工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
電話 0285(83)3182
あなたの街のはり屋さん
お灸もやってます

どっちもどっち

2007年09月11日 21時17分36秒 | 工藤家の日常
今日の母は絶不調らしいのであります。腰から下が重く関節の痛みで足を動かしづらいそうで、むくみもやや出ております。退院後最も体調が悪いそうでございます。
脈を診ますとね、やや、確かによろしくない。肺も腎もずいぶん虚しており、脈も浮いてやや強め。虚熱が旺盛になっている模様でございます。肺虚がずいぶん進んでおりましたし、咳も出ているんですよ。それで「カゼでもひいたかな?」と思って体温計で熱を測ってみたのですが、いつもと変わらない35.9℃であります。・・・なんだろう?
そう思いながらとにかく治療を始めましたらね、母は唐突に愚痴り出したのであります。

「京ちゃんに帰れって言われたんだぁ・・・」

「あのかわいかった京ちゃんがさぁ、何でこんな風になっちゃったんだろうねぇ・・・」

「コトコちゃんにはさぁ、ばあちゃん臭いって言われるしさぁ・・・」

「もう帰りたい気分だよぉ・・・」

何でも、坊主とはケンカしたらしく、娘の何気ないひと言にもずいぶん深く傷付いたようでございます。
これを聞きましてね、ああ、なるほどと。肺気が停滞してるから調子が悪いんだなぁって、そう思ったのであります。

ずっと腎虚陰虚証で治療している母ですが、この証は肺気の循環が悪くなるのと同時に腎の陰気と津液が虚した状態でございます。
母の場合は慢性化した虚熱なので、実際に出ている症状は寒症状。これは発散する熱自体が少なくなっているためなのですが、発散できる熱が少ないので体内の水分も外に押し出せない。それでずーっと足がむくんでいたのですが、治療開始からしばらくして少しずつむくみが和らいで参りまして、先月下旬にはむくみも取れてスッキリした状態に改善しておりました。それがですねぇ、孫達との件ですっかり落ち込んでしまい肺気の巡りが悪くなった結果、水の停滞が起きてむくみや関節の痛みが現れ、停滞した水が肺に押し上げられる事で咳が出ていると。今の状態をそのように推測致しました。
つまり、ヘコんでいるから調子が悪いんじゃないかと・・・。

「まぁ元気だしなよ(・_・;)」とね、懸命にはげましながら治療致しましたが、坊主の言い分を聞いてみますとね、こりゃどっちもどっち。
坊主にしてみれば些細な事で注意されるのがよほど嫌らしく、「ばあちゃんがね、もう言わないけどさって言ってもまたすぐ言うんだもん、京ちゃんもううるさくて嫌だよ」だって。あまりにも低次元な争いにいささか呆れてしまいました(´・ω・`)

ばあちゃん、そんなに気にするなよ(^^;)
そして坊主はもう少しばあちゃんの言う事聞け( ̄□ ̄;)
コメント (1)
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