チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 314

2020年04月11日 11時11分38秒 | 日記

絹のマスクを作って販売している、しかも絹の石鹸付きで下敷きというかマスクのなかに、一枚絹を挟んでいる。その絹を洗うようにという趣向、値段は3600えん。石鹸なしの場合は3000円

洗えば何回も使えるので、安い方か高いかは購入する人のご判断。しかしリピーターが多くできるそばからお嫁入。といっても一回に出来る量が知れているが。しかし大きく稼いで養蚕農家の準備金に差し出したいと思っている。

白生地の手当てに努力しているし、また還暦用の赤、喜寿のだいだい色、傘寿の黄色、米寿の黄金色 卒寿の紫、白寿のピンクというように年齢ごとの楽しみも入れてある

絹の効用をもっと多くの人に知っていただきたい。その思いが強いチャ子ちゃん先生

この小さなマスクの絹が明治時代のように、また国の経済を助けてほしいと思っている。そういう希望のもとに絹のマスクの販売をしている

 

養蚕農家が最も多かったときは220万戸、2019年は259戸(資料 一財大日本蚕糸会)桑の木を生産する農家は一戸。縄文時代からある二つの布、大麻と絹それがいま国内生産では風前の灯火、大麻は苧麻が伸びてきて麻の布は最近見直されているが、苧麻もまた生産者が少なくなっている

 

全ては石油繊維を普及させるための連合軍の政策だが、日本国はこれにまんまと乗ってしまい、世界一優秀な生糸の産地国家であった国がいまや259戸の養蚕農家という貧弱さだ。しかも絹の輸入量は世界一(情けない、本当に悔しい)

 

高度な技術を持ちドレープ性の美しい絹を作れる国、親和性の気持ちの良い絹を作れる国、光沢の美しい絹を作れる国、しなやかで強い絹を作れる国、何より蚕を天からいただいた虫(蚕という文字を見よ、コクーンではないぞ)として敬愛し、たっぷりの愛を注いで育てる国)(ああー)

 

嘆いてばかりいないで絹の良さを上げてみる、蚕はヒブロインという必須アミノ酸をたくさん持った二本の糸を吐き、その糸の周りにセリシンというこれまたタンパク質で二本の糸を固めている。つまり絹はタンパク質そのもの、今回のウイルスも蛋白質、絹博士に言わせると「タンパク質はくっ付くけど中には入らない」という。

 

それより蚕がまだ外で生息いたときの状況を考えると、蚕は自分の吐いた繭の中で蛹に変態し、その中で7日間は生きて更に変態、蛾になって繭を屋びり外に出て交尾し子孫を増やしていく

 

この七日間が大事だ、風雨にもめげないそうすると、通風性、保湿性、換気性、保温性、非酸化性、速乾性、腐敗を防ぐための活性酸素除去、殺菌性こういう遺伝子を持った絹が人間を守っている(昔手術の縫い合わせ糸はきぬだった)

わかるでしょう?

絹のマスクのすごさを。多くの人がこのマスクの良さに気づき、絹の重要性を理解してくださると、どんなに養蚕農家は励みになることでしょう

 

絹のマスクがまた日本の国を救ってくれると信じている

さらに桑畑が増えると空気が浄化され土壌菌も増え動植物みんなが健康になっていく

そういう夢を見ているチャ子ちゃん先生、夢を現実にしたい

 

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