工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
電話 0285(83)3182
あなたの街のはり屋さん
お灸もやってます

英語も勉強しなくちゃ

2006年04月25日 23時07分08秒 | 工藤鍼灸院の出来事
午後10時も過ぎ、ようやく今日の仕事もおしまい・・・と思ったら、一組の外国人ご夫婦がいらっしゃいました。



真岡にはブラジル人が非常に多いんです。人口7万人弱の町に2000人以上のブラジル人が住んでおり、買い物に行けば必ずと言っていいほどポルトガル語が聞こえてきます。
当院にもブラジル国籍の患者さんには多くご来院頂いていますから、ポルトガル語の資料も用意しています。患者さんにポルトガル語を教わる機会も多いので、治療に必要な問診程度の会話なら簡単なポルトガル語での意思疎通もできるようになりました。最近は日常会話もだいぶ慣れてきました。
ジーコのインタビューは早口なのでまだ聞き取れませんが・・・がんばれ俺!



あ、それでだ。てっきりブラジルの方かと思って「ちょっとだけポルトガル語話せますよ」って言ったら「僕はパキスタン人なので」と流暢な日本語が返ってきてびっくり!

パキスタンの方は初めてだなぁ~、言語は何だろう?英語かな?あ~俺英語しゃべれないわ~!ってひとりでパニックになっていたら、「日本語話せるから大丈夫です」って笑顔で言って頂きました。・・・良かったぁ、安心しました。

以前、日本語が全くできないフィリピンの方にご来院頂いた事がありました。僕にタガログ語がわかるはずもなく、かといって英語での意思疎通もほとんどできなくて非常に困った経験があります。治療自体は脈を中心に組み立てるのでそれほど困らないのですが、やはり細かい事を聞き出せないと全体の流れも作りづらくて非常にやりづらい。
それ以来、英語ができない事がすごく悔しくて「勉強しよう!」と決めていたのに、ここまでサボっていました。

・・・反省して明日からは英語の勉強も始めます。NHKの『英語でしゃべらナイト』から始めようと思います(笑)。
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東洋医学的鼻血ブー

2006年04月25日 19時59分24秒 | 鍼灸・東洋医学
いや~、今日のお昼の雹(ひょう)にはびっくりしました。急に暗くなったかと思ったら雷とともにバラバラバラッッッ!って降ってきて、お昼ご飯を食べながらちょっぴりビビってしまいました。
そんな昼食後、紘子先生がチョコレートを食べながら「あ~鼻血出そう」と言っていました。こういう事を平然と言ってのけると、もう立派なおばちゃんですよねヽ(´o`;

なぜチョコレートを食べ過ぎると鼻血がでるのか・・・実は西洋医学的・科学的には全く根拠のない話なのです。知ってました?東洋医学的にもチョコレートの食べすぎで鼻血が出るという根拠は見つけられません。チョコレートと鼻血の因果関係に関しては、医学の東西を問わず根拠はないのです。僕もチョコレート好きですが、食べすぎて鼻血出した事はないしなぁ。

それではどうしてこういう事を言われるようになったのか・・・。一説には「チョコレートが高級品だった時代に子どもがたくさん食べ過ぎないように言われ始めた」というものもありますが、これ本当かなぁ~σ(゜・゜*)
個人的にはこの説にものすごい違和感を感じます。だってそんなに高級品だったのなら一般人には食べ過ぎるほど買えないでしょ?
というわけで、僕は鍼灸師ですから東洋医学の病理学や病証学で推測してみましょうか。こういう無駄な事大好きなんですヽ(´▽`)/



それではまず、鼻出血を東洋医学的に考えてみましょう。

東洋医学的には肺経や陽明経というところの熱になると鼻出血を起こすと考えられいます。その根拠としては、東洋医学の古典である『霊枢』に「肺気は鼻に通ず」とあるからです。また、陽明経は鼻を通る経絡(気の流れ道)です。督脈や太陽経も少々鼻に関係していますが、この2つが関係する鼻出血はどちらかといえば特殊な部類です。
以上の事から、鼻出血は肺と陽明経に関係すると考えられるのです。
ただし面白い事に東洋医学では鼻出血は病気と考えますから、これらにプラスして身体のどこかに虚がなければ発症しません。つまり、肝虚・脾虚・腎虚の状態にこれらの熱の影響が加わると鼻出血を起こすわけです。

肝虚証による鼻出血で代表的なものは肩がこっている方の鼻血です。これは簡単に言えばのぼせている状態ですね。この場合は肩こりが取れれば鼻血も止まります。ただし、のぼせ感や肩こりがなくても肝虚の状態で肺経に熱が入れば鼻血が出ることもあります。

脾虚証による鼻出血の代表は子どもの鼻血です。脾虚で陽明経の熱になると鼻血が出るのですが、それがなくても脾虚体質の子どもはよく鼻血を出します。そもそも脾には血を統括する能力があるのですが、脾虚体質の子どもはその統括力が少し弱いからです。この場合は定期的に脾を補ってあげれば鼻血を出しにくくなってきます。
脾虚の子どもは消化器系が弱いのですが、陽明経の熱があると過食気味になり、そのため腹痛も起こしやすくなります。「うちの子はよく鼻血を出す」と思うお母さんは、消化器系を健康な状態に保つために、よく噛んで食事をゆっくりとる習慣を身につけてあげてください。
その他、同じ脾虚でも脾虚肝実証になると鼻血を出す女性がいます。

腎虚による鼻出血の代表的なものは高血圧の方です。太陽経の熱が内攻して心熱になっているという点で「特殊な鼻出血」というわけです。熱が陽明経に行けば突発的なのぼせによる鼻血になりますが、腎虚で鼻出血を起こす場合は太陽経の熱によるものが多く、どちらかといえばやはり特殊な部類に入ります。



さて、前述の3タイプで鼻血を出しやすい子どもに最も多い証は『脾虚陽明経虚熱証』です。

東洋医学の古典である『素問』の五臓生成論には「脾は甘を欲す」とありますし、『霊枢』には「穀味の甘はまず脾に走る」という記述もあります。つまり、脾は甘味によって養われるわけです。また『霊枢』の邪気蔵府病形には「脾虚はなはだしい時には甘い薬で治せ」という感じの記述(正確には忘れた^^;)もありますから、消化器系が弱ったり疲れたりして脾虚になっている時には甘いものを食べると良いのです。
一般家庭に広く普及していていつでも手軽に食べられる甘い物・・・といえばチョコレートくらいですよね。

あとは「食べ過ぎると」という条件ですが、消化器系が弱っているのに食べ過ぎるというのは胃熱(陽明経熱)が旺盛になっている状態なのです。そのため鼻血を出しやすい状態になると甘いものを大量に食べたくなります。
精神的に欲求をおさえられない子どもは、脾虚になると夢中になってチョコレートを食べ始めます。しかし食べ始めてから脾が養われるまでにはタイムラグがありますから、その途中で陽明経の熱が原因で遂に鼻血を出す・・・という現象から「チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る」と思い込んだのではないでしょうか。



以上、「チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る」という噂の原因を東洋医学的に考えてみました。
勝手な想像ですから自信は持てませんけどね、きっと噂なんてこんな感じのものです。というわけでまた明日!ヾ(*'-'*)マタネー♪
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