チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

日本人の特質

2011年01月16日 14時44分51秒 | 日記
少し前の話
ロンドンに住む友人から年末カウントダウンの写真が届いた
豪快な花火がロンドンブリッジにかかる
大勢のロンドンっ子が防寒コートに身を包んで
大騒ぎしている

20年位前ウイーンでカウントダウンを迎えたとき
ラジオからテレビから街の拡声器から
「美しき青きドナウ」のワルツがいっせいに流れ
ホテルのロビーでは
だれかれかまわずワルツを踊って新年を迎えた

ニューヨークも大にぎあい

中国もこちらは旧正月だが爆竹たいて大騒ぎ
水餃子にお金を入れて焼いたりいかにも金好き民族

日本はどう?
除夜の鐘ですよ
ゴーんゴーん108の鐘が鳴る
その間年越しソバを戴く

日本だけがモノクロームの世界の感じがする
Ⅰ年を振り返り
反省すべき点はハンセイし
来るべき年に向かって、新たな決意を定める

最近はカウントダウンと言って若い子が
オートバイや車でマフラーいっぱいに音を出して過しているが
しかし大方は内面を見るという作業しているようだ

このように日本は他の国と精神性がチト違う
いいか悪いかの問題ではなく
内面を充実させたいと願う民族なのだと思う

そういうことが良く分かったのが
今朝の小沢一郎さんのテレビ生出演
司会者は今回の改造内閣に辛口批評を期待して水を向けるが
「総理のお決めになったことですのでーー」
とやんわり逃げる
絶対悪口は言わない

また下世話な質問、悔しくないかとか、腹が立たないかとかーー
「今日は政策を語ると言うことで出演していますので」
とご自分の立場をはっきりと示す

聖書に左の頬を打たれたら右の頬を出しなさい
と暴力に対して無抵抗を教えているが
小沢さんというか日本人の考えは
「相手が頬を打たないように自分の内面を磨こう」
つまりは負の原因を作らないと言うこと

しかしこの論理が今の日本人に理解されにくくなっているようだ
特にジャーナリストと政治家、大企業家、高級官僚

殴り返さないとことをいいことにやっつけ放題
これは狩猟民族の遣るかやられるかの考え方だと思う
肉食、加工食品、健康食品、昼夜逆の生活などなど
自然の恵みで取れた食べ物を拒否する人が多いので
こういう攻撃的なすぐ切れる人間が増えたのであろうか

でもチャコちゃん先生流の解釈だと
こういう人も日本のあるべき姿を気付かせるために存在している
排斥ではなく融合するために

もうすこし
もう少し


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小沢一郎と菅直人

2011年01月15日 10時55分11秒 | 日記
鮮明になった
お二人の使命
小沢一郎さんの存在そのものが
日本の闇の部分を明るみに出す
今日本は溜まった膿を一気に出して
新生日本にしようとしている
その使命をしっかり受け止め
来るべき天命に身を投げ出そうとしている
それが小沢一郎さんの姿

菅直人は
こんな膿がある
ここにもある
あそこにもある
たたき出していく使命を帯びているのだが
小沢さんとの違いは
ご自分の使命がわかっていない、理解していない

国民は二人の行動をしっかり見て
これからの日本の行く末をどうしたいのか
私達にも決断を迫られているのではないだろうか

アメリカの一州になるのか
日本人として自立した民族を取り戻すのか
お二人は今その道を国民に見せ続けている

18年前小沢さんは「改革は痛みを伴うがよりよき日本になるためにそれに向かわなければならない」
と書いた
その文章をパクッタのが小泉純一郎

そして今度も改革と言う政権交代を成し遂げ一致団結で
「国民の生活が一番」
と言うスローガンで船出しようとした
しかし
今回もパクラレて
一致団結で消費税を上げようと菅直人

わかりやすい対比だ

小沢一郎は一貫して国民とともにこうしたい
と言う政策を掲げている
彼が何を考えているかは日本の自立だ

今北海道のニセコや富山を始め
日本の国に外資系の会社がわんさか来て山や森を買いあさっている
其れを何とか日本人の手で守ろうとしているのが小沢さん

其れを売り払って手数料はボクにください
と言うのが菅さんの考え方

小泉さんのときからアメリカ州の一つになる道が脈々と作られていて
今はその道の完成を急いでいる状態であろう

チャコちゃん先生は
自分で日本人として日本の国に生まれ日本語を話し
日本のきものを着て日本文化を愛している
たった一人になっても日本人として生きていく

縄文から続いた日本人の大和魂
300年足らずの国の国民にはなりたくない!

たたかれ罵倒され辱められ裏切られ
ありとあらゆる屈辱を受けながらも
すっきりと淡々と「国民の生活が第一」と語る小沢一郎に
最近は慈悲の心慈愛の姿を見る

小沢さんはじっと天命を待っている
菅さんもいつか本当の自分の使命に気付くときが来る
国民も一人ひとりが国を再生させる心になっていく
そのときこそ日本が素晴らしい国になる

そういう意味では小沢一郎と言う人
国の総理大臣などのレベルではなく
もっと別な深遠な人間に到達しつつあるのではなかろうか

もう少しのあいだ
私達が目覚めるまでこのお二人の対比は続く
両の目を開け心の窓を開いてしっかりと見続けよう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きもので風邪を治す

2011年01月14日 10時51分22秒 | 日記
お正月からチョッイット風邪気味で
ズルズルしていた
ちり紙を使っていたら
鼻の下が真っ赤になったので
絹繻子の端切れを鼻紙代わりに使ったら快調

一番ひどいときに
「オーケストラ!」
と言う映画を観ていたら
前に座ったオカマちゃんとおぼしき男性から
「うるさいからがまんなさい」
「ハイ」
といってもこればかりはそんなに急には止まらない

邪魔にならないように静かに静かに
感動で涙が出るとこちらの鼻からもーー
イヤー忙しかった

そんな思いをしていたのに
びっしっと仕事モードに入り
きものを着て過す時間が多くなったら
あら不思議ズルズルがとまった

今年はことのほか東京は冷たいので
シルクジャージの股割れに紅花の湯文字、同じく紅花の裾除け
肌襦袢もシルクジャージの上に紅花の肌襦袢
更に紅絹裏の付いた袷の長襦袢
表は紅花染めなので背中がぼあーーんとして温かい

「きものは寒いでしょう?」
とよく言われるがとんでもない
このように体が温まるので風邪も治る

更に寒いときはシルクジャージのスパッツをはく
こうなると温かすぎて汗をかくのでよほど寒い日でないとできない

加奈ちゃんなんて
肌着の防寒をしないで寒い寒いと言って
襟元に毛皮巻いている室内でだ
バッカじゃなかろうかといつも思う
「下から暖めなさい」
と注意するも
若い人はほんのわずかなモコモコ感も嫌なのだ

チャコちゃん先生も経験があるからわかる
「そんな薄着をして」
と良く注意されたものだ
いまでも婆シャツは着ない
でもシルクはモコモコはしないし温かい

しゃれっ気を生かしながら
体を温めるのは紅花染めのものを身に付けるのが一番
でも値段との相談もあるな

しかしチャコちゃん先生
この紅絹裏の紅花染め袷の長襦袢は
35年着ているがまだまだ活躍しそうだ
そうなるとーーーーーね

風邪君戻ってこなくて良いよ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅花染

2011年01月13日 13時08分37秒 | 日記
「24日から寒染めに入りますよ」
と山岸幸一さんから紅花染めの宣告
早速肌襦袢、湯文字、裾除けの合計7枚を送る

今年から本格的な紅花染めの肌着にすることにした
しかも寒染め

今までももちろん紅花染めに間違いないのだが
エキスを使うこともあって
紅花を植え、真夏の紅花摘み、紅花餅つくり、そして寒染め
全て手作りの山岸幸一さんに
恐る恐る
「ねえ肌着を寒染めで染めていただけるかしら」
「いいですよ染めるのを送ってください」

山岸さんは桑を植え、蚕を飼い、染材も育て、煤染の灰汁も作って
自分で糸を引き、染め、手織りをしている日本一の染織作家
こだわりの極地を行っている
最近はほとんど神の世界に居る風情だ

その彼に
「肌着用に染めて」
はないだろうとずっと遠慮をしていた
しかし
きものを着る人にとって肌着が一番本物であって欲しいのだ
肌にじかに触れるものを山岸さんの意図した本物であることは
肌にとっても幸せ

思い切って言ってみるものだ
いとも簡単に
「いいですよ」
肌着から長襦袢そして腰紐にいたるまで、そのうえ手作りのきもの
となると「余は満足」の世界

撮影や着付けの現場でも
きものは国宝クラスのきものなのに
肌着は化学繊維
と言う組み合わせの人がきものを着る全体の9割を占めていると思う

見えるところはいいもの
見えないところはまあそこそこでーー

江戸時代の庶民は
表はボロをまとっていても
裏は絹と言うケースが多い
昔のきものに裏に紅絹をつけているのはその名残
表木綿うら絹と言う取り合わせもある
「裏に凝る」
と言うのは粋の権化のようなものだったが
今は逆になっている
見えるところに贅沢をする
これはきものに限らず全てにいえるようだ

さて染め上がって送られてきた寒染めの紅花肌着
包みを開けたとたん
「愛らしい!」
スタッフ一同思わず感嘆
柔らかくて優しい、赤ちゃんの肌のような色合い

写真はツイッターに載せたので見てくださいな

紅花と紫恨染めは寒中に染めると色につやが出るだけでなく
色落ちもしにくい

山岸さんは裏の小川に出て紅染めの糸を素手で洗う

チャコちゃん先生
「おおつめたい」
と口で言いながら防寒コートにくるまって眺めている
あたりは白一色
その白い雪を背景に紅染めの糸が青い空に翻る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鏡開き

2011年01月11日 11時23分10秒 | 日記
鏡餅を砕いて鏡餅しるこ

今日は朝から十勝の小豆を湯がいている
今年は鏡餅は供えなかったので
年末に黒部の開沢恵子さんが送ってくれた割餅を使う

鏡餅は歳神様に供え其れをこの日に下ろしていただくのだが
もともと旧暦の1月11日であったので
ここでも太陽暦にあわせると違った意味になるかもしれないが
今は時流として従うしかないだろう

針供養もこの日だったのだがどういうわけか
2月8日に移った

鏡餅は
神棚
床の間
玄関
書斎
鏡の前
台所 

育った家はそれぞれ大きさを変えて飾っていた
チャコちゃん先生も
床の間
書斎
台所
の三箇所に大きさを変えて飾る

最近鏡餅は餅を搗いたところに持っていって搗きなおしてもらう
今はなかなか割るのが面倒だ

母は割った鏡餅を更に細かく割って
油で揚げ粗目でまぶしたものと粗塩でまぶしたあられを作っていた

チャコちゃん先生これを真似するのだがうまく行かない
芯が残る
で結局面倒くさいので搗きなおしをしてもらうようになった

此処3年ゆずり葉や裏白だいだいなどを売る「てきや」がいなくなり
鏡餅を飾るのに苦労する
それでついつい鏡餅をやめる人も多くなる

そうすると歳神様も行き様がなくなるわな

さてさて
来年はきちんといたしましょう
とりあえず餅の入ったおしるこはおいしくーーーー

そうそう鏡のまえに鏡餅を置くのは
鏡が魂を映すと信じられた名残のよう
初鏡と言う言葉が残っているが
昔の鏡開きは1月二十日(はつか)だったらしいね
鏡はいつもピカピカに磨いておこう
其処に歳神様が遊びにいらっしゃるかも
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成人の日

2011年01月10日 13時11分10秒 | 日記
成人の日は1月15日にすべき
この1月15日も太陽暦なので絶対とはいわぬが

1月15日は小正月で奈良時代は初冠の儀があった
子供らしいお下げ髪を切って冠を冠り大人になった祝いをする
時代が下がり室町時代になって元服の儀式
女の子は成人式には裳をつけて裳儀の儀式をする
民間では褌祝いといってはじめて褌を身に付ける儀式
いづれも1月15日の小正月の儀式だ

其れを
ハッピーマンデー制度とやらで小泉政権のとき
あっさり1月第二月曜日を成人の日にすると制定しちゃった
或る日知らないうちにそうなっていた
何事も効率を尊ぶ彼の考えそうなことでも或る

どういう効率かといえば
連休で民が外でお金を使い経済が潤う
連休が続けば郷里に帰りやすい
などなど

本来の儀式はすっ飛んでいる
「大人になったことを自覚し、自ら生き抜くことをする青年を祝い励ます日」
これが成人の日の意味
そのとき前年の1月16日から今年の1月15日にまで生まれた人を新成人
しかしこの日にち変更にあわせて
前年の4月2日から今年の4月1日生まれの人
と変更
成人の日が動いたので新成人のくくりも学令のくくりになってきた

紋服に袴を付けるのが正式だが
いまは振袖にバカ殿のような派手な袴姿

結局1月15日という日を動かしたことで「根」がなくなった

振り返れば小泉政権は日本の伝統文化を切り捨てる行動が多かった
本人は紋付袴を着てパフーマンス怠りなかったが
歌舞伎もスキと公言していたが現職時代だけだったと言う

そういえば 三日前豊後の小兵衛氏に戴いた
小沢一郎さんの「日本改造計画」を読み直していたら
最後のページに
「改革は痛みが伴う。痛みのない改革は存在しない。人はなぜ痛みを覚悟で手術台に横たわるのであろうか、生きてより充実した明日を迎えるためである。明日のために今日の痛みに耐え、豊かな社会を作り、其れを子や孫に伝えたい」

前読んだときは図書館でザーと読んでいたので
此処の部分は最後で読み飛ばしたのだろう
今読むと
小泉純一郎氏が声高に
「改革は痛みを伴うもの、国民もその傷みに絶えてほしい」
と人々の心をわしづかみにしたこのフレーズ
小沢一郎氏が今から18年前に書いた文章を
パクッたものと思う

何を大事にしなければいけないか
今其れを天に一番試されている

それにしても成人の日は1月15日にしてくんなまし


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おめかけさん

2011年01月09日 16時09分20秒 | 日記
「ねえあの人御妾さんでしょう・?」
「良く分かるね」
公園でネコニイサンにあったら
いかにも弱弱しい女と親しげにしゃべっていた
近づくと我がオフイスのビルの住民だ

「あらこんにちは」
「あなたはいつも元気そうねえ、今病院の帰りなの」
「タイヘンですね」
「あちらこちらもう毎日通っているんですよ」
じゃあ

「昔のお妾さんね」
「どうして」
「弱い女を演じて男の気を引いているわけでしょう?」
「いまじゃあそんな女めんどくさいかね」
「骨董品だわね」

この女とエレヴェーターで会おうものなら
ずーーーんと引っ張られていくような重さを感じる
重心が下へ下へと下がっていって
「いつもお元気そうですね」
と言う言葉はまるで
「そんな活発だと男にもてないでしょうフエフエヘ」
見たいな印象で下から眺められる

別に男にもてるのが人生の目的でもないんですけどね
と口に出して言おうものなら
どろっとした冷たい目で見られそうだからやめておく

「だからお会いするのが億劫なの」
ネコニイサンその話を聞いていて
お腹抱えて笑っている
「オレ旦那あったことあるんだよ」
「へえへえどんな旦那さん?」
「この女は俺がいないと生きてはいけないから」
と言う感じでガラスの器を愛でるように大事にしている風だ

「でもあの女性誠意があるわね」
男の前だけ弱弱しくしているのではなく
お一人のときはわからないけど外で出会う人にも弱さを見せているもの
「えらいわ」
「そうかね」
「そうよ」
「ああやって男から金巻き上げて何もしないで暮らしているなんていいよな」
「いまどき珍しいわねお妾さん商売」

これも日本のいい時代の文化の名残かも
妾かア

昔市川房枝さんの教え子青島幸男さんが参議院委員のとき
当時の佐藤総理に「あなたは政界の妾だ」
と言う言葉を浴びせ問題になったが
市川房枝さんのスタッフで市川さんを裏切った菅総理は逆に「アメリカの妾」
と罵声を浴びせられそうだ

もっとも妾は美しいと言う相場だが
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中谷比佐子は無知文盲

2011年01月08日 11時17分50秒 | 日記
本当にどうしようもない
説明文の理解が出来ない
水道の蛇口に浄化シャワーを取りつけようと
部品を買ってきた
何でも合うのだろうと思いきや
さにあらず

一個目失敗、450円捨てたことになる
二個目は何とか大丈夫そう
と解説文を読んでも全くわからない
図版があるのだが
其れがどれに属するのか理解できない
でも寸法的にはいけそうなのだがーー

12月は経理のタナカが皇太后にかかりきりになっていたので
チャコちゃん先生が銀行や郵便局の使いをした
これが全く手に負えない
書類は何回書いても書き直し
担当の方見るに見かねて見本を書いてくれる
それでも間違える
どうしてええーーー

だいぶ前の宝くじが3000円当たっていた
凄い!
と銀行の方に渡すと
こちらは5万円からしか扱いません
最もこの宝くじの当たり券換金の期限が過ぎてます
ああーー当たってもこれじゃあねえ

こういうこといつもタナカに放り投げていたので
全くの無知をさらけ出している

業平鍋の蓋を新調しようと「こんなもんだろう」
と適当に大きさを決めて買ってきたら
じゃじゃーーん大きいよ

「比佐子さん余分なことしなくていいですから」
と結果は叱られてオチ

ツイッターを始めて
昨日は付きっ切りで猪股啓子さんに教わる
一つできるたびにチャコちゃん先生大拍手
それで携帯から写真も送れるようになった
フオローしますよ
フオローしてください
@kosmos_shinnjuku
それもツイッターといえなくて
ツイストやりたい
「それは踊りです」
とセキド
まさしく

「わからなくなったらどうしよう」
「解説読めばわかりますよ」
解説文が理解できないからこうしてやってもらっている

幸い解説文の理解が深い人がいて
浄化蛇口は無事設定された
メデタシめでたし



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の七草

2011年01月07日 13時16分53秒 | 日記
今日は七草粥の日
ナイトコスモスでは七草粥と小豆粥を振舞うことにした
生まれて初めて加奈子ハンが七草粥を作る
「まな板でちゃんと七草の名前を言いながらきざむのよ」
とセキド
「わかりました」
「せりナズナごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ」
と呪文のように唱えている

もう一つチャコちゃん先生が子供の頃は
「七草ナズナ唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先にストトントントン」
とまな板に七草を置いて包丁で刻んでいるお嫁さんの姿を見つけ
子供達がわーいワーイとはやして御馳走になっていた
こともにはそのあとにつくお菓子のほうが目当て


今では七草セットはデパートで売っているので
前日いや初子の日に摘んで置く
なんていう習慣も今は見られない
でも
40年位前千葉の柏に住んでいた先輩の家に行き
皆で七草つまり若菜を摘んだ思い出がある
一緒に摘んだ先輩のところの幼女も
今はいっぱしの建築家として名を成している

そもそも柏市なんてそんな田んぼすらない

七草粥は米一に対して水五の割合で火にかけ沸騰をさせる
沸騰をしたら弱火にし30分から40分たって
まな板で叩いて刻んだ七草を入れて10分ほど蒸したら出来上がり
味は好みで蒸す前に潮少々
この潮当方は七尾の海塩

芹は鉄分が或る
薺は俗に言うぺんぺん草で尿を出す役をする
御形はハハコグサこれはビタミンいっぱい
繁縷ははこべのことたんぱく質が多い
仏の座はビタミンB
菘はかぶのことジアスターゼが多い
蘿蔔は大根をいう、こちらもジアスターゼ
いづれにしても正月に食べ過ぎたお腹をきれいにしようという古の知恵だ

ここらあたりで胃液消化液のご機嫌を取ろうということらしい
日本では昔から七草を摘むのが慣わしらしく
百人一首に光孝天皇の
君がため春の野に出で若菜摘むわが衣手にゆきはふりつつ
と言う歌がありこの若菜は七草のことと注意書きもある

さて春の七草の向こうに秋の七草がある
きものには秋の七草の方が柄にし易いらしく
立秋を過ぎて着る着物の柄の90%は秋の七草が描かれている

秋の七草は
女郎花、尾花、桔梗、藤袴、蔦、萩、菊
春は食の方
秋は観賞でお供はサケ?

七草粥は邪気をはらい万病を無くすおまじないと言われている
マダマダ間に合う
どうぞナイトコスモスへ
ちこう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご当地モノ

2011年01月06日 16時49分33秒 | 日記
「角巻き」
もう知らない人が多いと思う
「駒子が着ていた雪国のマント」
これも知らない人のほうが多いかもしれない

川端康成の雪国のヒロイン
駒子の登場は角巻きを着て駅に現れるところから始まる
「国境の長いトンネルを抜けると其処は雪国だったーーー」
この雪国は新潟の越後湯沢
豪雪地帯、スキー場のメッカだ

さてこの冬
この角巻きの出番が多い
つまり東京は芯が冷える

初めて冬の十日町に取材に行ったとき
そのあまりの雪の深さに仰天した
とにかく民家の軒下まで積もっている

チャコちゃん先生犬と一緒でただ面白く
きものに長靴を借りて走り回っていた
と其処へ
裸電球に照らされた雪の歩道から
カチャカチャと雪下駄に角巻き姿の女性が現れた
「おばんです」
と挨拶されてもその姿の美しさに見とれていて言葉を返せない
「フー」

雪国には雪国ならではの美しい衣装があった!

興奮したチャコちゃん先生定宿の「龍言」にもどるや
「ねえねえあのマントほしい、それに雪下駄も」
と女将さんにねだる
「マントとはいわないの角巻き」
「そうそれ」

雪下駄はすぐにでも龍言で手に入ったがーー今でも売っている
角巻きは次のシーズンまでお預けだった
ついでに雪国の長靴もゲット
これはどんな雪の道でも滑らない優れもの

暫く得意げに着ていて
竺仙の亡くなった社長が
「比佐子さんいい加減その赤ゲットは何とかならないの」
と顰蹙を浴びていた
そうそう色はボタン色でもともと衿には犬の毛皮が付いていたが
其れをホックスに変えたので余計目立つ

ここのところ暖冬で全く出番がなかったのだが
此処へきてこの赤ゲットなかなかよろしい
この角巻きを初めて見たセキドが
「これ新しく作って商品化しましょうよ」
と張り切っている

事ほど左様に
洋風の「マント」とは違って着物の肩の線を華奢に出す
ヤハリご当地で考えられ
しかも芸者が好んできた角巻きは
あくまでも色っぽく見せてくれる

川端康成もきっとこの角巻き姿の芸者に惚れて
あの名作が出来たのだろうと思う
チャコちゃん先生も若いときこの姿で闊歩していたら
小説の挿絵家故小林秀美画伯に
「スケッチさせて」
と色いろポーズをとらされたことがある
そのうちの一枚は事務所に戴いて飾っている

寒冷期に入ったと言われている今冬
ますますご当地角巻きの出番が増える
先日龍言の女将さんにまた探して欲しいと言ったら
あのソプラノの声で
「アーラもう作る人もいなくなったわよおー」
いとも簡単に却下された

今に作るぞ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする