チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 427

2021年06月10日 08時25分53秒 | 日記
「着物警察」という人がいるらしい
というより昔からいた。
つまり自分と同じ考えの着方でないとどうも気持ちが落ち着かないようだ
洋服にはいないね

この季節から夏になるとチャ子ちゃん先生は細帯姿になる。半幅の帯ではない
普通のお太鼓を結ぶのがなんとも泥臭く感じてしまうのだ。それは季節の光かもしれない

というわけで細帯を片流しの形に結んで電車に乗る。そうすると確実に
「帯結びなおしましょうか?」と寄ってくる婦人がいる
時には紳士がそっと後ろに来て、まるでかばうようにしながら
「帯がほどけていますよ」と小声でささやく
双方に
「すみませんこういいう結び方をしているのです」
と申し上げると不愉快そうな顔つきで離れていく

そうだこういう経験もあった
講演を活発にしているとき、ある大手の着物学院での講演の日、壇上に行く前の袖でで進められた椅子に座わったら、ぱぱぱと4人のその学校の先生に取り囲まれ、帯の形はもちろん、襟合わせのところまで手を入れて直される。だまってされるようにしていただき「ありがとう」と言って席を立つ、壇上に向かう20歩くらいのあいだに自分の体を動かし、空気を入れる
そこの学校での講演のにそたびそういう行為があるのを、逆に楽しむ自分がいた。というのはチャこちゃん先生の着付けのどこが気に食わないんかが分かるかっだ。いい勉強になった

若い人たちはその着物警察に注意されてへこたれている人もいるらしい
戦争中、お稽古に行く姉の袖が長すぎるといって街の中で袖を切られた姉たちの時代がまたやってきたのだろうか
きものの着方を正すのはまだ平和、そのうち本当の警察官が出てきて、着物を着ている人に手錠をはめる?

あのオリンピックのプレゼンターの衣服をデザインするとき「着物関係者はダメ」「着物の形はダメ」という通達が出ていたそうだ
日本が日本ではなくなっていることに寒気がした
完全に「かの国」の意思で動かされてい。目覚めましょう。純粋な日本人を自覚している人は



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