チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

秋櫻舎の由来

2022年08月17日 09時28分57秒 | 日記
今朝道すがらコスモスの花を見つけた
秋を思い起こさせる花、それと同時にわが社の名前だ
株式会社 秋櫻舎
このネーミングは今は亡き「本多光夫」さんが付けてくれた
本多光夫、別名は諸井薫というペンネームで小説や随筆を書いていた

河出書房で「週刊女性」を出版、出版労働騒動で、今度は世界文化社に入り「家庭画報」の基礎を作り発展させ、家庭画報別冊茶席の着物という「きものサロン」元を作り、日本史、世界史のビジュアル本出版を企画大成功させ、その後プレジデント社の社長となり、雑誌プレジデントの基礎を作った出版の神様みたいな人、まだあった!オレンジページやダンチュウ、サラだ何とかとかもっとあった。つまり時代の先を読んだ雑誌つくりの名人だった

本田さんも大関さんと一緒で、よく予告なく我が家によって夕飯を召し上がっていた。専業主婦になっていた私を仕事に引っ張り出してくれた恩人
その本多さんのもとで、本づくり、文章の書き方、人との接しかた、取材の姿勢など20年間仕込まれた

自分の会社を立ち上げるときの相談役でもあり、会社名も付けていただいた
きものの布は八枚を繋ぎ合わせたもの、宇宙的な感覚で仕事をしたいということを伝えると
「何か好きな花ある?」
「強いて言えば百合とか秋桜かな」
「コスモスいいねえ、コスモスシャ
「やーだコスモス社ってバーの名前みたい」
「違うよ秋の櫻と書いて会社の社ではなく学び舎の舎」
「うん?秋櫻舎、いいですねえ」
コスモスはギリシャが原産でKOSMOS。宇宙という意味もあるけど「美の伝達者」の意味の方が強いと辞書に書いてあった

本多さん!その秋櫻舎私一人になっちゃった。でも株式会社にして38期、その前を入れると42年、おかげ様



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