それが散歩に向いている。ここからは遠くにスカイツリーが見える。徳川慶喜、渋沢栄一、横山大観、牧野富太郎、鳩山一郎などの他、最近では森繁久彌、平尾昌晃などの墓もあるらしい。
   
 あまり長居しないで、さっさと上野公園に向かう。上の最初の写真は旧吉田屋酒店で、下町風俗資料館付設展示場になっている。次が東京芸術大学で、ここもイチョウが凄いので撮ってみた。続いて国際子ども図書館(旧上野図書館)。最後が東京国立博物館本館だが、いつもは人が並んでいる。青空の下、こんなに人がいない写真。
   
 後は上野公園内のイチョウを撮って歩く。ホントに今日がまさに黄葉日和だった。美術館、博物館が多いところを歩いたが、全部閉まってた。日本医科大病院書いてもらう書類は12月にならないとダメなもので、12月1日はつい行きそびれた。他の日でもいいんだけど、早く処理したいと今日にした。しかし、施設的なところが全部閉まってるのも詰まらないもんだ。併設のカフェやミュージアムショップも全部やってないわけで。最後は国立西洋美術館。何度も行ってるけど、今や世界遺産。ここも月曜じゃなければロダンの彫刻を近くから見られる。上野公園散歩は前にしていて、銅像などはその時にいっぱい写真を撮ったから、今日はこれだけで終わり。何だか載せる意味があるか疑問だが、イチョウと青空がキレイなので記録しておこう。
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