チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

老人からは学ぶものがいっぱいある

2022年09月19日 09時44分07秒 | 日記
今日は「敬老の日」だという
2003年に改訂された9月15日の「老人の日」が9月の第三月曜日に「敬老の日」となっている。それと同時に9月15日から1週間は「老人週間」だそうな、老人と呼ぶ年齢は65歳以上。「平成」ってろくなこと考えなかったのね

そもそも9月15日に老人を敬う、という歴史的なことが在った
それは遠く聖徳太子が、身寄りのない老人たちを保養する「悲田園」を9月15日に開園したのが始まりとされている(旧暦だが)
またやはり奈良時代の女性天皇「元正天皇」が養老の滝を行幸した日9月15日に、近くに住む老人たちに贈り物をした日とも。

話は別だがこの元正天皇の時代に「養老律令」が設定され、その中に「農民みな右襟のこと」という一文がある
ともかく9月15日というのは意味ある日であった

更に兵庫県の多可町で昭和22年、戦争で苦労をして日本を支えた老人たちの知恵や行動に感謝し尊ぶという意味で、故事にのっとって9月15日に敬老の日を設けた
それが全国に飛び火し、ついに国も動いて昭和41年「国民の祝日」となったという歴史がある
だから9月15日は意味があるんだよ

多可町で始まったときは、年を重ねた人たちの知恵や技術を学ぶという姿勢が始まりで、団欒しながら若い人たちも老人を敬う気持ちが強かった

「老人から学ぶ」
という姿勢がなくなったのは「定年制」が出来てからだと思う
この定年制が出来たのは明治時代だ、江戸時代は70歳以上の人達が政治の中枢にごろごろいた。若手は、人生の先輩の優れた技能、深い知性を尊敬していたものだ

定年で職場を離れると「ただの人」という扱いを受け、では第二の人生をどうするかと老人は焦る、何も考えられない人はただ老いていき、家族に邪魔もの扱いされる

超高齢化が進む日本、老人たちの知恵を学ばなくなったので、国全体が幼児化してきた
蓄積された知恵を生かしてこそ国は栄える
チャ子ちゃん先生は思う



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