尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

塔和子展

2011年06月11日 20時22分39秒 |  〃 (ハンセン病)
 ハンセン病資料館で開かれている「いのちの詩(うた)-塔和子展」へ行きました。記録映画「風の舞」を見たかったし。

 瀬戸内海にある香川県の大島。そこにある国立ハンセン病療養所大島青松園に、詩人塔和子さんが暮らしています。1943年に14歳で隔離、入所してから68年目。1957年頃から詩作をはじめ、1999年に高見順賞を受けるなど詩人として大きな評価を受けています。
 孤独の中で研ぎ澄まされた感覚で、日々の生と病の人生を深い言葉で表現しています。いや、深いなあという思いが自然に出てくる。感銘深い詩人です。

 同時代に、このような詩人が詩を書いていたことを、もっと多くの人に知って欲しい。ただ、ハンセン病ということではなく、今生きることに辛い思いを抱く多くに人に、塔さんの言葉に触れて欲しいと思います。塔さんの詩は著作権上ここに載せませんが、このサイトを是非ご覧ください。

 資料館ギャラリーの小さな展示ですが、是非ご覧ください。26日まで。月曜休館。
 ハンセン病資料館の見学も是非。無料です。(ハンセン病資料館は、西武池袋線清瀬、または西武新宿線久米川よりバスです。くわしくはホームページで調べてください。)

 なお、2階の企画展示室では「かすかな光をもとめて―療養所の中の盲人たち―」を開催中。こちらは7月24日(日)まで。ハンセン病は手や足、目などに病状が出やすく、盲人になる方が多いのですが、手も不自由で手で点字を読めない場合も多くあります。その場合でも舌の感覚は残ることが多いので、舌で点字を読む「舌読(ぜつどく)」をする方もいます。

 

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