工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
電話 0285(83)3182
あなたの街のはり屋さん
お灸もやってます

詰るんです

2007年09月04日 20時32分36秒 | 工藤鍼灸院の出来事
本日お昼、歯医者さんへ行って参りました。左の奥歯に詰め物をしたのですが、いやこれが痛くてねぇ(^^;) すっかり肩凝っちゃいました。
その後少々お時間がございましたので、ついでに髪の毛も切って参りましたよ。歯医者さんの緊張から解放されて、切られながらすっかり爆睡してしまいましてね。首がカクンカクンしてたせいか、左右の前髪の長さが全然違います(;_;)

今日は仕事以外で疲れております、院長でございますよ。

本日はのどに何か詰ったような、引っかかっているような感じがするという患者さんがおりました。痛みはなく、のどの違和感のみだそうで、「のどが気持ち悪い感じ」と申しておりました。

『金匱要略』や『備急千金要方』などの古典には「咽中炙肉あるが如し」「咽中帖々として炙肉あるが如し」などという一文がございます。これは炙った肉片が引っかかったようなのどの異物感の事で、咽中炙肉感と申します(梅の核、つまり種が引っかかった感じという意味で梅核気とも申しますね)。昔の人は面白い表現をするものですねぇ。
のどに関係する経絡は腎経でございます。腎虚になると腎経の上部にばかり気が滞るようになってのどが詰った感じがするようになるのですが、この場合の証は必ずしも腎虚証というわけではなく、肝虚証の場合もございます(肝虚証=肝・腎の虚ですから)。脈をよく診て、病理状態をしっかり把握した上で判断するしかありません。
本日の患者さんは腎虚証として治療致しましたが、治療直後からスッキリしたようで「あ・・・何か大丈夫みたいです!」と申しておりました。おそらくストレス性のもので症状も病証もまだ軽い状態だったので早く取れたのだと思います(^^)

今日の方は大丈夫でしたが、その異物感が咽頭や食道などの重篤な病気のサインである場合もございます。その辺の見極めは非常に重要ですから、これはおかしいと思ったら必ず専門医の検査をお勧めするようにしています。何ともなければそれはそれで安心ですしね。
コメント
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