私、あまりドラマは観ないんですけど、NHKの朝ドラと大河ドラマはほぼ観ています。そして今季はフジテレビの「春になったら」が気になったので、珍しく民放ドラマを観ています。
父娘のふたり家族。父が末期のすい臓がんで余命3ヶ月と診断されるも、治療は拒否。自分がやりたいことを実現しつつ、娘の結婚に反対して衝突するというストーリーです。
昨日が第8回目の放送。物語の終盤、娘の瞳が父にお灸をすえてあげるシーンがございました。おそらくすい臓がんから来る腰痛に対する施灸かと思われます。施灸しているツボは三焦兪、腎兪、大腸兪あたりでしょうか?父親役の木梨さんがとても気持ち良さそうにしているのがイイですね(^^)b
残念ながら、鍼灸治療ではがんは治せません。あくまでも対症療法としての施灸ですが、苦痛をコントロールしてQOL(生活の質)を向上させるためには非常に効果的です。当院でもQOL向上を目的としたがん患者に対する施術は積極的に取り組んでいます。ご自宅で施灸したいと希望される方には安全に使える「せんねん灸」をオススメすることもあります。薬局やドラッグストアなどで購入できますよ。
ドラマの中で使用されていたお灸は、おそらく形状から「せんねん灸オフ・しょうがきゅう八景」ではないかと思われます。
せんねん灸は誰でも手軽に使えるように作られた温灸です。最後まで燃焼しても安全に使えるように作られてはいるものの、気象条件や湿度、体調などによって軽いやけどになってしまう場合があります。
お灸というと熱さをガマンした方がよく効くと思われがちですが、実はせんねん灸などの温灸は熱く感じたらすぐに取り除くタイプのお灸で、決して熱いのをガマンしてはいけません。これはせんねん灸の公式サイトでもきちんと説明されています。
ところが皆さん、もったいないという理由で熱さをガマンしてしまいがちです(笑)。それは正しい使い方ではありませんし、良い効果も得られません。本来、お灸は気持ちがいいものです。ガマンして使うものではないのです。
せんねん灸をお使いの場合は熱くなったらすぐに取り除くようにしてください。寒い季節は体が温まりますし、暑い季節は余計な熱が発散されて涼しくなります。お灸はいろんな使い方ができる便利な道具です。
ちなみにですが、瞳の施灸はせんねん灸公式サイトでの推奨通りで完ぺきでした(笑)。ドラマも終盤に差し掛かっています。瞳の結婚はどうなるのか、父の病状はどうなるのか。毎週の放送を楽しみにしています。TVerでもご視聴できますよ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます