工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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しっかりお休みしてね

2023年06月26日 19時48分56秒 | 鍼灸・東洋医学
先ほど少し雨がパラパラしましたが、真岡は今日も晴れ間が覗く暑い一日となりました。梅雨時期なので湿気も多く、より蒸し暑さを感じる不快な時期です。梅雨のない北海道で生まれ育った私にとっては心底イヤな季節でございます。本当、梅雨明けが待ち遠しい限りです。

梅雨になると節々が痛むという方は非常に多いですし、「雨の前に痛くなる」という方も多いです。下野新聞SOONにこんな記事がございました。


この現象、気圧の影響だという説明が一般的ですが、東洋医学的には湿邪という外界の気が人体に影響を及ぼすと考えられております。簡単に言えば湿気が原因なのでございます。

・・・ですが皆さん、おかしいとは思いませんか?

梅雨になっても健康な人は多いじゃないですか。体調を崩す原因が湿邪なら、日本人は梅雨になったら全員体調を崩すはずです。だからね、おかしいじゃないかと。勉強もせずに遊んでばかりいた学生時代の私はこう思っておりました(笑)。

ところがです。古典(素問の調経論篇第六十二)を読んでみますとね、その答えがきちんと書いてあるんですよ。

要するに、五臓の精気が虚している際に外因や内因などの影響を受けた場合、その結果として病理の虚が発生して病になる、発病するというわけです。五臓の「精気の虚」というのは、一昔前の製薬会社のCMでお馴染みの『未病』という状態です。「未だ病にならざる」という病気の一歩手前の状態の時に湿邪が侵入すると体調を崩してしまうんですね。「精気の虚」がない健康な人にはそもそも湿邪は侵入しませんから、いくら湿度が高くても体調に影響が出る事はないのです。
病気じゃないけど何となく調子が良くない・・・という状態は病の一歩手前です。本格的に体調を崩す前にしっかり休みましょうね。そして記事には『症状がひどい時の対応では、本県は「ひたすら耐える」との回答が31・6%』とありましたが、鍼灸も症状緩和や予防には効果的ですよ(^^)b

ちなみにですが、「休みましょう」というのは「何もせずただボーっとしろ」と言うわけではなく、「やりたくないことはやらない」「好きなことだけやる時間を作れ」という意味です。人間いつだって心に余裕が必要です。

・・・いやね、先日の経絡治療学会の講習会終了後の講師勉強会でこの「精気の虚」と「病理の虚」のお話が出て諸先生方といろんなお話をしたもので、あータイムリーだなぁと思ってさぁ(;^^)
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