チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

技術が途切れた

2010年07月08日 09時38分19秒 | 日記
白い経絽に胡粉で大小あられを型染めした夏物
地があめ色に変化してなかなか味がある
夏はヘンに柄があるより
柄が無い様でアラあるのねえー
というのが好ましい

このきもの
15年前に「ヒサコさんも変わったことを考えるね」
と亡くなった竺仙の会長に言われながら染めた

新しく作ろうと思って「おなじように」
って頼んだら
「もう型紙が使えません」
と小さな大小あられで胡粉染をしてきた
「フン」
機嫌の悪いチャコちゃん先生

しかし
それならと刺繍を入れてほしいとデザインを送ると
「出来る職人が居ません」
ああーー超衰退産業だわ

それでいつもとんでもないデザインでも
バイオリンとか宇宙とか
喜んで刺繍をしてくださる小澤ユミさんに
急遽「お願い」お願い

小さい大小あられを夜空の星に見立て
冬の星座オリオン座と
星の流れを刺繍していただくことに
冬の星座は寒さを感じるかと思って(笑)

昨日出来上がり
とてもステキ
技術が途切れないために
いつもなにかとんでもないデザインを考えたい
必ず挑戦してくださる人はいる

技術は基本
デザインは時代とともに変化させればいい
伝統は少しずつ変わっていくから続くと思うから(エライ!)

このきものは岡谷での講演に初おろしのつもり
岡谷は絹と湖と星の町だから

きもので岡谷に感謝
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